0.7億円から3.0億円へ 塗装親方から経営者への転身

企業情報

地域:関西地域

業種: 専門工事業(塗装業)

社員数: 3

お付き合い当初の年商: 0.7億円

1.プロジェクトの経緯

この企業は、関西地域で塗装業を営む職人気質の親方が率いる会社でした。創業以来、確かな技術力で地域に根付いた経営をしていましたが、売上の伸び悩みや事業の拡大に課題を抱えていました。そんな中、経営の意識改革を図り、職人から「経営者」へとシフトすることを決意。売上0.7億円の状態から、まずは1億円を目標に集客を拡大していくことにしていきました。

2. 立ち上げ当初

プロジェクト開始時の課題として、以下の点が挙げられました。

  • 受注が紹介ベースに頼っており、新規顧客の開拓が進んでいなかった。

  • 経営の数値管理が曖昧で、利益率の改善が必要だった。

  • 社員教育や業務の標準化が進んでおらず、業務効率が低かった。

これらの課題を解決するため、まずは数値の見える化、業務の見える化を行うために一つずつ項目出しをしていき、課題を解決する計画を立て、実行に移しました。

3. 改善策

経営の可視化と数値管理の強化

売上・利益の見える化を図るため、クラウドツールであるスプレッドシートを導入。毎月の損益計算を行い、目標達成度を確認しながら経営判断を行うようにしました。

新規顧客開拓とマーケティング戦略

従来の紹介に頼る経営から脱却し、

  • 自社ホームページの強化
  • WEB広告である、リスティング集客を行う
  • SNSや動画マーケティングを実施
  • 新聞折込チラシを減らしてポスティングの検討
  • ショールームイベント強化をして、店舗認知度の拡大

4. 事例

実際の成功事例として、

    • 無機塗装をオリジナル塗料にして塗装工事で単価を1.3倍に向上
    • Web経由の問い合わせが月間10件以上に増加
    • 社員の受注率が向上し、施工の強化、施工高を増やして採用にシフト

をしていきました。

5. 成果

改善策を着実に実行した結果、売上が0.7億円から3.0億円へと成長利益率も向上し、経営の安定化に成功業務の効率化により、社長自身の働き方改革も実現職人気質の親方から、経営者としての視点を持つことで、会社全体の成長が加速しました。

まとめ

この事例は、職人経営者が経営の視点を持ち、適切な改善策を講じることで、飛躍的な成長を遂げられることを示しています。

「技術力はあるが、経営に課題がある」と感じている企業にとって、大きなヒントとなるのではないでしょうか。

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