住宅塗装事業2億円達成のための正しいPL管理術~赤字から脱出する7つの数値指標~
住宅塗装事業2億円達成のための正しいPL管理術~赤字から脱出する7つの数値指標~レポート
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「1億円を超えたのに、なぜか利益が残らない」
そんな悩みを抱える塗装会社の社長は、実は少なくありません。年商2億円未満のリフォーム・塗装会社では、売上は立っているにもかかわらず、利益が十分に残らず、経営が不安定になっているケースが多く見られます。
住宅塗装会社が年商2億円を目指すうえで重要なのは、単純に売上を伸ばすことではありません。大切なのは、正しいPL管理によって利益を残せる経営体質をつくることです。
この記事では、黒字化に必要な7つのPL数値指標と、2億円達成に向けた考え方を解説します。さらに記事の最後では、PL管理をより深く理解し、実際の経営に落とし込むための無料レポートもご案内します。
なぜ2億円未満の塗装会社は赤字になりやすいのか
PLとは、売上から原価、人件費、販促費などの経費を差し引き、最終的な営業利益を把握するための考え方です。塗装会社の経営において、売上だけを見ていても、本当に利益が出ているかどうかは分かりません。
実際に営業利益がマイナスになっている会社には、大きく2つの共通点があります。
1つ目は、人件費の先行投資です。売上1億円を超えると、社長1人では業務が回らなくなり、事務スタッフや営業スタッフの採用が必要になります。しかし、その増加した固定費を上回るだけの売上や利益が確保できないまま、人件費だけが先行してしまうケースが少なくありません。
2つ目は、集客効率の悪さです。チラシやポータルサイトなどへの依存度が高く、1件あたりの集客コストが膨らんでいる会社は、販促費率が高くなり、利益を大きく圧迫します。
このように、売上が増えるほどコストも増え、結果として「売っても売っても残らない」状態に陥ってしまうのです。
営業利益5%を残すための7つのPL数値指標
黒字経営を実現している会社には、共通した数値の基準があります。これを整理したものが、以下の7つのPL数値指標です。
この7つを安定して達成できるようになると、最終的に営業利益5%を残せる経営体質に近づいていきます。
① 粗利(完工ベース):37%以上
粗利は、会社の利益体質を決める最も重要な指標のひとつです。完工ベースで37%以上を確保できれば、その後の人件費や販促費を差し引いても営業利益を残しやすくなります。
② 広告宣伝費:売上の9%以内
広告宣伝費は、売上の9%以内に抑えることが重要です。これを超えてしまうと、問い合わせや受注が増えても利益が残りにくくなります。
③ 契約率(反響〜現調〜契約のトータル):55%以上
問い合わせから現地調査、見積もり提出、契約までの一連の流れで、トータル契約率55%以上を目指すことが理想です。営業の仕組みが整っている会社ほど、この数字は安定します。
④ 営業マン1人あたりの年間生産性:6,000万円
営業担当者1人あたりが年間でどれだけ売上をつくれるかも重要です。目安となるのは年間6,000万円以上で、この数値を下回る場合は営業効率や案件の質を見直す必要があります。
⑤ 間接部門コスト:売上の20%以内
事務や管理など、直接売上を生まない部門のコストは、売上の20%以内に抑えることがひとつの基準です。人員配置や業務効率の見直しが重要になります。
⑥ 地代(事務所・倉庫等):売上の2%以内
事務所や倉庫にかかる地代は、売上の2%以内が理想です。固定費が大きくなりすぎると、売上が落ちたときの経営リスクが高くなります。
⑦ その他経費(交際費・システム利用料等):売上の4.5%以内
交際費やツール利用料などの細かな支出も積み上がると大きな負担になります。その他経費は売上の4.5%以内を意識して管理することが大切です。
特に重要なのは、粗利・広告宣伝費・契約率・営業生産性の4つです。これらは商品設計、集客力、営業力に直結するため、最優先で管理すべき数値です。
4つの重要指標を達成するためにやるべきこと
数値目標は、知っているだけでは意味がありません。大切なのは、その目標をどう達成するかです。ここでは、特に重要な4つの指標について、改善の方向性を整理します。
粗利37%以上を達成するには
粗利を高めるためには、商品設計と営業戦略の見直しが必要です。粗利が低い会社の多くは、受注単価が低い、もしくは外注費のコントロールができていない傾向があります。値引きに頼らず受注できる提案力と、利益が残る商品パッケージを作ることが欠かせません。
広告宣伝費9%以内を実現するには
広告宣伝費を抑えるには、費用対効果の高い集客チャネルを見極めることが重要です。ポータルサイト依存から脱却し、自社ホームページ、SNS、MEO対策など、中長期的に集客コストが下がる仕組みを整える必要があります。
契約率55%以上を維持するには
契約率を高めるには、現地調査から見積もり、クロージングまでの流れを標準化することが重要です。営業が属人化している状態では、担当者ごとの成果の差が大きくなり、数字が安定しません。営業プロセスを組織として仕組み化することで、契約率の底上げが可能になります。
1人あたり生産性6,000万円を達成するには
営業生産性を高めるには、成約確度の高い案件に集中できる体制づくりが必要です。質の高いリードを集める集客設計と、無駄な商談を減らす営業体制が連動することで、1人あたりの売上を引き上げることができます。
2億円を突破するために必要なのは「売上拡大」より「利益管理」
住宅塗装・リフォーム会社が2億円の壁を突破するには、「売上を増やすこと」だけに注目してはいけません。重要なのは、正しいPL管理によって利益を残しながら成長することです。
今回ご紹介した7つの数値指標を、毎月のPLの中で確認し、継続的にPDCAを回していくことが、安定した黒字経営への第一歩になります。
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