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【建設業向け】3年後の人手不足を防ぐ、今から始めるインターンシップ採用

住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社の経営者、採用責任者向け

求人を出して待つ採用から、学生と早く出会い、現場体験を通じて採用・定着につなげる採用へ。制度改正、3つのメリット、失敗しない5日間プログラムの設計ポイントを解説

  • 早期接点:就職活動が本格化する前から学生に自社を知ってもらう
  • 会社理解:現場体験を通じて「きつそう・危険そう」といった先入観だけで判断されるのを防ぐ
  • ミスマッチ低減:学生と会社の双方が、実際の仕事との相性を入社前に確認する
  • 採用への接続:一定要件を満たすインターンシップでは、取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できる
  • 採用資産化:毎年継続することで、学校との関係や社員の育成ノウハウまで蓄積できる

【本記事で分かること】

  • なぜ建設業・専門工事業で若手採用を後回しにできないのか
  • 2025年卒からインターンシップと採用活動の関係がどう変わったのか
  • 採用につながるインターンシップの3つのメリット
  • 「現場見学だけ」で終わるインターンシップが失敗しやすい理由
  • 5日間以上のプログラムを設計するときの確認ポイント
  • 夏休み・春休みに向けて、いつから準備を始めるべきか
  • 継続実施で学校との関係・技術継承・採用チャネルを資産化する方法

「今は現場を回すだけで手一杯だから、新卒採用はまだ先でいい」。その先送りが、3年後・5年後の人材不足をさらに深刻にする可能性があります。

「若手を採用したいが、そもそも応募が来ない」

「求人サイトと人材紹介だけに頼っている」

「新卒採用に興味はあるが、何から始めればいいか分からない」

「採用しても、仕事のイメージ違いで早期離職してしまう」

このような悩みは、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社・専門工事会社で共通して起こりやすい採用課題です。

動画内で紹介されている業界データでは、建設業で働く人のうち55歳以上が約37%、29歳以下が約12%とされており、現場を支えるベテラン層に対して若手層が少ない構造が示されています。

また、動画では建設業の有効求人倍率が高い水準にあり、採用できても早期離職が起こる企業が少なくないことも指摘されています。つまり、「欠員が出てから求人を出す」だけでは、将来の施工体制や技術継承まで守りにくい状況になっています。

そこで重要になるのが、学生と早い段階で接点を持ち、実際の仕事を体験してもらうインターンシップです。

本記事では、動画の内容をもとに、なぜ今、建設業・専門工事業にインターンシップが必要なのか、制度改正のポイント、3つのメリット、失敗しない設計方法、実施までの準備を具体的に解説します。

▼詳しく解説している動画はこちらから▼

建設業がインターンシップに取り組むべき結論

建設業のインターンシップは、単なる学生向けイベントではなく、若手との早期接点・ミスマッチ低減・採用活動への接続を同時に狙える採用施策です。

特に重要なのは、現場見学だけで終わらせず、就業体験・社員による指導とフィードバック・実施期間などの要件を踏まえてプログラムを設計することです。思い立ってすぐ実施するのではなく、学生の長期休暇に合わせて数か月前から準備する必要があります。

1. なぜ今、建設業にインターンシップが必要なのか

1.1. ベテランが抜ける一方、若手の比率は低い

動画では、建設業で働く人のうち55歳以上が約37%、29歳以下が約12%と紹介されています。

建設業の年齢構成図

建設業の年齢構成図

この年齢構成のまま時間が経てば、ベテラン社員が退職したときに、技術や現場運営を引き継ぐ若手が十分に育っていない会社が出てきます。

塗装工事、防水工事、屋根工事、リフォーム、設備工事などの専門工事業は、施工品質や現場対応の多くを人の経験と技術に依存します。若手採用を先送りすると、単に「人手が足りない」だけでなく、受注しても施工体制を組めない、技術を承継できない、次の現場責任者が育たないという経営課題につながります。

1.2. 「必要になったら採る」では間に合いにくい

動画内では、建設業の有効求人倍率は高い水準が続いており、中小規模の企業ではさらに採用競争が激しいという趣旨のデータが紹介されています。

また、高卒で入職した若手の早期離職も課題として挙げられています。採用人数だけを増やしても、仕事内容を十分に理解しないまま入社すれば、「思っていた仕事と違った」という理由で定着しない可能性があります。

だからこそ、欠員が出てから募集するのではなく、学生の段階から自社を知ってもらい、仕事を体験し、入社後のイメージを持ってもらう採用活動が必要です。

インターンシップの目的は、参加人数を増やすことではありません。
3年後・5年後の現場を支える若手と早く出会い、自社の仕事を正しく理解してもらうことです。

2. 2025年卒から変わったインターンシップのルール

2.1. 4類型のうち「インターンシップ」に該当するのはタイプ3・4

現在の学生のキャリア形成支援は、大きく4つのタイプに整理されています。

インターンシップ4類型

インターンシップ4類型

類型 主な位置づけ 学生情報の採用活動への活用
タイプ1 オープン・カンパニー 不可
タイプ2 キャリア教育 不可
タイプ3 汎用的能力・専門活用型インターンシップ 一定要件を満たす場合、採用活動開始以降に活用可能
タイプ4 高度専門型インターンシップ 制度上の条件に沿って活用可能

動画で特に扱われているのは、一般的な中小建設会社でも検討しやすいタイプ3のインターンシップです。

2025年卒から、一定の要件を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を、採用活動開始以降に活用できるようになりました。つまり、正しく設計されたインターンシップは、会社理解の場にとどまらず、採用活動へつながる重要な接点になっています。

2.2. 採用につなげるには「就業体験」が必要

動画では、採用につながるインターンシップの主な条件として、次のポイントが紹介されています。

  • プログラムの半分以上を就業体験に充てる
  • 社員が学生を指導する
  • 実施後に社員からフィードバックを行う
  • 汎用的能力活用型では5日間以上を目安に実施する
  • 主な対象を学部3・4年、修士1・2年とする
  • 学業との両立を考え、長期休暇期間を中心に実施する
採用につながるinternship6つの要件

採用につながるinternship6つの要件

制度上の確認:タイプ3では、上記に加えてプログラム内容や学生情報の活用方針など、募集要項等での情報開示も重要です。専門活用型は実施期間などの条件が異なるため、実施前に最新の公的ルールを確認してください。

2.3. 「インターンをやれば自由に早期選考できる」わけではない

制度改正のポイントは、一定要件を満たすインターンシップで取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できることです。

インターンシップ自体が、そのまま無条件で採用選考になるわけではありません。実施時期、対象学生、プログラム内容、情報開示、採用活動の日程ルールを確認しながら設計する必要があります。

3. 建設業がインターンシップに取り組む3つのメリット

インターンシップ3つのメリット

インターンシップ3つのメリット

3.1. 学生と早期接点を持ち、自社を正しく知ってもらえる

建設業や専門工事業は、学生が実際の現場を見る機会が少ない業界です。

そのため、「きつそう」「危険そう」「休みが少なそう」といったイメージだけで、就職先の候補から外されることがあります。

インターンシップで現場を体験してもらえば、仕事内容だけでなく、次のような自社の魅力を直接伝えられます。

  • 工事が完成したときの達成感や仕事のやりがい
  • 職人・施工管理・営業が連携するチームワーク
  • 会社独自の技術力や施工品質へのこだわり
  • 現場社員の人柄や社内の雰囲気
  • 若手がどのように仕事を覚え、成長していくか

求人票の文章だけで伝えるよりも、実際の現場・社員・仕事を体験してもらう方が、学生の会社理解は深まります。

3.2. 入社後のミスマッチを減らせる

「入社してみたら、思っていた仕事と違った」。このギャップは、若手の早期離職につながる代表的な要因の一つです。

インターンシップで業務を実際に体験すれば、学生は「自分にこの仕事が合うか」を入社前に判断できます。

同時に企業側も、一緒に作業する中で、面接だけでは分かりにくい学生の行動やコミュニケーションの特徴を確認できます。

インターンシップは、学生が会社を選ぶ場であると同時に、会社が学生との相性を確認する場でもあります。

3.3. 就職活動が本格化する前から関係をつくれる

就職活動が本格化してから募集を始めると、大手企業や知名度の高い会社と同じタイミングで学生を取り合うことになります。

一方、インターンシップを通じて早い時期から関係をつくっておけば、学生が企業比較を始める前に、自社の仕事や社員を知ってもらえます。

動画内でも、求人サイトと人材紹介だけに頼っていた専門工事会社が、夏に5日間のインターンシップを初めて実施し、参加学生の複数名が「実際の現場を見てイメージが変わった」と感じ、その後の採用活動につながった事例が紹介されています。

4. 採用につながるインターンシップの設計方法

4.1. 失敗例は「とりあえず現場見学だけ」

動画で紹介されている代表的な失敗パターンは、学生を現場へ連れて行き、見学だけして終わるインターンシップです。

現場を見るだけでは、学生は「見学した」という印象で終わりやすく、仕事への理解も深まりにくくなります。また、タイプ3のインターンシップとして必要な就業体験の要件を満たさない可能性があります。

採用につなげるには、学生自身が手を動かし、社員から指導を受け、最後にフィードバックを受けるところまで設計することが重要です。

失敗するインターンと採用につながるインターンの違い

失敗するインターンと採用につながる

4.2. 5日間プログラムの基本構成例

動画の内容をもとに、建設会社・専門工事会社が5日間で実施する場合の基本構成を整理すると、次のようになります。

日程 内容例 学生に伝えること
1日目 会社・業界説明、安全教育、現場での役割説明 会社の存在意義、事業内容、安全への考え方
2日目 施工管理・現場業務の就業体験 工程・品質・安全を管理する仕事の意味
3日目 工事写真、測定、材料・施工工程などの体験 現場で求められる正確さとチーム連携
4日目 若手社員との同行・座談会・仕事体験 入社後の成長、社風、働く人のリアル
5日目 成果発表、社員からの個別フィードバック 自分の強み、仕事との相性、次のキャリア
建設業インターン「5日間プログラム」

建設業インターン「5日間プログラム」

注意:上記は動画内容をもとにした構成例です。実際に制度上のインターンシップとして実施する場合は、就業体験が実施期間の半分を超える設計になっているか、最新の要件に照らして確認してください。

4.3. 受け入れ社員の「教える力」も設計する

学生を受け入れるときは、人事担当者だけでなく、現場社員の協力が必要です。

「何を体験させるか」だけでなく、誰が担当し、どの場面で何を教え、どのようなフィードバックを返すかまで決めておきます。

この準備はインターンシップだけのためではありません。社員が学生へ仕事を説明することで、自分の業務を言語化する機会が生まれ、新卒・中途のOJTや社内の技術継承にも使える指導ノウハウが蓄積されます。

5. インターンシップは数か月前から準備する

5.1. 実施時期から逆算して準備する

タイプ3のインターンシップは、学部3・4年や修士1・2年の長期休暇期間を中心に実施します。

そのため、「来月やろう」と思ってすぐに実施できるものではありません。動画でも、夏休みや冬・春休みに向けて数か月前、場合によってはさらに早い段階から準備する必要があると説明されています。

最低限、次の項目を先に決めておきます。

  1. 採用目的:施工管理、職人、営業など、将来どの人材を採りたいのか
  2. 対象学生:学部・学科・学年・地域など、どの学生と出会いたいのか
  3. 体験内容:実際の仕事を何日、どの社員のもとで体験してもらうのか
  4. 受け入れ体制:指導担当、現場、安全管理、フィードバック担当を誰にするか
  5. 学生集客:学校、求人サービス、自社サイト、SNSなど、どこから参加者を集めるか
  6. 採用への接続:終了後の連絡、会社説明、採用活動開始後の案内をどう設計するか
インターンシップ準備ロードマップ

インターンシップ準備ロードマップ

5.2. 継続すると「自社独自の採用チャネル」になる

インターンシップを毎年続ける最大の価値は、1回の採用成果だけではありません。

継続的に学生を受け入れることで、求人広告や人材紹介だけに依存しない、自社独自の採用チャネルが育っていきます。

  • 学校の就職担当者に会社を覚えてもらえる
  • 過去参加者から後輩へ口コミが広がる
  • 若手社員が学生に仕事を教える文化ができる
  • 現場の指導方法や育成ノウハウが標準化される
  • 学生との接点を毎年継続的に作れる

動画では、毎年インターンシップを受け入れている専門工事会社が、学校の就職担当者から「ぜひ生徒を紹介したい会社」として名前が挙がるようになり、学校訪問をしなくても先方から声がかかる関係を築いた事例も紹介されています。

継続するほど、採用チャネルそのものが会社の資産になる。これが、単発の求人広告とは大きく異なる点です。

インターン継続での採用チャネル資産化イメージ図

インターン継続での採用チャネル資産化イメージ図


6. まとめ:若手採用は「募集」より前から始める

建設業・専門工事業では、ベテラン層の退職と若手不足が同時に進む中、欠員が出てから求人を出す採用だけでは将来の施工体制を守りにくくなっています。

インターンシップは、学生に会社を知ってもらうイベントではなく、若手との早期接点をつくり、仕事理解を深め、ミスマッチを減らし、採用活動へつなげるための仕組みとして設計することが重要です。

  • 若手採用を後回しにせず、3年後・5年後の人員体制から逆算する
  • 2025年卒からの制度変更を理解し、タイプ3などの要件に沿って設計する
  • 現場見学だけでなく、就業体験・社員指導・フィードバックを組み込む
  • 学生と会社の双方が相性を確認し、入社後のミスマッチを減らす
  • 長期休暇の実施時期から逆算し、数か月前から準備する
  • 毎年続けて、学校との関係・採用チャネル・育成ノウハウを資産化する

「来年こそ新卒採用を」と考えているうちに、準備できる長期休暇が一つ過ぎれば、採用活動のスタートはさらに1年遅れる可能性があります。

若手採用に本腰を入れたいのであれば、まずは「何人採りたいか」ではなく、どの仕事を体験してもらい、どの社員が教え、どのように採用へつなげるかを今から設計することが第一歩です。

7. よくある質問

Q. 建設業でインターンシップを行うメリットは何ですか?

A. 主なメリットは、学生との早期接点を作れること、現場体験によって仕事内容や会社を正しく理解してもらえること、入社後のミスマッチを減らせることです。一定要件を満たすインターンシップでは、取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できます。

Q. 1日の現場見学でもインターンシップになりますか?

A. 現在の4類型では、企業説明や短時間の見学はオープン・カンパニー等に該当する場合があります。タイプ3のインターンシップとして採用活動への情報活用を想定する場合は、就業体験、社員による指導・フィードバック、実施期間などの要件を満たす必要があります。

Q. 建設業のインターンシップは何日間必要ですか?

A. タイプ3の汎用的能力活用型インターンシップでは5日間以上が一つの基準です。専門活用型はより長い実施期間が求められるため、企画時に最新の公的要件を確認してください。

Q. インターンシップ参加者をそのまま採用選考に進められますか?

A. 一定要件を満たすタイプ3・4では、インターンシップで取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できます。ただし、インターンシップ自体が無条件で採用選考になるわけではなく、採用活動の日程ルールや対象プログラムの要件に沿った運用が必要です。

Q. インターンシップはいつから準備すればよいですか?

A. 学生の夏休み・冬休み・春休みなど長期休暇に合わせて実施するため、少なくとも数か月前から準備するのがおすすめです。プログラム、受け入れ社員、安全管理、学生募集、学校との連携まで考えると、早めの設計が必要です。

Q. 小規模な塗装会社・リフォーム会社でも実施できますか?

A. 実施できます。大人数を集める必要はなく、少人数でも実際の仕事を体験でき、社員が指導・フィードバックできる内容にすることが重要です。自社の施工現場、営業、積算、現場管理など、学生に体験させられる業務から設計できます。

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売上7億円の壁を超えられない?塗装・リフォーム・建設会社が見直すべき「組織の仕組み」

 

【本コラムで分かること】

  • なぜ塗装・リフォーム・建設会社は売上7〜10億円前後で成長が鈍化しやすいのか
  • 社長のカリスマ経営だけでは会社を伸ばしにくくなる理由
  • 幹部が「伝達係」にならず、経営を支えるために必要な役割
  • 役職ごとの責任と管理すべき数字を明確にする方法
  • 評価制度を整え、社員が「何を頑張ればいいのか」を分かる状態にする方法
  • 幹部会議と予実管理で、売上だけでなく利益を管理する方法
  • 7億円前後から10億円を目指す会社が組織を仕組み化するための考え方

売上7〜10億円前後で「組織が追いついていない」と感じている経営者様へ

組織図・役割・評価制度・幹部会議・予実管理などを整理し、社長だけに依存しない経営体制づくりについてご相談いただけます。

売上7億円を超えたあたりから、なぜか会社が伸びない。幹部は動かない、社員は辞める、売上は増えても利益が残らない――。その原因は「組織」にあるかもしれません。

「売上は伸びているのに、なぜか利益が残らない」

「幹部に任せたいのに、社長が細かく指示しないと動かない」

「社員が辞めるたびに、採用と教育を繰り返している」

「営業・施工管理・事務の役割が曖昧になっている」

このような悩みは、売上規模が大きくなった建設会社・専門工事会社で起こりやすい経営課題の一つです。

小規模な会社であれば、社長自身が営業・採用・現場・数字まで把握し、直接指示することで会社を動かせます。

しかし、社員数が増え、複数の現場や営業拠点を抱えるようになると、社長一人ですべてを管理することは難しくなります。

そこで重要になるのが、「社長が頑張る経営」から「組織と数字で動く経営」への転換です。

本コラムでは、ゲームチェンジ株式会社代表・中屋氏の動画内容をもとに、売上7〜10億円前後の建設会社・専門工事会社が成長の壁を突破するために見直したい、組織づくりと幹部育成のポイントを解説します。

▼今回のテーマを動画でも解説しています▼

売上7〜10億円前後で起こりやすい「組織の壁」と、幹部育成・予実管理の重要性について解説しています。

1. なぜ売上7〜10億円前後で「組織の壁」が起こるのか

売上7〜10億円前後の会社は、外から見るとすでに地域で有名な企業になっているケースがあります。

店舗や拠点があり、社員も増え、施工実績も積み上がっている。経営者自身も、創業から会社を成長させてきた実績があります。

ところが、会社の内部では次のような問題が起こり始めます。

  • 幹部が思うように動かない
  • 社員の離職が続く
  • 営業担当者が疲弊する
  • 施工管理の負担が増える
  • 社長が細かい判断まで行わなければならない
  • 売上は増えているのに利益が残らない
売上の成長と組織の壁のイメージ図

売上の成長と組織の壁のイメージ図

この段階では、単純に「もっと営業を頑張る」「もっと採用する」といった対策だけでは、根本的な解決にならないことがあります。

必要なのは、会社の規模に合わせて組織の仕組みを作り直すことです。

2. 社長のカリスマ経営だけでは10億円を超えにくくなる理由

会社が小さいうちは、社長の判断力や営業力がそのまま会社の成長力になります。

社長が顧客のことを理解し、営業現場を把握し、社員一人ひとりに直接指示することで、会社全体を動かすことができます。

しかし、社員が増え、現場が複数になり、管理すべき案件や数字が増えると、社長の声がすべての社員へ直接届く状態ではなくなります。

情報伝達構造のイメージ図

情報伝達構造のイメージ図

ここで重要になるのが幹部の役割です。

幹部が単なる「社長の伝達係」になっていると、社長の考えが現場へ正しく伝わらなくなります。

一方で、幹部が数字を見て判断し、部下を育成し、会社の方針を自分の言葉で伝えられるようになれば、社長がすべてを直接管理しなくても組織を動かせるようになります。

3. 最初に見直したいのは「組織図」と「役割」です

組織づくりの第一歩は、現在の組織を紙に書き出すことです。

営業、施工管理、事務、経理など、それぞれの部門について、

  • 誰が責任者なのか
  • 誰が誰を管理するのか
  • 誰が最終判断するのか
  • どの数字に責任を持つのか

を明確にします。

各部門の組織図

各部門の組織図

特に注意したいのが、「全員がフラットで、誰が責任者なのか分からない状態」です。

役割が曖昧な会社では、問題が発生したときに「誰が判断するのか」「誰が改善するのか」が分からなくなります。

例えば店長に対して、単に「売上を上げてください」と伝えるだけでは不十分です。

売上なのか、成約率なのか、粗利なのか、集客なのか。どの数字について責任を持つのかを明確にする必要があります。

4. 成長企業に必要な「3つの仕組み」

売上7〜10億円前後から組織を強化する際、特に重要になるのが次の3つです。

  1. 役割の定義
  2. 評価制度
  3. 幹部会議と予実管理
組織を強くする「3つの仕組み」イメージ図

組織を強くする「3つの仕組み」イメージ図

4-1. 役割を明確にする

まず、「誰が何に責任を持つのか」を明確にします。

例えば、営業責任者であれば、売上だけを見るのではなく、

  • 問い合わせ数
  • 商談数
  • 見積提出数
  • 成約率
  • 受注金額
  • 受注粗利

など、自社の営業プロセスに合わせて管理項目を設定します。

4-2. 評価制度を整える

社員が「何を頑張れば評価されるのか」が分からない状態も、組織が大きくなるほど問題になります。

営業であれば売上や成約率を評価しやすい一方、施工管理や事務などは、単純な売上だけでは評価できません。

そのため、職種ごとに「会社が期待する成果」を定義する必要があります。

評価基準が明確になれば、社員にとっても、

  • 何を目指せばよいのか
  • どの能力を伸ばせばよいのか
  • どのような行動が評価されるのか

が分かりやすくなります。

4-3. 幹部会議と予実管理を行う

3つ目が、感覚ではなく数字で会社を管理することです。

売上だけを見るのではなく、予算と実績を比較し、差異が生じた原因を確認します。

これによって、「売上は上がっているのに利益が残らない」といった問題も、どこで数字が崩れているのかを追いやすくなります。

5. 売上が増えても利益が残らない会社に起きていること

建設会社・専門工事会社では、売上高だけを見ていると経営状態を正しく判断できません。

例えば社長は「利益を残したい」と考えているのに、営業担当者が売上だけを追い、大幅な値引きを行ってしまうケースがあります。

また、受注時には十分な粗利があると思っていた案件でも、追加発注や手直しなどによって完工時の粗利が大きく下がる場合があります。

粗利と各工程のイメージ図

粗利と各工程のイメージ図

そのため、少なくとも次の数字は継続的に確認したいところです。

  • 受注金額
  • 受注時の予定原価
  • 受注粗利額・受注粗利率
  • 実際にかかった原価
  • 完工粗利額・完工粗利率
  • 受注粗利と完工粗利の差
  • 追加工事・追加発注・手直しの有無

重要なのは、数字が悪かったことを誰かの責任にすることではありません。

「なぜ差が生まれたのか」を分類し、次の案件で同じ問題を起こさない仕組みに変えることが重要です。

6. 幹部が機能しない会社では「社長の方針」が現場まで届かない

会社が大きくなると、社長が直接社員全員に指示することは難しくなります。

そのため、社長と現場の間にいる幹部が重要な役割を担います。

幹部には、単に社長の言葉を伝えるだけではなく、

  • 会社の方針を理解する
  • 自分の言葉で部下へ伝える
  • 数字を見て判断する
  • 部下を育成する
  • 問題を社長へ報告する
  • 改善策を実行する

といった役割が求められます。

つまり、幹部は「伝達係」ではなく「経営を現場へ落とし込む責任者」として機能する必要があります。

「幹部に任せたいのに、社長が全部見ないと回らない」という会社様へ

組織図・役職ごとの責任・管理数字・会議体制を整理し、社長だけに負担が集中しない組織づくりを一緒に考えます。

7. 社員が辞める原因を「個人の問題」だけにしない

社員が退職したとき、つい「本人に問題があった」と考えてしまうことがあります。

もちろん、退職には本人側の事情もあります。しかし、同じような理由で複数の社員が辞めているのであれば、会社側の仕組みにも目を向ける必要があります。

例えば、

  • 会社がどこへ向かっているのか分からない
  • 自分の役割が曖昧
  • 評価基準が分からない
  • 頑張っても評価されている実感がない
  • 上司によって言うことが違う
  • 育成の仕組みがない

といった状態が続けば、社員の不満につながる可能性があります。

特に「給与が低いから辞めた」と結論づける前に、評価・役割・育成・組織の方向性に問題がないかを確認することが重要です。

離職を防ぐためには、退職者を責めることではなく、同じ問題が繰り返される構造を見つけることが必要です。

8. 売上7〜10億円から10億円を目指すための組織づくり

ここまでの内容を整理すると、7〜10億円前後からさらに会社を成長させるためには、次の順番で組織を整えることが重要です。

年商ごとの成長ロードマップ

年商ごとの成長ロードマップ

  1. 組織図を作る:誰が誰を管理するのかを明確にする
  2. 役割を定義する:役職ごとの責任と管理数字を決める
  3. 評価基準を整える:何を達成すれば評価されるのかを明確にする
  4. 幹部を育成する:数字を見て判断し、部下を育成できる人材を増やす
  5. 予実管理を行う:感覚ではなく、予算と実績の差を見る
  6. 会議を仕組み化する:数字を確認し、改善策と担当者を決める
  7. 権限委譲する:社長がすべて判断する状態から脱却する

ここで大切なのは、単に「社長が仕事を手放す」ことではありません。

判断基準・数字・責任範囲を明確にしたうえで、幹部へ権限を渡すことが重要です。

9. 組織の壁を突破するために、社長が最初に確認すべき5つの質問

最後に、現在の組織が10億円規模の会社を目指せる状態になっているか、次の5つを確認してみてください。

  1. 組織図を見たとき、誰が誰の責任者なのか明確ですか?
  2. 各幹部が、自分の責任数字を説明できますか?
  3. 社員は「何を頑張れば評価されるのか」を理解していますか?
  4. 月次の会議で、予算と実績の差を確認していますか?
  5. 社長が不在でも、幹部が判断して会社を動かせますか?

もし複数の質問に「いいえ」と答えるのであれば、売上をさらに伸ばす前に、組織の仕組みを見直すタイミングかもしれません。

10. ゲームチェンジが支援できること

ゲームチェンジ株式会社では、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社・専門工事会社の経営者様に向けて、売上拡大だけではなく、会社の成長に合わせた組織づくり・幹部育成・数字管理をご支援しています。

  • 組織設計:営業・施工管理・事務などの役割と責任範囲を整理
  • 幹部育成:数字を見て判断し、部下を育成できる幹部づくり
  • 評価制度:役職・職種ごとの評価基準を整理
  • 予実管理:売上・粗利などの予算と実績を継続的に管理
  • 会議設計:幹部会議などで数字を確認し、改善につなげる仕組みづくり
  • 採用・育成:組織の成長に合わせた採用・人材育成の計画づくり

大切なのは、社長自身がさらに頑張ることではありません。

社長の考えを組織全体へ伝え、幹部が判断し、社員が役割を理解して動ける仕組みを作ること。

売上7〜10億円前後で成長が鈍化している場合は、営業や集客だけではなく、一度「組織」という視点から会社を見直してみることをおすすめします。

売上7〜10億円前後の「組織の壁」を突破しませんか?

「売上は伸びているのに利益が残らない」「幹部に任せられない」「社員が定着しない」などの経営課題を、組織・制度・数字管理の仕組みから整理します。

自社では何から見直すべきなのか分からないという場合も、まずはお気軽にご相談ください。

11. よくある質問(FAQ)

Q. なぜ売上7〜10億円前後で会社の成長が鈍化するのでしょうか?
A. 必ずしもすべての会社に当てはまるわけではありませんが、社員数・案件数・拠点数などが増えることで、社長個人の判断や経験だけでは管理しきれなくなり、組織や数字管理の仕組みが追いつかなくなるケースがあります。

Q. 売上10億円を目指すなら、まず何から始めればよいですか?
A. まずは現在の組織図を書き出し、誰が誰を管理し、各役職がどの数字に責任を持っているのかを明確にすることをおすすめします。

Q. 幹部が社長の指示を伝えるだけになっています。どうすればよいですか?
A. 幹部の役割を「伝達」だけにせず、数字を見て判断する責任、部下を育成する責任、会社の方針を自分の言葉で伝える責任まで明確にすることが重要です。

Q. 社員が辞めるのは給与が原因ではないのでしょうか?
A. 給与は退職理由の一つになり得ます。ただし、それだけが原因とは限りません。会社の方向性、役割、評価基準、育成環境などに不満がないかも合わせて確認することが重要です。

Q. 予実管理では何を見ればよいですか?
A. 売上だけではなく、受注粗利、完工粗利、原価、販管費など、自社の経営判断に必要な数字を設定し、予算と実績の差、その原因を継続的に確認することが重要です。

Q. 売上が増えているのに利益が残りません。何を確認すればよいですか?
A. 受注時の予定粗利と完工時の実際の粗利を比較し、追加発注、追加工事の未請求、手直し、原価超過、値引きなど、どこで利益が減少したのかを確認することをおすすめします。

Q. 社長がすべての仕事を手放す必要がありますか?
A. すべてを手放す必要はありません。重要なのは、社長が直接判断する業務と、幹部へ権限委譲する業務を整理し、責任範囲と判断基準を明確にすることです。

Q. ゲームチェンジでは建設会社・専門工事会社の組織づくりについて相談できますか?
A. はい。ゲームチェンジ株式会社では、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社・専門工事会社の経営者様に向けて、組織設計、幹部育成、評価制度、予実管理、採用・育成などについてご相談いただけます。

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個人塗装店との価格競争に負ける?塗装会社が見直すべき「戦わない営業戦略」

【本コラムで分かること】

  • なぜ組織型の塗装会社が個人塗装店との価格競争で負けやすいのか
  • 個人塗装店と同じ土俵で戦わない「戦わない営業戦略」とは
  • 価格以外の「選ばれる理由」を現地調査前から伝える方法
  • 塗装会社の強み・品質・施工体制を営業で伝える具体的な方法
  • お客様の認知バイアスを考慮した営業・情報発信の考え方
  • 現調・見積もり・SNS・YouTubeで事前に自社の価値を伝える方法
  • 価格競争から抜け出し、成約率を高めるための営業戦略

個人塗装店との価格競争・成約率に悩む経営者様へ

「もっと値下げしないと契約できない」という状態から抜け出すため、 貴社の強みを活かした営業戦略を一緒に整理します。

「うちより10万円安い会社に、また契約を取られた……」そんな経験はありませんか?

「相見積もりになると、個人でやっている塗装店に負けてしまう」

「自社より安い見積もりを出されると、どうしても契約を取られてしまう」

「会社として品質や施工体制に自信はあるのに、お客様には価格だけで比較されてしまう」

このような悩みを抱えている塗装会社は少なくありません。
実は、個人塗装店との価格競争に勝つためにさらに値下げする必要はありません。
むしろ、同じ「価格」という土俵で戦い続けることこそ、負け続ける原因になりかねません。

そもそも社長や少人数の職人で施工まで行う個人塗装店と、 複数の社員や施工管理体制を持つ組織型の塗装会社では、 提供している価値や強みが異なります。

それにもかかわらず、同じ「塗装工事の価格」という基準だけで比較されてしまうと、 組織型の塗装会社は価格競争に巻き込まれやすくなります。

そこで重要になるのが、 「個人塗装店に勝つ」のではなく、「個人塗装店とは違う基準で選ばれる」営業戦略です。

▼詳しく解説している動画はこちらから▼

個人塗装店との価格競争から抜け出すための営業戦略を解説しています

1. なぜ塗装会社は個人塗装店との価格競争で負けるのか?

個人塗装店との相見積もりで負けてしまうと、 「うちの営業力が足りない」 「もっと安くしなければいけない」 と考えてしまいがちです。

しかし、必ずしも営業担当者の能力だけが原因とは限りません。

大きな原因の一つは、 お客様が会社を比較するときの判断基準を、自社側で設計できていないことです。

例えば、ポータルサイトなどで複数の塗装会社を比較する場合、 お客様からすると「価格」は非常に分かりやすい比較基準です。

  • どちらの会社が安いか
  • どちらの会社が何万円安いか
  • どちらの会社がお得そうか

価格は数字で比較できるため、他の情報よりも判断材料として使いやすくなります。

その結果、品質や施工管理体制、保証、現場チェックなど、 本来比較してほしいポイントが十分に伝わらないまま、 「安い会社」が選ばれてしまうことがあります。

価格だけで比較される状態を作らないことが重要

つまり、価格競争から抜け出すためには、 「価格で負けない方法」を考えるだけでは不十分です。

お客様が価格以外にも 「この会社に頼む理由がある」 と判断できる情報を、早い段階から伝える必要があります。

2. 個人塗装店と同じ土俵で戦わない「戦わない営業戦略」

個人塗装店との価格競争に悩む塗装会社にとって、 重要なのが「戦わない」という考え方です。

これは、競合を無視するという意味ではありません。

競合と同じ評価基準で比較されない状態をつくる ということです。

例えば、個人店には、 「社長自身が施工する」 「少人数だから小回りが利く」 「価格を抑えやすい」 といった強みがあります。

一方、組織型の塗装会社には、

  • 施工管理を含めた組織的な品質管理
  • 複数人によるチェック体制
  • 施工マニュアルや標準化
  • 担当者が変わっても対応できる体制
  • 営業・施工管理・職人間で情報を共有できる体制
  • 会社として継続的にサービスを提供できる安心感

など、別の強みがあります。

大切なのは、 「どちらが優れているか」ではなく、「何を基準に選んでもらうか」 を明確にすることです。

3. 個人塗装店に負けないために「自社の選ばれる理由」を先に伝える

「うちは品質に自信があります」 「施工管理をしっかりしています」 と営業担当者が口頭で説明するだけでは、 お客様の判断基準を変えるのは簡単ではありません。

重要なのは、 見積もりを提出する前から、自社がどのような会社なのかを伝えておくことです。

例えば、現地調査の段階で次のような情報を伝えます。

  • 自社が大切にしている施工ポリシー
  • なぜこの施工方法を採用しているのか
  • 施工品質をどのように管理しているのか
  • 誰が現場をチェックするのか
  • 施工後にどのような確認を行うのか
  • 他社と比較するときに確認してほしいポイント

これらを先に伝えておけば、 お客様は単純に「一番安い会社」を探すのではなく、 「自分の家を安心して任せられる会社はどこか」 という視点でも比較できるようになります。

4. 「説明したのに負ける」なら、営業内容を動画にする

自社の強みや施工ポリシーを説明しているにもかかわらず、 相見積もりで負けてしまう場合があります。

その場合に考えたいのが、 「説明する」だけではなく「見せる」ことです。

例えば、

  • 自社の施工ポリシー
  • 品質管理の考え方
  • 現場で行っているチェック
  • 塗装工事で注意すべきポイント
  • 業者選びで確認してほしいポイント

などを短い動画にしておきます。

すると営業担当者が毎回ゼロから説明する必要がなくなり、 お客様自身に見てもらうことができます。

YouTubeなどに公開しておけば、 「実際にどのような会社なのか」を問い合わせ前から知ってもらうことも可能です。

動画は「営業担当者の説明を標準化するツール」にもなる

営業担当者によって説明内容が違う会社では、 お客様に伝わる情報にもばらつきが生まれます。

そこで動画を活用すると、 誰が担当しても同じ内容を伝えられる というメリットがあります。

特に、会社として大切にしている考え方や、 業者選びのポイントなどは動画化しておくと、 営業活動の標準化にもつながります。

5. お客様の「認知バイアス」を考慮して営業する

価格競争を考えるうえで、もう一つ重要なのが お客様の認知バイアスです。

動画内では、認知バイアスについて、 「自分が持っている信念や仮説を裏付ける情報を集め、 反対の情報を無視・排除しやすくなる」という趣旨で説明されています。

例えば、最初に 「この会社は安い」 という印象を強く持った場合、 その後に入ってくる情報も「安いから良い」という基準で評価されやすくなります。

そのため、 見積もりを出してから自社の価値を説明するのでは遅い場合があります。

現地調査の前後、SNS、ホームページ、YouTubeなどを通じて、 事前に自社の考え方や選ばれる理由を伝えておくことが重要です。

なお、ここで重要なのは、 個人塗装店を否定することではありません。

個人店にも個人店ならではの強みがあります。 だからこそ、組織型の塗装会社は、 自社ならではの価値を別の軸で伝える 必要があります。

6. ポータルサイトの相見積もりで負ける会社が見直すべきポイント

ポータルサイト経由の問い合わせでは、 複数の会社が同じお客様に提案することになります。

そのため、単純に価格だけで比較される状態になると、 値下げしやすい会社との競争になってしまいます。

ポータルサイトを活用する場合でも、 「価格比較の場に出る前から自社の価値を伝えておく」 ことが重要です。

見直したい5つのポイント

  1. ホームページ: 価格だけでなく、施工品質・施工体制・会社の考え方を明確にする
  2. SNS: 普段の施工やスタッフ、現場管理の様子を発信する
  3. YouTube: 塗装工事や業者選びについての情報を動画で伝える
  4. 現地調査: 自社の施工基準や品質管理について説明する
  5. 見積もり: 金額だけでなく、なぜその工事内容・価格になるのかを説明する

「価格を下げないと契約できない」状態を見直しませんか?

貴社の強みが伝わる営業導線や、現地調査・見積もり時の訴求方法を整理します。 個人塗装店との価格競争に悩んでいる方はお気軽にご相談ください。

7. 塗装会社が「価格以外」で選ばれるために伝えるべき4つの価値

では、具体的に何を伝えればよいのでしょうか。

塗装会社が価格以外の基準で選ばれるためには、 少なくとも次の4つを整理しておくことをおすすめします。

① 施工品質

「丁寧に施工します」だけでは、他社との差別化になりにくいものです。

どの工程をどのように確認しているのか、 どのような施工基準を設けているのかなど、 具体的な品質管理の方法まで伝えます。

② チェック体制

塗装工事では、施工した本人だけでなく、 別の担当者が確認する体制など、 会社として品質を管理する方法を伝えることも重要です。

③ 会社としての安心感

「誰が担当しても一定の品質で対応できる」 「担当者が休んでも会社として対応できる」 など、組織だからこそ提供できる安心感があります。

④ 自社の施工ポリシー

なぜその工事方法を採用しているのか、 なぜその材料を使うのか、 何を大切にして施工しているのか。

こうした会社としての考え方を伝えることで、 価格だけでは比較できない会社としての価値を理解してもらいやすくなります。

8. 個人塗装店との価格競争から抜け出す営業戦略5ステップ

ここまでの内容を、実際の営業活動に落とし込んでみましょう。

  1. 自社の強みを整理する
    品質、施工管理、スタッフ、保証、対応体制など、 個人店とは異なる自社の強みを書き出します。
  2. 「選ばれる理由」を言語化する
    「品質が高い」ではなく、 「なぜ品質を維持できるのか」まで具体化します。
  3. 問い合わせ前から発信する
    ホームページ、SNS、YouTubeなどで、 自社の考え方や施工基準を発信します。
  4. 現地調査で比較基準を伝える
    価格だけでなく、施工内容や品質管理体制など、 お客様に確認してほしいポイントを伝えます。
  5. 見積もりで「価格+価値」を提示する
    金額だけを提示するのではなく、 その価格でどのような施工・管理を行うのかを説明します。

9. 値下げしても個人塗装店に勝てない理由

個人塗装店との価格競争に負けると、 「あと10万円下げれば契約できるかもしれない」 「もう少し値引きすればいい」 と考えてしまうことがあります。

しかし、価格だけを判断基準にしているお客様の場合、 一度値下げしただけで価格競争が終わるとは限りません。

さらに安い価格を提示する会社が現れれば、 また比較される可能性があります。

つまり、 価格を下げるだけでは、価格競争そのものから抜け出すことができません。

必要なのは、 「安いから選ぶ」ではなく、 「この会社に任せたいから選ぶ」 という判断につなげることです。

10. 「個人店に勝つ」のではなく、自社に合う顧客を増やす

ここまで読んで、 「個人塗装店を競合として意識しなくていいのか?」 と感じる方もいるかもしれません。

もちろん競合分析は必要です。

ただし、すべての顧客を同じ基準で取り合う必要はありません。

「とにかく一番安い会社に頼みたい」という顧客に対して、 組織型の塗装会社が価格だけで勝負するのは、 必ずしも合理的ではありません。

一方で、

  • 施工品質を重視する
  • 会社としての施工管理を重視する
  • 説明や対応の丁寧さを重視する
  • 長期的な安心感を求める
  • 価格だけではなく施工内容を比較したい

といった顧客に対しては、 自社の強みが伝わるほど選ばれる可能性が高まります。

だからこそ営業戦略では、 「どうすればすべての競合に勝てるか」ではなく、「どのようなお客様に選ばれる会社になるか」 を考えることが重要です。

11. 価格競争に負けている塗装会社が今日からできる3つの対策

対策1:自社の「選ばれる理由」を3つ書き出す

まずは、 「なぜお客様は価格だけでなく、うちの会社を選ぶべきなのか?」 を3つ書き出してみてください。

対策2:営業担当者の説明を動画・資料にする

毎回営業担当者が説明している内容を、 動画や資料として見せられる状態にします。

これにより、営業担当者ごとの説明内容のばらつきを抑え、 問い合わせ後の顧客教育にも活用できます。

対策3:現地調査で「業者選びの基準」を伝える

「こちらの金額です」と見積もりを出すだけではなく、 「塗装会社を選ぶときはここを確認してください」 と伝えます。

自社の施工基準や品質管理の考え方を、 お客様が比較するときの判断材料にしてもらうのです。

12. ゲームチェンジが支援できること

ゲームチェンジ株式会社では、 住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社を対象に、 売上や成約率の改善につながる営業戦略・組織づくりをご支援しています。

特に、個人塗装店との価格競争や相見積もりでの失注に悩んでいる場合は、 単純に「もっと営業しましょう」「もっと値引きしましょう」と考えるのではなく、 なぜお客様から価格だけで比較されているのか を整理することから始めます。

  • 営業戦略: 地域・競合・顧客層に合わせた営業戦略の整理
  • 成約率改善: 現地調査から見積もり提出までの営業プロセス改善
  • 強みの言語化: 自社の施工品質・組織体制・サービスの強みを整理
  • Web・SNS・動画活用: 問い合わせ前から自社の価値を伝える情報発信の設計
  • 組織づくり: 営業担当者によって成果が変わりすぎない仕組みづくり

大切なのは、 「個人塗装店にどう勝つか」だけを考えることではありません。

自社が提供できる価値を整理し、 その価値を必要としているお客様に伝え、 「価格だけではなく、この会社だから任せたい」と思ってもらえる営業の仕組みを作ることです。

個人塗装店との価格競争から抜け出しませんか?

「価格を下げないと契約できない」 「相見積もりになると負けてしまう」 という状態を、営業戦略から見直してみませんか?

貴社の強みや地域の競合状況を踏まえ、 価格以外の価値で選ばれるための営業戦略を一緒に整理します。

個人塗装店との価格競争・相見積もり・成約率改善についてご相談いただけます。

13. よくある質問(FAQ)

Q. 個人塗装店との価格競争では、値下げするしかないのでしょうか?
A. 必ずしも値下げする必要はありません。価格だけで比較される状態を避け、自社の施工品質・施工管理・チェック体制・会社としての安心感など、価格以外の選ばれる理由を伝えることが重要です。

Q. 個人塗装店より高い見積もりでも契約できますか?
A. 可能性はあります。ただし、価格差に見合う価値が伝わっていることが前提です。なぜその価格になるのか、どのような施工・管理を行うのかを具体的に説明する必要があります。

Q. ポータルサイト経由の相見積もりでも価格競争を避けられますか?
A. ポータルサイトでは価格比較が起こりやすいため、価格以外の判断基準を持ってもらう工夫が重要です。ホームページ、SNS、YouTube、現地調査などを通じて、問い合わせ前から自社の強みや施工方針を伝えておくことが有効です。

Q. 自社の強みが思いつきません。何を伝えればよいですか?
A. 施工品質だけでなく、施工管理、現場チェック、担当者間の情報共有、保証、アフターフォロー、会社としての対応体制など、「お客様が安心して任せられる理由」を整理してみてください。

Q. 営業担当者によって成約率が大きく違うのですが、どうすればよいですか?
A. 営業担当者個人の経験や能力だけに頼らず、説明資料・動画・営業トーク・現地調査時の説明項目などを標準化する方法があります。特に会社として伝えるべき内容は、誰が担当しても一定水準で説明できる状態を作ることが重要です。

Q. YouTubeやSNSで発信する内容は何がよいですか?
A. 自社の施工事例だけでなく、塗装工事の注意点、業者選びのポイント、自社の施工基準、品質管理の方法など、お客様が塗装会社を比較するときに役立つ情報を発信するのがおすすめです。

Q. 価格競争から抜け出すために、まず何をすればよいですか?
A. まず「なぜお客様が自社を選ぶべきなのか」を3つ程度に整理してください。そのうえで、その理由をホームページ・SNS・YouTube・現地調査・見積もりの各段階で一貫して伝えられる状態を作ることから始めるとよいでしょう。

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社長が頑張るほど会社は伸びなくなる?塗装会社が5億円の壁を超える人材育成と仕組み化

「社長がやる」から「社員ができる」へ。5億円の壁を超える人材育成と組織づくり

年商3億円、4億円までは順調に成長してきたものの、5億円前後になると売上が伸びたり下がったりして、なかなか次のステージへ進めない。

「営業マンを採用してもなかなか育たない」
「施工管理を任せられる人材がいない」
「幹部を育てたいが、結局社長が全部見てしまう」
「評価制度や会議を導入しても、人が育っている実感がない」

このような悩みを抱える塗装会社・リフォーム会社の経営者様は少なくありません。

実は、塗装会社が年商5億円前後で成長が止まる大きな理由の一つは、社長に業務や判断が集中し、営業・施工管理・幹部などの人材育成が仕組み化されていないことにあります。
5億円を超えるためには、社長自身がすべてを管理するのではなく、業務を分解し、育成フロー・業務フロー・評価基準を整備することが重要です。

本コラムでは塗装会社・リフォーム会社が年商5億を超えるための「人材育成」と「組織づくり」について解説します。

塗装会社の人材育成・組織づくりについて相談する

年商5億円の壁を突破するために。自社の「人が育たない原因」を整理し、育成の仕組み化を一緒に考えます。

1.塗装会社が年商5億円前後で成長が止まる理由

塗装会社やリフォーム会社では、年商3億円程度までは社長自身の営業力・判断力・行動力によって会社を成長させられるケースがあります。

社長が営業すれば受注できる。
社長が現場に行けば問題を解決できる。
社長が会議に参加すれば社員が動く。

これは会社にとって大きな強みです。

しかし、年商4億円、5億円と会社規模が大きくなるにつれて、社長一人ですべてを見ることは難しくなります。

社長依存から社員が動ける仕組み化イメージ図

社長依存から社員が動ける仕組み化イメージ図

そして、ここで起こりやすいのが「社長が優秀すぎることによる成長の壁」です。

社員が育たないのではなく、社員が育つ前に社長がすべて解決してしまうのです。

結果として、社長がいないと営業が進まない、現場の問題を解決できない、判断できないという状態になります。

これが、塗装会社が5億円前後で成長を止める大きな要因の一つです。

2.このようなお悩みはありませんか?

  • 年商3億円・4億円までは成長したが、5億円が見えてこない
  • ここ数年、売上が上がったり下がったりしている
  • 営業マンを採用してもなかなか育たない
  • 営業成績の悪い社員を「能力不足」と考えてしまう
  • 施工管理を任せられる人材が育っていない
  • 店長や幹部が社長の代わりに判断できない
  • 社長が営業・現場・会議・クレーム対応まで抱えている
  • 「見て覚えろ」「現場で慣れろ」という育成になっている
  • 社員教育をしているものの、担当者によって教える内容が違う
  • 評価制度や会議を導入したものの、人材育成につながっていない
  • 採用を増やしたいが、育成できる自信がなく採用に踏み切れない

ひとつでも当てはまる場合、問題は「社員の能力」ではなく「社員が育つ仕組み」にある可能性があります。

人材不足が続く中小企業では、最初から完成された優秀な人材を採用することは簡単ではありません。

だからこそ、採用した人材を一定のレベルまで育てられる仕組みを会社側が持っておくことが重要です。

3.塗装会社の人材育成を仕組み化すると分かること

塗装会社の人材育成を仕組み化するうえで、最も重要なのは、「誰を採用するか」だけではなく「入社した人をどう育てるか」を設計することです。

人が育たない会社では、「あの社員はセンスがない」「能力が低い」と社員側に原因を求めてしまいがちです。

しかし、本当に確認すべきなのは、「その社員が何をすれば一人前になれるのか、会社側が明確に定義できているか」です。

例えば、新しく入社した営業社員に対して、次のような基準が明確になっているでしょうか。

  • 入社1か月目に身につけるべき知識・スキル
  • 入社3か月目までにできるようになる業務
  • 半年後に任せる業務
  • 1年後に求める営業能力
  • 一人で商談を任せるための基準
  • 成約率や平均単価などの評価指標

これらが明確になっていなければ、社員は「何を頑張れば評価されるのか」「何ができれば一人前なのか」が分かりません。

営業社員の育成ロードマップ

営業社員の育成ロードマップ

業務を分解しなければ、社員には教えられない

育成を仕組み化する最初のステップは、社長自身が普段行っている業務を分解することです。

例えば営業であれば、単純に「営業を教える」のではなく、

  • 初回相談で何を確認するのか
  • 現地調査でどこを見るのか
  • 劣化診断をどう説明するのか
  • 見積書のどこを確認するのか
  • 競合との比較にどう対応するのか
  • クロージングでは何を確認するのか
  • 失注した場合に何を振り返るのか
  • 追客をどのタイミングで行うのか

というように、一つひとつの業務に分解します。

これができれば、社長が感覚的に行っていた仕事を「教科書」に変えることができます。

必要なのは「チェックリスト」だけではなく「仕組み」

ただし、チェックリストを作るだけでは十分ではありません。

重要なのは、業務フロー・育成フロー・評価基準をセットで設計することです。

人材育成を仕組みで回すPDCAサイクル

人材育成を仕組みで回すPDCAサイクル

「見て覚えろ」
「先輩についていけ」
「現場で慣れろ」

こうした育成だけでは、教える人によって内容が変わり、社員の成長にもばらつきが出ます。

誰が教えても「最低限ここまではできる」という基準を作ることが、5億円を超える会社には必要です。

①営業の標準化

営業では、担当者によって成約率や平均単価に大きな差が出ることがあります。

例えば、

  • 営業A:成約率60%・平均単価130万円
  • 営業B:成約率30%・平均単価95万円

この数字だけを見て「営業Bは能力が低い」と判断するのは早すぎます。

重要なのは、「どの工程で差が生まれているのか」を確認することです。

  • 初回相談でのヒアリング
  • 現地調査・劣化診断
  • 見積もりの作り方
  • 提案内容
  • クロージング
  • 競合対策
  • 追客

どこに差があるのかを分解すれば、社員個人の能力だけではなく、具体的な改善ポイントが見えてきます。

成約率60%と30%の営業プロセス比較

成約率60%と30%の営業プロセス比較

②施工管理の標準化

施工管理についても、担当者の経験や感覚だけに頼ってはいけません。

例えば、

  • 着工前に何を確認するのか
  • 職人への指示をどう出すのか
  • 現場へどのタイミングで行くのか
  • 品質をどの基準でチェックするのか
  • 追加工事が発生した場合にどう判断するのか
  • クレームを防ぐために何を確認するのか
  • 粗利をどのタイミングで確認するのか

こうした業務を明確にすることで、施工品質と粗利の両方を管理できる施工管理体制につながります。

③店長・幹部の標準化

会社が5億円を超えてくると、社長一人ですべての社員を管理することは難しくなります。

そのため、店長や幹部が「社長の代わりに判断できる状態」を作ることが重要です。

そのためには、

  • 部下をどう教育するのか
  • どのタイミングで進捗を確認するのか
  • どの数字を見るのか
  • 問題が発生したときにどこまで判断するのか
  • どの段階で社長へ報告するのか

といった幹部の役割と判断基準を明確にします。

これができれば、社長がすべての現場に介入しなくても、組織が動くようになります。

権限移譲の階層図

権限移譲の階層図

つまり、5億円を超えるための人材育成とは、単に研修を増やすことではありません。

「誰がやっても一定水準の成果が出る状態」を作り、その仕組みを社内に定着させることです。

社長依存から脱却する「仕組み化」の秘訣

営業・施工管理・幹部育成など、自社だけでは仕組み化が難しい場合、第三者の視点を入れることも一つの方法です。個別相談でヒントを得ませんか?

4.塗装会社の「人材育成・仕組み化」の考え方

塗装会社が5億円の壁を超えるためには、社長が自分の仕事を棚卸しし、社員へ渡せる業務を少しずつ切り出していくことが重要です。

①社長の仕事を分解する

社長の仕事棚卸イメージ図

社長の仕事棚卸イメージ図

まずは、社長自身が普段どのような仕事をしているのかを紙に書き出します。

見積もり、競合対策、クレーム対応、営業同行、会議、採用面接など、社長が感覚的に行っている仕事を一つずつ分解します。

その中から、社員に渡せる業務を2割、3割と増やしていきます。

②業務をマニュアル・チェックリストにする

仕組み化ステップイメージ図

仕組み化ステップイメージ図

次に、分解した業務をチェックリストやマニュアルにします。

ここで重要なのは、完璧なマニュアルを最初から作ろうとしないことです。

まずは「最低限ここまでやればOK」という基準を作り、実際に社員へ使ってもらいながら改善していきます。

③育成と評価を連動させる

育成の仕組みを作ったら、評価基準とも連動させます。

「何を覚えたら次のステージへ進めるのか」
「どの業務を一人でできれば一人前なのか」
「どの数字を達成すれば評価されるのか」

これらを明確にすることで、社員自身も成長の方向性を理解しやすくなります。

人材育成を「教育担当者の頑張り」ではなく「会社の仕組み」に変えることが重要です。

④「採用すれば解決する」という考え方を見直す

人が足りないから採用する。

これは間違いではありません。

しかし、育成の仕組みがない状態で採用人数だけを増やしても、教育担当者の負担が増え、かえって生産性が下がる可能性があります。

だからこそ、「採用」と「育成」をセットで考えることが必要です。

採用する前に、「入社した人をどう育てるのか」「誰が教えるのか」「いつまでに何ができればいいのか」を決めておくことが、5億円を超える組織づくりにつながります。

5.このような経営者さまにおすすめです

  • 年商3億円〜5億円前後で成長が止まっている塗装会社様
  • 5億円を超えてさらに会社を成長させたい経営者様
  • 営業マンを採用してもなかなか育たない会社様
  • 施工管理を任せられる人材を育てたい会社様
  • 店長・幹部を育成して社長依存から脱却したい会社様
  • 社員教育を仕組み化したい経営者様
  • 社長自身が営業や現場から離れられない会社様
  • 社員の能力不足ではなく、育成の仕組みを見直したい会社様
  • 業務マニュアルやチェックリストを整備したい会社様
  • 採用と育成を連動させて組織を強くしたい会社様

社長が現場を離れ、組織で動く会社へ。

年商5億円の壁を越えたい塗装・リフォーム会社の経営者様。育成の仕組み化や幹部教育についてお悩みでしたら、ぜひ一度ゲームチェンジにご相談ください。

5億円以降の成長に向けた育成体制の構築をお手伝いします。

6.よくあるご質問

Q. なぜ塗装会社は年商5億円前後で成長が止まりやすいのですか?

年商3億円程度までは、社長自身の営業力や判断力によって会社を成長させられるケースがあります。しかし、会社規模が大きくなると社長一人ですべての営業・施工管理・社員教育を行うことが難しくなります。そのため、社長に業務や判断が集中している会社では、5億円前後で成長の壁にぶつかることがあります。

Q. 社員が育たない原因は、本人の能力不足ではないのでしょうか?

社員本人の適性や能力が影響する場合もありますが、それだけで判断するのはおすすめできません。業務内容や育成基準が明確になっていなければ、社員自身も「何をすれば一人前なのか」が分からないためです。まずは会社側に育成の仕組みがあるかを確認することが重要です。

Q. 営業マンの育成では何を仕組み化すればよいですか?

初回相談、現地調査、劣化診断、見積もり、提案、クロージング、追客など、営業プロセスを分解することが重要です。さらに、それぞれの工程で「何を確認するのか」「どのように対応するのか」「どの基準を満たせば次へ進めるのか」を明確にすると、営業育成を標準化しやすくなります。

Q. 施工管理の人材育成では何を見直せばよいですか?

着工前の確認、現場管理、品質チェック、職人への指示、追加工事への対応、クレーム予防、粗利管理などを業務ごとに分解することが重要です。施工品質だけでなく、粗利を守るための管理基準も合わせて整備することがポイントです。

Q. 幹部が育たず、社長に仕事が集中しています。どうすればよいですか?

幹部に任せる業務と判断できる範囲を明確にすることが重要です。「何を任せるか」だけでなく、「どこまで自分で判断してよいのか」「どの段階で社長へ報告するのか」までルール化すると、社長への業務集中を減らしやすくなります。

Q. 「見て覚えろ」という教育では問題がありますか?

経験を積むことは重要ですが、「見て覚える」だけでは教える人によって内容が変わり、育成の再現性が低くなります。業務フロー、チェックリスト、育成基準、評価基準を整備し、誰が教えても一定水準まで育てられる状態を作ることが重要です。

Q. 採用を増やせば人材不足を解決できますか?

採用人数を増やすだけでは十分ではありません。育成の仕組みがない状態で採用を増やすと、教育する側の負担が増える可能性があります。採用と同時に、入社後の育成ロードマップや教育担当、評価基準などを整備することが重要です。

Q. 自社だけで人材育成の仕組みを作るのが難しい場合はどうすればよいですか?

社長自身が現場経験を積み重ねてきた会社ほど、自分では当たり前になっている判断基準や仕事の進め方を言語化することが難しい場合があります。その場合は、第三者の視点を取り入れながら、業務の棚卸しや育成フローの設計を行う方法もあります。

Q. ゲームチェンジでは塗装会社の人材育成について相談できますか?

はい。ゲームチェンジでは、塗装会社・リフォーム会社を対象に、営業・施工管理・幹部育成などの組織づくりや仕組み化についてサポートしています。「何から整理すればよいか分からない」という段階からでもご相談いただけます。

Q. 5億円を超えた後も仕組み化は必要ですか?

必要です。会社規模が大きくなるほど、社長一人ですべてを管理することは難しくなります。10億円、20億円とさらに成長するためには、営業・施工管理・幹部など、それぞれの役割と業務を標準化し、組織として再現できる仕組みを作ることが重要になります

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なぜ売上10億円を超えられない?塗装・建設会社が見直すべき4つの経営ポイント

【本コラムで分かること】

  • 建設・塗装会社が年商10億円を目指すときにぶつかりやすい「10億円の壁」
  • 10億円企業に必要な「高収益化・予実管理・施工管理・採用」の4つのポイント
  • 売上だけでなく、受注金額・完工金額・受注粗利・完工粗利を見る理由
  • 予実管理によって将来の資金と投資を見える化する方法
  • 受注時には良かった粗利が、完工時に下がる原因と改善方法
  • DXを導入するときに「高額なシステム」より先にやるべきこと
  • 10億円企業に向けた採用で重要な「未来組織図」と人材への先行投資

年商10億円を目指す塗装・リフォーム・建設会社の経営者様へ

売上を伸ばすだけでなく、予実管理・施工管理・採用まで含めて「10億円企業の経営体制」を整えたい方はご相談ください。


「売上10億円」が見えてきたのに、なぜかお金が残らない――。
そんな状態になっていませんか?


「売上は伸びているのに、なぜか利益が残らない」

「受注時には良い粗利が出ていたはずなのに、完工すると粗利が下がっている」

「忙しくなっているのに、採用や設備投資に踏み切れない」

「今後どれくらいのお金が入ってくるのか分からず、先行投資が怖い」

塗装会社・リフォーム会社・土木会社・電気工事会社など、専門工事を行う会社が事業を拡大していくと、このような問題に直面することがあります。
年商10億円を目指すなら、売上を伸ばす「攻め」だけでは不十分です。受注が増えるほど、資金繰りや施工管理、人材不足といった「守り」の課題が大きくなります。
必要なのは、売上を増やす力だけではなく、増えた売上から利益を残し、次の投資につなげる仕組みです。

本記事では、専門工事業・建設業の経営者に向けて、年商10億円を目指すために押さえておきたい「予実管理」「施工管理」「DX」「採用」のポイントを解説します。

▼詳しく解説している動画はこちら▼

年商10億円を目指すための予実管理・施工管理・DX・採用について解説しています

1. 専門工事会社が年商10億円を目指すときにぶつかる「10億円の壁」とは?

年商10億円を目指す会社には、いくつか共通してぶつかるポイントがあります。

動画では、専門工事会社について「売上を作る力はあるものの、守備面が追いついていないケースが多い」と説明されています。

例えば、次のような状態です。

  • 売上はあるが、粗利が十分に残っていない
  • 受注時には粗利が確保できているが、完工時に粗利が下がっている
  • 売上が増えることで資金繰りが厳しくなる
  • 採用したいが、先行投資が怖くて採用できない
  • 広告宣伝や設備投資に踏み切れない

つまり、10億円の壁は「どうやって売上を増やすか」だけの問題ではありません。

売上が増えたときに必要となる資金・人材・施工体制・利益管理を先回りして整えられるかが重要になります。

10億円の壁イメージ図

10億円の壁イメージ図

2. 10億円企業に必要な4つのピース

動画では、10億円企業を目指すために重要な要素として、次の4つが挙げられています。

  1. ビジネスモデルの高収益化
    売上を作るだけではなく、利益を残せる事業構造を作る。
  2. 予実管理でお金を管理する
    「どれくらい売上が入るのか」「どれくらい利益が出るのか」を予測し、先行投資の判断材料にする。
  3. 施工管理で守備を強化する
    受注時の粗利と完工時の粗利を比較し、利益が減った原因を把握する。
  4. 採用によって組織をスケールさせる
    将来必要になる組織を先に描き、必要な人材へ投資する。

この4つは独立したものではありません。

高収益化して利益を残し、予実管理によって将来のお金を見える化する。そして、施工管理によって利益を守り、利益が残るようになったら採用へ投資する。この流れが重要です。

10億円企業の4つのピース

10億円企業の4つのピース

3. 予実管理とは?10億円企業に必要な理由

10億円企業を目指すうえで、特に重要になるのが予実管理です。

予実管理とは、簡単に言えば「予算」と「実際の結果」を比較して、計画通りに進んでいるかを確認することです。

例えば、

  • 毎月どれくらい売上を作るのか
  • どれくらいの利益が必要なのか
  • どれくらい工事を完工する必要があるのか
  • どれくらいの受注が必要なのか
  • 将来どれくらいのお金が入ってくるのか

こうした数字をあらかじめ計画しておき、実際の結果と比較します。

重要なのは、単に「今月いくら売れたか」を見ることではありません。

半年後、1年後にどれくらいの売上・利益・資金が見込めるのかを把握することが、予実管理の大きな目的です。

予実管理のPDCAフロー

予実管理のPDCAフロー

4. 年商10億円なら月8,000万〜9,000万円の売上をどう作るか考える

動画では、年商10億円を目指す場合、単純に年間売上だけを見るのではなく、月ごとの売上や工事量まで分解して考える必要があると説明されています。

例えば年間10億円を目標にするなら、単純計算では月間約8,333万円です。

ただし、専門工事会社では毎月同じ工事量を完工できるとは限りません。

天候や季節によって施工量が変わるため、繁忙期・閑散期を考慮して計画を組む必要があります。

動画では、梅雨などで現場作業が止まりやすい時期には係数を0.9程度にし、その分を別の月で1.1倍にする、といった考え方が紹介されています。

重要なのは、毎月「8,000万円売る」と機械的に考えることではなく、自社の過去実績から季節変動を把握し、月ごとの完工可能額を予測することです。

月間売上計画の考え方イメージ図

月間売上計画の考え方

5. 予実管理で見るべき7つの数字

では、実際に何を管理すればよいのでしょうか。

動画では、20億円・30億円規模の会社で確認している数字として、次のような項目が紹介されています。

  1. 受注金額
  2. 完工金額
  3. 見込み顧客数
  4. 提出済み見積金額
  5. 見積からの決定率
  6. 3か月後・6か月後までの受注残
  7. 集客・広告などの投資額とリターン

さらに、前月・前々月・前年と比較し、自社の過去3年間の売上推移も確認することで、季節変動や異常値を把握しやすくなります。

特に重要なのが、「現在の売上」だけではなく「未来の売上がどれくらい見えているか」です。

見込み顧客、提出済み見積、受注残などを把握できれば、「3か月後にどれくらい受注できそうか」「半年後の工事量は足りているか」といった判断ができるようになります。

6. 予実管理ができると「先行投資の恐怖」が減る

予実管理の重要なメリットは、数字を管理することそのものではありません。

未来が見えることで、先行投資の判断がしやすくなることです。

例えば、

  • 新しい社員を採用する
  • 広告宣伝費を増やす
  • 設備投資をする
  • 新しい店舗を出す

こうした投資には、当然お金が必要です。

「投資したらお金がなくなるかもしれない」と感じるのは、将来どれくらいのお金が入ってくるのか分からないからです。

反対に、今後の受注・完工・入金がある程度予測できていれば、「このタイミングなら採用できる」「この金額なら広告投資できる」と判断しやすくなります。

動画では、予実管理の精度について、まず10〜20%以内のズレに抑え、最終的には5%以内を目指す考え方が示されています。

つまり、予実管理とは経理のためだけの数字管理ではなく、社長が未来への投資判断をするための仕組みです。

7. 受注粗利は良いのに、完工粗利が下がるのはなぜ?

10億円を目指す会社では、売上だけでなく受注時と完工時の粗利の差を確認することが重要です。

例えば、受注時には「この工事なら十分な粗利が取れる」と判断していたとしても、実際に工事を終えてみると利益が減っているケースがあります。

原因として考えられるのは、

  • 想定していた原価より材料費が増えた
  • 外注費が増えた
  • 追加発注が発生した
  • 現場でイレギュラーが発生した
  • 追加工事を適切に請求できなかった
  • 施工上の問題で手直しが発生した

ここで重要なのは、こうした問題を「イレギュラーだから仕方ない」と終わらせないことです。

同じ原因で粗利が下がっているのであれば、それはイレギュラーではなく、自社の業務フローに潜んでいる再発可能な問題かもしれません。

受注時粗利から完工粗利までの変化図

受注時粗利から完工粗利までの変化図

8. 施工管理では「粗利がどこで減ったか」を数字で見る

施工管理で重要なのは、現場を管理するだけではありません。

受注時に予定していた粗利と、完工時に実際に残った粗利を比較することが重要です。

例えば、受注時の予定粗利が20%だったとして、完工時に15%になっていたとします。

この5ポイントの差を「なんとなく利益が減った」で終わらせてはいけません。

「材料費なのか」「外注費なのか」「追加工事なのか」「施工ミスなのか」「見積もりの問題なのか」まで確認します。

原因が分かれば、

  • 見積もりテンプレートを変更する
  • 原価設定を見直す
  • 発注ルールを変更する
  • 施工マニュアルを改善する
  • 追加工事の請求ルールを整える

といった改善につなげることができます。

逆に原因を分析しなければ、同じ失敗を翌年も繰り返す可能性があります。

受注→施工→完工粗利までを一つの流れとして見ることが、10億円企業の守備力を高めるポイントです。

9. DXは「高額なシステム導入」から始めなくていい

ここまでの予実管理や施工管理を効率化するために活用できるのがDXです。

ただし、動画ではDXについて「いきなり完璧なシステムを作る必要はない」という考え方が示されています。

例えば、最初はExcelでも構いません。

まずは、

  • 案件名
  • 受注金額
  • 受注時の粗利
  • 完工金額
  • 完工時の粗利
  • 原価

など、本当に必要な項目だけを入力できるようにします。

そして社員が入力できる状態を作り、入力が定着した後で、必要に応じてDXツールへ移行していきます。

重要なのは、「何のシステムを導入するか」ではなく、「必要なデータが毎回入力されるか」です。

DX導入の段階イメージ図

DX導入の段階イメージ図

10. DXが失敗する最大の原因は「完璧を求めすぎること」

DXがうまく進まない会社では、「このデータも欲しい」「あの数字も欲しい」と管理項目を増やしてしまうことがあります。

しかし、入力する社員からすると、入力項目が多くなるほど負担が増えます。

結果として、入力されなくなり、せっかく導入したシステムが使われなくなる可能性があります。

そこで重要になるのが、最初から完璧を目指さないことです。

まずは、受注金額・完工金額・原価など、経営判断に必要な最低限の数字を確実に入力する。

そのデータをもとに分析する仕事は、経営者や経理など別の担当者が行えばよい、という考え方です。

「高い山にいきなり登ることはできない」という動画内の説明のように、DXも段階的に進めることが重要です。

11. 10億円企業の採用は「未来組織図」から始める

予実管理や施工管理によって利益が残るようになってきたら、次に必要になるのが人への投資です。

動画では、採用の最初のステップとして「未来組織像を描くこと」が紹介されています。

例えば、

  • 将来の事業責任者
  • 店長
  • リーダー
  • サブリーダー
  • 若手・未経験社員

など、会社が大きくなったときに必要になる役職・人材を先に考えます。

この「未来組織図」がない状態で採用をすると、「とりあえず人が足りないから採用する」という採用になりがちです。

一方、未来の組織を描いておけば、今採用すべき人材と、将来的に育成する人材を分けて考えることができます。

未来組織図のサンプル

未来組織図のサンプル

12. リーダー人材と未経験人材を組み合わせる「ハイブリッド採用」

動画では、10億円規模を目指す会社では、未経験者だけを採用するのではなく、経験のあるリーダークラスと未経験・若手人材を組み合わせる「ハイブリッド」の考え方が紹介されています。

例えば、リーダー・事業責任者クラスを採用し、その下に第二新卒や30歳前後の未経験人材を配置して育成していく方法です。

リーダークラスの採用には一定の費用がかかります。

動画では、リーダークラスの採用費として150万〜200万円程度、新卒採用では1人あたり50万〜100万円程度という金額が紹介されています。

もちろん採用費は会社や採用方法によって変わりますが、重要なのは「採用費をコストだけで考えない」ということです。

その人材が将来的に大きな売上・利益を生み出すのであれば、採用費は組織を成長させるための投資として考える必要があります。

13. 新卒採用では「母集団形成」が重要

新卒採用については、動画ではどれだけ母集団を形成できるかがポイントとして説明されています。

具体的には、

  • 合同企業説明会
  • インターンシップ
  • その他の採用イベント

などを活用して、まず学生との接点を増やしていきます。

ここでも重要なのは、採用活動を「人が足りなくなってから始める」のではなく、会社が成長するために必要な人材を逆算して、早い段階から投資することです。

そのためにも、先ほど説明した予実管理によって、採用にどれくらい投資できるのかを事前に把握しておくことが重要になります。

「売上10億円」を目指しているが、何から整えるべきか分からない方へ

予実管理・施工管理・DX・採用をどの順番で進めるべきか、現在の経営課題に合わせて整理します。

14. 年商10億円を目指す会社が毎月確認したい経営数字

ここまでの内容を踏まえると、10億円を目指す会社では、単純な売上だけでなく、営業・施工・利益・採用につながる数字を一連の流れとして確認することが重要です。

【予実管理】

  • 受注金額
  • 完工金額
  • 見込み案件数
  • 見積提出金額
  • 決定率
  • 3か月後・6か月後の受注残

【施工管理】

  • 受注粗利
  • 完工粗利
  • 原価
  • 追加発注
  • 手直し
  • 粗利が下がった原因

【採用・組織】

  • 現在の人員
  • 将来必要なポジション
  • 採用予定人数
  • 採用投資額

このように数字をつなげて確認することで、「売上が足りない」のか、「受注が足りない」のか、「施工で利益を落としている」のか、「人が足りない」のかを判断しやすくなります。

経営数字の一本の流れイメージ図

経営数字の一本の流れイメージ図

15. 年商10億円を目指すための実践チェックリスト

最後に、現在の会社の状態を確認してみましょう。

  • 年間売上目標を月ごとの数字まで分解している
  • 月ごとの完工可能額を把握している
  • 受注金額を毎月確認している
  • 見込み顧客・提出済み見積を把握している
  • 3か月後・6か月後の受注残を把握している
  • 受注粗利と完工粗利を比較している
  • 粗利が下がった原因を分類している
  • 社員が最低限必要な数字を入力する仕組みがある
  • Excelなど簡単な方法からDXを始めている
  • 将来必要になる「未来組織図」を描いている
  • リーダー人材と若手・未経験人材の採用計画がある
  • 採用を「コスト」ではなく「成長への投資」として計画している

チェックが少ない場合、いきなり大規模なシステム導入や大量採用を行うのではなく、まずは「今後どれくらい売上・利益・資金が見込めるのか」を数字にすることから始めることをおすすめします。

16. まとめ|10億円企業に必要なのは「売上」だけではなく「守備力」

専門工事会社が年商10億円を目指すとき、重要なのは売上を増やすことだけではありません。

今回の動画で紹介されたポイントをまとめると、次の4つです。

  1. ビジネスモデルを高収益化する
    売上だけでなく、利益を残せる事業構造を作る。
  2. 予実管理で未来のお金を見える化する
    受注・完工・見積・受注残などから、将来の売上と資金を予測する。
  3. 施工管理で粗利を守る
    受注粗利と完工粗利を比較し、利益が減った原因を改善する。
  4. 採用によって組織をスケールさせる
    未来組織図を描き、リーダー人材と若手・未経験人材へ計画的に投資する。

そして、その土台となるのがDXです。

ただし、DXの目的は高額なシステムを導入することではありません。

必要な数字を入力し、見える化し、その数字をもとに経営判断と改善を繰り返せる会社にすること。

これが10億円企業を目指すための「守備力」につながります。

年商10億円を目指す経営体制を、一緒に整理しませんか?

売上を伸ばすだけではなく、予実管理・施工管理・DX・採用まで含めて、貴社が次のステージへ進むための課題を整理します。

17. よくある質問(FAQ)

Q. 年商10億円を目指すなら、まず何から始めればいいですか?
A. まずは現在の受注金額・完工金額・見込み案件・提出済み見積・受注残などを整理し、将来どれくらいの売上が見込めるのかを把握することから始めるのがおすすめです。

Q. 予実管理は経理に任せればいいですか?
A. 動画では、予実管理は単なる経理業務ではなく、社長が将来への投資判断をするためのものと説明されています。経理だけに任せるのではなく、経営者自身が数字を確認することが重要です。

Q. 予実管理では何を見ればいいですか?
A. 受注金額・完工金額に加えて、見込み顧客数、提出済み見積金額、決定率、3か月後・6か月後の受注残、集客や広告への投資額などを確認する方法があります。

Q. 受注粗利と完工粗利が違うのはなぜですか?
A. 材料費・外注費などの原価増加、追加発注、追加工事の未請求、施工上の問題による手直しなど、さまざまな原因が考えられます。重要なのは、粗利が下がった原因を特定し、同じ問題を繰り返さないことです。

Q. DXのために高額なシステムを導入する必要がありますか?
A. 必ずしも必要ではありません。動画では、まずExcelなどで必要な項目を入力・管理し、入力を定着させることから始める考え方が紹介されています。

Q. DXが社員に定着しません。どうすればいいですか?
A. 最初から多くの情報を入力させず、本当に必要な項目に絞ることが重要です。まず社員が入力できる仕組みを作り、運用が定着してから段階的にDX化を進めます。

Q. 10億円企業を目指す採用では何が重要ですか?
A. まず将来どのような組織にしたいのか「未来組織像」を描くことが重要です。そのうえで、リーダー・事業責任者などの経験者と、若手・未経験人材を組み合わせた採用を検討します。

Q. 採用費が高くて投資できません。
A. 採用費を単純なコストとして見るのではなく、将来の売上・組織づくりにつながる投資として考える視点が重要です。ただし、採用可能な金額を判断するためにも、まず予実管理によって将来の資金を見える化することが重要です。

business-launch-case

受注率20%→60%。公共工事会社が元請け事業を0から年商7億円へ

住宅塗装・リフォーム・建設会社の経営者向け|導入事例

公共工事中心の企業が、ショールーム・専門店化・WEB集客・採用強化で「下請け型」から「組織で伸ばす元請け型」へ転換

【お客様概要(支援前)】
・地域: 九州・沖縄地方
・事業内容:公共土木事業が中心。
・社員数:75~80名
・受注率:20%前後
・平均単価:150万円

【お客様の悩み・課題】

もともと公共工事の土木を中心に事業を展開していたF社は、新たな収益の柱をつくるために元請けのリフォーム事業へ進出。リフォーム事業は順調に立ち上がった一方で、次の成長領域として塗装事業を伸ばそうとした際に、**「地域には個人の塗装店も多い中で、どうすれば自社が選ばれ、安定して受注を増やせるのか」**という課題を抱えていました。

その折に塗装特化のコンサル会社があるということで、ゲームチェンジ株式会社と知り合います。そして支援を開始し、単に塗装の集客を増やすのではなく、事業そのものを元請けモデルへ転換。塗装の専門店としての業態を深掘りするとともに、ショールームを立ち上げ、既存のリフォーム事業と組み合わせた複合化を進めました。さらに、ショールームへの集客を支えるWEB施策も強化し、費用対効果を意識しながら、元請け案件を継続的に獲得できる仕組みを整えていきます。

また、事業を伸ばすうえで集客だけでなく、組織づくりにも着手しました。社長や一部の社員の力だけで売上をつくるのではなく、事業拡大に必要な人材の採用を強化。売上が伸びても人手不足によって成長が止まらないよう、事業計画と採用を連動させながら、組織として成長できる体制づくりを進めたのです。

その結果、受注率は20%から60%へ上昇し、平均単価も150万円から200万円へアップ。0から立ち上げた元請け事業は、年商7億円規模まで成長しました。単に塗装の受注件数が増えただけではなく、専門店として選ばれる仕組みをつくったことで、より高い確率・単価で受注できる事業へと変化しています。

本記事では、公共工事を中心としていたF社が、ショールーム・専門店化・WEB集客・採用強化を組み合わせることで、**「下請けから元請けへ」「社長個人の頑張りから組織経営へ」**と経営モデルを転換し、0から年商7億円規模の事業をつくるまでの実践事例をご紹介します。

【この導入事例で分かること】

  • 公共工事中心の建設会社が、元請けリフォーム・塗装事業へ進出した背景
  • 塗装市場で個人事業者が多い中、専門店モデルで差別化した考え方
  • ショールームとWEB集客を組み合わせた元請けモデルの作り方
  • 受注率20%→60%、平均単価150万円→200万円につながった変化
  • 事業拡大に合わせて採用を強化し、組織経営へ移行する重要性

下請け中心の事業から、元請けで伸びる仕組みへ変えませんか?

ショールーム、専門店化、WEB集客、採用まで、貴社の現在地に合わせて元請け化の進め方を整理します。

公共工事で会社を成長させてきても、元請けの住宅リフォーム・塗装へ進出すると、集客・営業・店舗・採用まで新しい仕組みが必要になります。

公共工事の土木から、元請けリフォームへ進出。

リフォームはうまくいった一方、次に「塗装をどう伸ばすか」が課題に。

個人の塗装店が多い市場で、会社として塗装受注を増やす必要がありました。

さらに、採用を強化し、組織で成長できる体制づくりも進めました。

今回ご紹介するF社は、社員75~80名で、もともと公共工事の土木を中心に事業を展開していた建設会社です。

そこから元請けのリフォーム事業へ進出し、事業自体は軌道に乗った一方で、次に塗装をどう伸ばすかが課題だったのですが、地域には個人の塗装店も多く、単に「塗装もできます」と打ち出すだけでは、価格競争や比較の中に埋もれやすい状況でした。

ゲームチェンジでは、元請けモデル化、ショールーム立ち上げ、専門店化・複合化、WEB集客、採用強化を全面支援。新規事業を0から立ち上げ、年商7億円規模まで成長し、受注率と平均単価も大きく改善しました。

建設会社が元請け塗装・リフォーム事業を伸ばす結論

元請け化を成功させるには、「工事ができること」だけでなく、専門店として選ばれる見せ方、来店・問い合わせを生む集客導線、受注につながる商談、そして事業を支える人材を一体で整えることが重要です。

F社では、ショールームを軸に専門店モデルを作り、WEB集客を組み合わせ、採用を強化することで、公共工事中心の経営から元請け事業を組織的に伸ばす体制へ転換していきました。

年商7億円までの成長ロードマップ

年商7億円までの成長ロードマップ


1. 支援前:公共工事の土木から、元請けリフォームへ進出

F社は社員75~80名。もともとは公共工事の土木を中心に事業を行っていました。

その後、元請けのリフォーム事業へ進出。何も分からない状態から新規事業を立ち上げ、リフォーム事業そのものは順調に成長しました。

一方で、次のテーマとなったのが「塗装をどう伸ばすか」でした。

塗装市場には個人事業の塗装店も多く、会社として塗装受注を増やすには、専門店としての見せ方、ショールーム、WEB集客などを一つのモデルとして整える必要がありました。

2. 課題:リフォームは伸びたが、塗装事業の勝ち方が見えなかった

2.1. 「塗装もできる会社」では埋もれやすい

リフォーム事業が軌道に乗っても、塗装は競合構造が異なります。地域には個人塗装店や専門業者が多く、比較される中で「なぜこの会社に頼むのか」を明確にしなければ、集客しても価格競争に入りやすくなります。

F社に必要だったのは、既存事業の延長線上で塗装を付け足すことではなく、元請けとして選ばれる専門店モデルを作ることでした。

2.2. 受注を増やすだけでなく、組織で伸ばせる形にする必要があった

事業が大きくなるほど、社長や一部の人の営業力だけでは成長が止まりやすくなります。

F社でも、塗装・リフォーム事業をさらに伸ばすためには、集客だけでなく、ショールーム、採用、役割分担まで含めて、組織として再現できる形にすることが重要でした。

塗装事業で直面した2つの壁

塗装事業で直面した2つの壁

3. 実施した施策:元請けモデルを「店舗・集客・人材」で作り直す

元請け事業を伸ばした4つの施策

元請け事業を伸ばした4つの施策

3.1. 元請けモデル化し、専門店としての立ち位置を明確にする

最初に取り組んだのは、下請け的な受注構造ではなく、一般顧客から直接選ばれる元請けモデルへの転換です。

総合リフォームとして何でも扱うだけではなく、塗装という専門領域を深掘りし、専門店としての分かりやすさを高めました。

これにより、「何の会社なのか」「何を相談できるのか」が伝わりやすくなり、個人塗装店が多い市場でも、会社としての信頼・提案力・体制を打ち出しやすくなりました。

会社屋号の延長だけでなく専門店としてブランド化し、ターゲットを絞り、得意分野で勝つことが重要です。本事例でも「総合店の延長」ではなく、専門店モデルを深掘りしたことが大きなポイントになりました。

3.2. ショールームを立ち上げ、複合化で相談の受け皿を作る

次に、ショールームを立ち上げました。

元請け事業では、広告やWEBから問い合わせを集めても、顧客が「この会社なら相談できそう」と感じる受け皿がなければ、比較段階で離脱してしまいます。

F社では、ショールームを拠点に、塗装だけでなくリフォームも含めた複合的な提案ができる体制を整備。ショールームと既存のリフォーム事業を組み合わせ、複合化による成長を目指せる形を整えました。

3.3. WEB集客を行い、コストを抑えながら元請け案件を増やす

ショールームを作るだけでは、来店や問い合わせは増えません。そこで、元請け案件を安定して獲得するためにWEB集客を実施しました。

ポイントは、単にアクセスを増やすことではなく、塗装・リフォームを検討している顧客に対して、専門性と相談先としての安心感が伝わる導線を作ることです。

F社では、WEBを活用しながらコストパフォーマンスを意識して集客を進め、塗装受注の増加につなげました。

コーポレートサイトと集客サイトを分けて考え、専門WEBサイトで顧客の悩みに答えることが重要です。本事例でも、専門店モデルとWEB集客をセットで設計した点が成功のカギとなりました。

3.4. 採用を強化し、売上の先にある「組織経営」を作る

案件が増えても、人が足りなければ事業は伸ばせません。

F社では、事業成長に合わせて採用も強化しました。集客や受注だけを増やすのではなく、今後さらに事業を伸ばせる人員体制を整えることで、経営者個人に依存しない成長イメージを描けるようになりました。

この点は、今回の支援で強調したい「下請けから元請けへ」「個人依存から組織経営へ」という二つの転換を象徴しています。

4. 成果:受注率20%→60%、平均単価150万円→200万円へ

元請けモデル、ショールーム、専門店化・複合化、WEB集客、採用を組み合わせた結果、F社では以下の成果が出ました。

指標 支援前 支援後
受注率 20% 60%
平均単価 150万円 200万円
新規事業の規模 0から立ち上げ 年商7億円規模
数字で見るF社の変化

数字で見るF社の変化

特に重要なのは、売上だけではありません。

受注率が上がり、平均単価も上昇したことで、「数を追わなければ売上が作れない」状態から、顧客に価値を伝えながら受注できるモデルへ近づきました。

さらに、採用強化も進み、今後さらに成長していくイメージを描ける状態になっています。

5. 成長の転換点は「下請け→元請け」「総合店→専門店」「個人→組織」

3つの経営転換

3つの経営転換

5.1. 下請けから元請けへ

元請け化すると、自社で集客し、自社で提案し、自社の価値で価格を決める余地が広がります。

F社は、公共工事・下請け的な受注構造だけに依存するのではなく、一般顧客から直接相談を受ける事業モデルを作ることで、新しい売上の柱を育てました。

5.2. 総合リフォームの延長から、専門店モデルの深掘りへ

リフォーム事業が成功したからといって、そのまま同じ見せ方で塗装を伸ばせるとは限りません。

塗装では、専門性、施工品質、提案力、相談のしやすさを分かりやすく伝える必要があります。F社では専門店業態を深掘りし、ショールームを含めた顧客接点を整えることで、競争の中でも選ばれる形を作りました。

5.3. 社長が伸ばす会社から、組織で伸ばす会社へ

新規事業の立ち上げ期は、経営者が先頭に立つことで早く進みます。しかし、事業が大きくなるほど、集客・営業・施工・採用を経営者一人で抱えることはできません。

F社では採用を強化し、今後さらに成長できる組織体制へ移行。売上拡大と同時に、組織経営へ進む道筋が見えるようになりました。

6. この事例から分かる、元請け事業を伸ばす4つのポイント

  1. 専門店として立ち位置を明確にする:「何でもできます」ではなく、顧客が一瞬で相談内容を理解できる専門性を作る
  2. ショールームなどの受け皿を整える:問い合わせ後に比較・検討しやすい場所と情報を用意する
  3. WEBで安定的に見込み客を集める:専門店モデルと連動した集客導線を作り、継続的に見込み客と接点を持てる状態を整える
  4. 採用を事業計画とセットで進める:売上が伸びてから人を探すのではなく、次の成長に必要な人材を先回りして確保する

元請け化は、単に「下請け仕事を減らす」ことではありません。自社で顧客を集め、自社の価値を伝え、自社で人を育てながら利益を残す経営モデルへ変えることです。

7. まとめ:元請け化は、専門店モデルと組織づくりを同時に進める

F社は、公共工事の土木を中心とした会社から、元請けリフォーム・塗装事業へ進出しました。

リフォーム事業が軌道に乗った後、塗装をどう伸ばすかという課題に対し、元請けモデル化、ショールーム立ち上げ、専門店化・複合化、WEB集客、採用強化を実施しました。

  • 社員75~80名の建設会社が、新規事業を0から立ち上げ、年商7億円規模へ
  • 受注率は20%から60%へ
  • 平均単価は150万円から200万円へ
  • 個人塗装店が多い市場で、専門店としての差別化を進めた
  • 採用を強化し、社長個人ではなく組織で伸ばす経営へ移行した

今回の事例で最も大きなポイントは、「集客施策を一つ増やした」のではなく、下請け型の経営から元請け型の経営へ、事業モデルそのものを変えたことです。

8. よくある質問

Q. 公共工事中心の建設会社でも、住宅塗装・リフォームの元請け事業を立ち上げられますか?

A. 本事例では、公共工事の土木を中心にしていたF社が元請けリフォームへ進出し、その後、塗装受注を伸ばしています。元請けモデル化、ショールーム、専門店化・複合化、WEB集客、採用強化を組み合わせたことがポイントです。

Q. 塗装事業を伸ばすために、なぜ専門店化が必要なのですか?

A. 地域には個人塗装店やリフォーム会社など多くの競合がいるため、「何でもできる会社」だけでは違いが伝わりにくいからです。専門領域を明確にし、顧客が一瞬で相談先として理解できる状態を作ることで、比較の土俵を変えやすくなります。

Q. ショールームを作れば集客は増えますか?

A. ショールームだけで自動的に集客が増えるわけではありません。本事例では、ショールームを相談の受け皿として整えたうえで、WEB集客を組み合わせています。店舗と集客導線をセットで設計することが重要です。

Q. 今回の支援で、受注率と平均単価はどのように変わりましたか?

A. 提供いただいた実績では、受注率は20%から60%へ、平均単価は150万円から200万円へ上昇しています。

Q. 元請け化では、集客と採用のどちらを先に進めるべきですか?

A. 本事例では、WEB集客と採用強化の両方を進めています。どちらを先に強化するかは、現在の反響数、人員体制、出店計画などによって変わるため、事業計画に合わせて優先順位を決めることが重要です。

Q. 元請け化や新規事業立ち上げでは、どこまで相談できますか?

A. ゲームチェンジでは、新規業態の立ち上げ、ブランディング、ショールーム出店計画、WEBサイト・広告運用、営業の仕組み化、採用・幹部育成など、事業モデルと組織の両面を相談できます。実際の支援内容は各社の課題や成長段階に合わせて設計します。

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その競合と、いきなり戦うな!塗装会社が相見積もりで勝つための競合分析・営業対策

競合の「強そう」に焦る前に、自社が勝てるポイントを見つける

【本コラムで分かること】

  • 競合のチラシやWebサイトを見て焦る前に行うべき競合分析の考え方
  • 自社と競合の「勝っている部分・負けている部分」を整理する方法
  • 競合が見えないときに確認したい「訪問販売・ポータルサイト・ハウスメーカー」などの競合
  • 競合の見積書・提案資料から営業対策につなげる方法
  • 相見積もりで価格競争だけに陥らないための考え方
  • アプローチブックや「0次接客」で自社の強みを伝える方法
  • Web・チラシ・営業をつなげて競合対策を行う方法

競合に負けない営業・集客の仕組みを作りたい経営者様へ

競合分析から営業・Web・チラシ・提案内容まで、現在の集客・営業状況を整理し、どこを改善すべきかを一緒に考えます。

「あの会社、うちより強そう…」その前に、競合を冷静に分析できていますか?

競合のチラシやWebサイトを見て、焦って対策するのは逆効果かもしれません。

大切なのは、まず「競合がどこで強いのか」「自社がどこで勝っているのか」を整理することです。 そのうえで、集客・営業・価格・提案内容のどこを改善すべきかを決めていきます。

「近所に有名な塗装会社の大きなチラシが入った」

「競合のWebサイトがきれいで、自社より強そうに見える」

「相見積もりになると、価格で負けてしまう」

「自社の強みを営業担当者がお客様にうまく伝えられていない」

「最近、以前よりも成約率が下がってきた」

このような状況になると、競合の広告やWebサイトを見て、 「自社ももっと大きなチラシを出さなければ」 「Webサイトを作り直さなければ」 と考えてしまいがちです。

しかし、競合が強そうに見えるからといって、すぐに同じ施策を行えばよいとは限りません。

重要なのは、競合と自社を客観的に比較し、「どこで勝っていて、どこで負けているのか」を明確にすることです。

本コラムでは、塗装・リフォーム会社が競合分析を行うときの考え方から、 相見積もりへの営業対策、自社の強みを伝えるアプローチブック、 現地調査前に行う「0次接客」まで、実践的な競合対策を解説します。

▼競合分析・営業対策について詳しく解説している動画はこちら▼

競合分析から相見積もり対策、アプローチブック、0次接客まで解説しています

1. 塗装会社の競合対策で最初にやるべきことは「冷静な分析」

競合の大きなチラシが入ってきたとき、 「こんなに大きなチラシを出している会社があるなら、自社も何か対策しなければ」 と焦ってしまうことがあります。

しかし、競合対策で最初にやるべきことは、 チラシやWebサイトを見て慌てて施策を始めることではありません。

まず行うべきなのは、自社と競合の戦力を客観的に分析することです。

競合のチラシが大きいからといって、 その会社がすべての面で自社より優れているとは限りません。

逆に、自社が得意としている部分を競合が十分に持っていない可能性もあります。

競合最初にやるべきことイメージ図

競合最初にやるべきことイメージ図

そのため、競合を見つけたときには、いきなり対策を考えるのではなく、 「競合が強いところ」「自社が強いところ」「自社が負けているところ」 を分けて考えることが重要です。

2. 競合分析では複数の要素から自社と競合を比較する

競合分析では、一つのチラシやWebサイトだけを見て、 「この会社は強い」と判断しないことが重要です。

動画内では、競合と自社を比較するための考え方として 「差別化の8要素」が紹介されています。

立地や店舗、商品、販促、営業、価格、固定客など、 複数の観点から競合の戦力を整理していきます。

競合分析に使う『差別化の8要素』

競合分析に使う『差別化の8要素』

例えば、次のような情報を確認します。

  • ショールームの場所
  • 周辺の交通量
  • 店舗・ショールームの広さ
  • 会社の売上規模
  • 営業担当者の人数
  • 創業年数
  • 口コミ数や評価
  • チラシのサイズや訴求内容
  • Webサイトで訴求している強み
  • 商品・サービスの特徴
  • 価格帯
  • 保証・アフターフォロー

ここで重要なのは、単に情報を集めることではありません。

「この会社は、どの部分で自社より強いのか?」

「反対に、自社のほうが優れている部分はどこなのか?」

この視点で比較することで、 競合に対して何を改善すべきかが見えやすくなります。

3. 競合分析では「自社の戦力」と「外部の戦力」を混同しない

競合分析を行う際には、もう一つ注意したいポイントがあります。

それは、 会社そのものが持っている戦力と、加盟しているフランチャイズやボランタリーチェーンなどから提供されている戦力を分けて考えること です。

例えば、競合企業が大きなブランドに加盟している場合、 その会社自体の営業力や施工力と、 FC・チェーン本部から提供されているブランド力や仕組みは分けて考える必要があります。

同じように、自社についても 「自社独自の強み」と「外部から提供されている仕組み」を整理しておきます。

これによって、自社と競合の本当の強み・弱みを比較しやすくなります。

見える競合だけを見ない

見える競合だけを見ない

4. 競合が見えないときは「3つの競合」を疑う

競合会社のWebサイトやチラシが見つからないからといって、 競合が存在しないとは限りません。

特に塗装・リフォーム業では、 Web検索で目立つ会社以外にも、お客様の比較対象になっている競合が存在します。

競合が見えない場合は、次の3つの可能性を確認してみましょう。

① 訪問販売会社

Web検索では目立たなくても、 地域で訪問営業を行っている会社がお客様の比較対象になっている可能性があります。

② ポータルサイト・一括見積もりサイト

特定の会社ではなく、 一括見積もりサイトやポータルサイトを通じて複数社と比較されているケースです。

③ 家電量販店・ハウスメーカー

塗装専門店だけではなく、 家電量販店やハウスメーカーなどの住宅関連サービスも比較対象になる可能性があります。

つまり、競合分析では 「Googleで検索したときに出てくる会社」だけを見ていても不十分です。

自社のお客様が、 実際にどこと比較しているのかを把握することが重要です。

5. 競合が強いと分かったら「どの媒体で負けているか」を特定する

競合が分かったら、次に 「その競合は、どの媒体・経路でお客様と接触しているのか」 を確認します。

  • チラシから反響しているのか
  • Web検索から問い合わせを獲得しているのか
  • Web広告を活用しているのか
  • 訪問営業がきっかけなのか
  • ポータルサイト経由なのか
  • ハウスメーカーなどから紹介されているのか

例えば、チラシ経由で競合が強いのであれば、 チラシのサイズだけではなく、商品・価格・施工実績・保証・キャンペーンなど、 何を訴求しているのかを分析します。

Web経由で競合が強いのであれば、 Webサイトの構成、施工事例、口コミ、価格情報、コンテンツ、 検索時にどのような情報を提供しているのかを確認します。

重要なのは、 「競合が強いから、とりあえずWebを強化する」と最初から施策を決めないことです。

どの媒体・どの接点で負けているのかを特定してから、 必要な対策を考えていきましょう。

6. 競合の見積書・提案資料から「営業現場」を分析する

競合のWebサイトやチラシを見ても、 実際の営業現場でどのような提案をしているのかまでは分かりません。

そこで重要になるのが、 競合の見積書や提案資料を分析することです。

特に参考になるのが、 実際に契約したお客様が比較検討時に受け取った、 他社の見積書や提案資料です。

相見積もりの最中には、 他社の見積書を見せてもらえないこともあります。

その場合は、成約後に 「比較検討時にどのような提案を受けていたのか」 をヒアリングしたり、可能であれば資料を確認したりする方法があります。

競合資料では、例えば次のような点を分析します。

  • どのような商品・塗料を提案しているか
  • どのような比較基準を提示しているか
  • どのような強みを打ち出しているか
  • 価格帯はどの程度か
  • 見積項目はどこまで細かいか
  • 保証やアフターフォローをどう説明しているか
  • 自社にはない提案があるか
競合分析シート見本

競合分析シート見本

こうした情報を継続的に蓄積することで、 競合がどのような営業パターンで契約を取っているのかが見えてきます。

7. 相見積もりで負けるときに確認したい3つのポイント

競合の見積書や提案内容を把握したら、 次に相見積もりへの対策を考えます。

相見積もりで負ける場合は、 単純に「価格が高いから」と決めつけず、 次の3つを確認してみましょう。

① 競合が提示している比較基準に対応できているか

競合が「塗装会社を選ぶポイント」などを提示している場合、 お客様はその基準で各社を比較している可能性があります。 自社がその比較基準に対して十分な説明をできているか確認します。

② 競合との価格差が大きくなりすぎていないか

同程度の商品や仕様にもかかわらず価格差が大きすぎると、 お客様から見たときに同じ土俵で比較しにくくなります。 まずは競合との価格差がどこから生まれているのかを把握します。

③ 価格以外の価値を伝えられているか

安売りだけで受注しようとすると、粗利が残らなくなる可能性があります。 施工品質、保証、対応力、提案内容など、自社独自の価値を明確にすることが重要です。

つまり、 「競合より安くすれば契約できる」という考え方ではありません。

競合との価格差を把握したうえで、 自社が提供できる価値を明確にし、 必要に応じて上位商品や上位グレードを提案することで、 価格だけで比較されない営業を目指します。

安売りせず、自社の強みで選ばれる営業へ

相見積もりで価格競争に巻き込まれていませんか? 自社の強みを正しく伝え、利益を確保しながら成約率を上げるための営業戦略を個別相談で具体的にアドバイスします。

8. 自社の強みを「アプローチブック」で見える化する

競合分析を行い、自社の強みが分かったとしても、 営業担当者がお客様にその強みを伝えられなければ、 成約率の改善にはつながりません。

そこで重要になるのが、 「アプローチブック」です。

アプローチブックとは、 現地調査や商談の場面で、 お客様に自社の強みや考え方を分かりやすく伝えるための営業資料です。

例えば、次のような内容をまとめます。

  • 自社が大切にしていること
  • 自社の商品・サービスの特徴
  • 施工品質へのこだわり
  • 他社との違い
  • 工事の進め方
  • 保証・アフターフォロー
  • 地域での施工実績
  • お客様から選ばれている理由

アプローチブックイメージ図

アプローチブックイメージ図


営業担当者が現地調査の場で丁寧に説明しても、 お客様がすべての内容を覚えているとは限りません。

だからこそ、 「説明した」で終わらせず、お客様が後から見返せる状態にしておくこと が重要です。

9. 現地調査前の「0次接客」で社長の強みを伝える

さらに、営業担当者が現地調査へ訪問する前に、 自社への理解を深めてもらう 「0次接客」 という考え方もあります。

例えば、社長自身が 「なぜこの会社を経営しているのか」 「施工で大切にしていること」 「他社との違い」 などを話した動画を用意します。

問い合わせ後、現地調査までの間にその動画をお客様へ送ることで、 営業担当者が訪問する前から、 会社の価値観や考え方を伝えることができます。

これは、営業担当者だけに会社説明を任せる考え方とは異なります。

社長自身がトップ営業として伝えるべき内容を動画にし、事前に届ける ことで、現地調査時の営業活動を補強します。

特に、社長自身の人柄や施工への想いが会社の強みになっている塗装会社では、 有効な施策の一つです。

0次接客で強みをアピール

0次接客で強みをアピール

 

10. 競合対策では「Web・チラシ・営業」をつなげる

競合分析で自社の強みや改善点が分かったら、 実際の集客・営業活動へ落とし込んでいきます。

ここで重要なのは、 Webだけ、チラシだけ、営業だけを個別に改善しないことです。

「集客で伝えている内容」と「営業現場で伝えている内容」を一致させること が重要です。

相見積もりで負けない営業戦略全体設計

相見積もりで負けない営業戦略全体設計

例えば、Webサイトで「施工品質」を強みとして訴求しているのであれば、 現地調査でも施工品質について具体的に説明できる資料を用意します。

チラシで「地域密着」を訴求しているのであれば、 営業担当者が地域での施工実績や具体的な対応内容を説明できるようにします。

Web、チラシ、アプローチブック、営業トークの内容がバラバラでは、 お客様から見たときに 「結局、この会社は何が強いのか」 が分かりにくくなります。

競合分析で見つけた自社の強みを、 すべての顧客接点で一貫して伝えられる状態を作ることが重要です。

11. 塗装会社の競合分析・営業改善チェックリスト

最後に、競合分析を実際の行動へ落とし込むためのチェックポイントを整理します。

【競合分析】

  • 競合企業を複数社把握しているか
  • 競合のチラシを確認しているか
  • 競合のWebサイトを確認しているか
  • 競合の店舗・ショールーム・口コミなどを確認しているか
  • 競合の強い部分と弱い部分を整理しているか
  • 自社が勝っている部分を整理しているか
  • 訪問販売会社が地域で活動していないか
  • ポータルサイトが競合になっていないか
  • ハウスメーカー・家電量販店などが比較対象になっていないか

【営業・相見積もり対策】

  • 競合の見積書・提案資料を分析しているか
  • 自社と競合の価格差を把握しているか
  • 競合が提示している比較基準を把握しているか
  • 価格以外の自社の価値を説明できているか
  • 自社の強みを営業担当者が説明できるか
  • アプローチブックを用意しているか

【0次接客】

  • 社長自身が自社の強みを伝えているか
  • 問い合わせ後から現地調査までの間に会社の情報を届けているか
  • 社長の考えや施工への想いを動画化しているか
  • 会社説明を営業担当者だけに任せていないか

12. 競合分析の目的は「競合を恐れること」ではない

この記事のポイント

  • 競合のチラシやWebサイトを見ても、すぐに同じ施策を始めない
  • 自社と競合を複数の観点から客観的に比較する
  • 見える競合だけでなく、訪問販売・ポータルサイト・ハウスメーカーなども確認する
  • 競合が「どの媒体・どの顧客接点」で強いのかを特定する
  • 競合の見積書・提案資料から実際の営業内容を分析する
  • 相見積もりでは価格を下げるだけでなく、自社独自の価値を伝える
  • アプローチブックや0次接客で自社の強みを見える化する
  • Web・チラシ・営業で伝える内容を一貫させる

競合の大きなチラシや、きれいなWebサイトを見ると、 「この会社には勝てない」と感じてしまうことがあります。

しかし、競合分析の目的は、競合を恐れることではありません。

自社と競合の違いを客観的に把握し、 「どこなら自社が勝てるのか」を明確にすること が目的です。

競合が強い部分があれば、その差を埋めるための対策を行います。

一方で、自社のほうが優れている部分があれば、 その強みをWeb、チラシ、営業資料、動画などで、 お客様へより分かりやすく伝える必要があります。

そして、競合分析は一度行って終わりではありません。

地域の競合状況や広告、Webサイト、商品、価格、営業手法は変化していきます。

そのため、定期的に 「どこで勝っているのか」 「どこで負けているのか」 「次に何を改善するのか」 を確認し続けることが重要です。

競合に負けない「集客・営業の仕組み」を作りませんか?

「競合のチラシが増えてきた」 「相見積もりで負けることが増えた」 「成約率を上げたい」など、 塗装・リフォーム会社の集客や営業についてお悩みでしたら、まずは無料でご相談ください。

競合分析・集客・営業・成約率改善についてお気軽にご相談ください。

13. 塗装会社の競合分析に関するよくある質問

Q. 塗装会社の競合分析では、まず何を見ればいいですか?
A. まずは競合のチラシやWebサイトだけで判断せず、店舗、商品、販促、営業、価格、口コミ、施工実績など複数の観点から自社と競合を比較します。「競合がどこで強く、自社がどこで勝っているのか」を整理することが重要です。

Q. 競合の会社名がよく分からない場合はどうすればいいですか?
A. Web検索に出てくる塗装会社だけでなく、訪問販売会社、ポータルサイト・一括見積もりサイト、家電量販店、ハウスメーカーなど、お客様が実際に比較している可能性のある企業・サービスまで範囲を広げて考えます。

Q. 競合の見積書はどうやって集めればいいですか?
A. 相見積もり中のお客様から見せてもらうことが難しい場合は、成約したお客様に比較検討時の内容をヒアリングしたり、可能であれば当時受け取った見積書や提案資料を確認したりする方法があります。価格だけでなく、商品・保証・比較基準・提案内容まで分析することが重要です。

Q. 相見積もりで負ける場合は、価格を下げたほうがいいですか?
A. 必ずしも価格を下げる必要はありません。まず競合との価格差がなぜ発生しているのかを把握します。そのうえで、施工品質、保証、対応力、提案内容など、価格以外の自社の価値をお客様へ伝えられているかを確認することが重要です。

Q. アプローチブックとは何ですか?
A. お客様に自社の強みや施工への考え方、サービスの特徴などを分かりやすく伝えるための営業資料です。口頭説明だけでなく、お客様が後から見返せる状態にすることで、自社の強みを比較検討時に思い出してもらいやすくなります。

Q. 0次接客とは何ですか?
A. 営業担当者が現地調査へ訪問する前に、自社の考え方や社長の想い、施工へのこだわりなどを動画などで伝えておく考え方です。問い合わせから現地調査までの時間も顧客接点として活用します。

Q. 競合分析は一度やれば十分ですか?
A. 競合の広告、Webサイト、営業方法、商品、価格などは変化します。そのため一度だけではなく、定期的に「自社が勝っている部分」「負けている部分」「改善すべき部分」を確認することが重要です。

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社員に「紹介してください」と言っても採用できない?建設業のリファラル採用を成功させる3つの仕組み

建設業・専門工事業の採用を変える「リファラル採用」の仕組み

【本コラムで分かること】

  • 建設業・専門工事業におけるリファラル採用とは何か
  • 社員からの紹介が生まれない会社に共通する原因
  • 紹介を生み出すために必要な「3つの仕組み」
  • 班会議・営業会議など、日常業務にヒアリングを組み込む方法
  • 紹介後のフォローを可視化し、次の紹介につなげる方法
  • 金銭だけに頼らず、紹介者への還元を設計する考え方
  • 求人広告だけに依存しない採用体制をつくるための考え方

建設業・専門工事業の採用を「社員紹介」から変えたい経営者様へ

社員に「誰か紹介してください」とお願いするだけではなく、紹介が生まれ続ける仕組みづくりについてご相談いただけます。また、建設・塗装・リフォーム業界の採用についての関連レポートをご覧いただけます。

建設業・専門工事業のリファラル採用で重要なのは、「社員に紹介をお願いすること」ではありません。紹介を思い出す場をつくり、紹介後の状況を共有し、紹介者への還元まで設計することです。

「社員に紹介をお願いしているのに、なかなか人を紹介してもらえない」

「紹介制度をつくったものの、最初だけで継続的に紹介が生まれない」

「採用できても、入社後のフォローや紹介者への情報共有まで手が回らない」

「求人広告だけに頼らず、建設業・専門工事業で人材を採用したい」

このような採用課題を抱えている会社では、リファラル採用(社員紹介による採用)を「制度」ではなく「仕組み」として考えることが重要です。

建設業・専門工事業では、腕の良い職人や成果を出している営業担当者など、仕事のできる人材とつながりを持つ社員が社内にいるケースがあります。しかし、その人脈があっても、社員の善意だけに任せていると紹介は安定して生まれません。

本コラムでは、ゲームチェンジ株式会社の動画で解説されている内容をもとに、建設業・専門工事業でリファラル採用を仕組み化する3つのポイントを整理します。

▼リファラル採用について詳しく解説している動画はこちら▼

社員紹介を採用につなげるためのヒアリング・フォロー・還元の仕組みを解説しています。

1. 建設業・専門工事業の「リファラル採用」とは?

リファラル採用とは、自社の社員から人材を紹介してもらい、その紹介を採用につなげる方法です。

建設業リファラル採用イメージ図

建設業リファラル採用イメージ図

 

建設業・専門工事業では、職人、営業、施工管理など、現場や業界内で人とのつながりを持つ社員が多くいます。そのため、「この人なら仕事ができる」「一緒に働いたことがある」といった社員自身の人脈を採用活動に生かせる可能性があります。

ただし、リファラル採用は「紹介制度を作れば自然に応募者が増える」というものではありません。社員が紹介を思い出し、紹介しやすく、紹介後の状況も分かる状態をつくる必要があります。

2. なぜ社員からの紹介が生まれないのか?

リファラル採用を始めた会社でよく起こるのが、「社員に紹介をお願いしたのに、誰も紹介してくれない」という問題です。

その原因として、動画では「社員に人脈がない」のではなく、紹介を思い出すきっかけや、紹介について話す場がないことが挙げられています。

例えば、朝礼で年に1回だけ「良い人がいたら紹介してください」と伝えたとしても、社員はその後すぐに日常業務へ戻ります。紹介してほしいという情報が、日々の業務の中で思い出されなければ、紹介行動にはつながりにくくなります。

動画内では、紹介者へのインセンティブとして「1人5万円」を提示したものの、半年間紹介がゼロだった企業の例も紹介されています。ここから分かるのは、報酬額を設定するだけでは、リファラル採用は機能しないということです。

建設リファラル採用が失敗する理由

建設リファラル採用が失敗する理由

つまり、リファラル採用では「紹介してください」と一度伝えることよりも、紹介を思い出し、話せる機会を継続的につくることが重要です。

3. 建設業のリファラル採用を仕組み化する3つのポイント

社員からの紹介を継続的に生み出すために、動画では次の3つのポイントが紹介されています。

  1. 日常的に紹介をヒアリングする
  2. 紹介後のフォローを可視化する
  3. 紹介者への還元を明確にする
建設リファラル採用仕組み化

建設リファラル採用仕組み化

3-1. 日常的に紹介をヒアリングする

1つ目は、班会議や営業会議など、普段から行っている会議の中に紹介のヒアリングを組み込むことです。

特別な採用イベントを新しく作る必要はありません。例えば、班会議の最後に班長が「最近、仕事のできる人で知り合いはいない?」と確認するだけでも、社員が人材を思い出すきっかけになります。

動画内では、朝礼での一度きりの告知をやめ、毎週の班会議の最後に紹介について確認する運用へ変えた企業の例が紹介されています。その企業では、3か月で2件の紹介につながったとされています。

重要なのは、「紹介をお願いする」ことを採用担当者だけの仕事にせず、日常の業務プロセスに組み込むことです。

例えば、次のような質問を会議の最後に固定すると、社員も答えやすくなります。

  • 最近、一緒に働いてみたいと思う人はいましたか?
  • 以前一緒に働いていた人で、仕事ができる人はいませんか?
  • 転職を考えていそうな知人はいませんか?
  • 同業者や協力会社の中で、声をかけてみたい人はいませんか?

3-2. 紹介後のフォローを可視化する

2つ目は、紹介してくれた社員に、紹介後の状況をきちんと伝えることです。

紹介した人が「その後どうなったのだろう」と分からないままだと、次の紹介につながりにくくなります。

そのため、紹介後は、個人情報や選考上の機密に配慮しながら、紹介者に共有できる範囲で進捗を伝えることが大切です。

例えば、紹介者が確認できる管理項目を次のように整理します。

  • 紹介を受け付けた
  • 候補者へ連絡した
  • 面談・面接を実施した
  • 選考結果が確定した
  • 入社した
  • 入社後のフォローを実施した
建設業リファラル採用紹介者へのフォロー対応

建設業リファラル採用紹介者へのフォロー対応

すべての情報を紹介者へ開示する必要はありません。重要なのは、「紹介した後も会社がきちんと対応している」と分かる状態をつくることです。

3-3. 紹介者への還元を明確にする

3つ目は、紹介してくれた社員への還元方法を明確にすることです。

還元というと金銭的なインセンティブを想像しやすいですが、動画では、それだけではなく「会社に貢献した実績を持てる形」での還元も、次の紹介への動機につながると説明されています。

例えば、自社の制度に合わせて、次のような還元方法を検討できます。

  • 紹介制度の報奨金
  • 紹介による採用実績の社内表彰
  • 紹介者への感謝を伝える仕組み
  • 採用活動への貢献を評価する仕組み
建設業リファラル採用<紹介者への還元の明確化>

建設業リファラル採用<紹介者への還元の明確化>

ただし、報奨金などの制度を設ける場合は、社内規程や運用ルール、税務・労務上の取り扱いなどを確認したうえで設計する必要があります。

4. リファラル採用を「制度」ではなく「仕組み」にする

ここまでの3つを整理すると、リファラル採用のポイントは次のようになります。

仕組み 会社が行うこと 期待できる変化
ヒアリング 会議などで継続的に紹介について聞く 社員が人材を思い出す機会が増える
フォロー 紹介後の進捗を紹介者に共有する 「紹介して終わり」になりにくい
還元 紹介者への報酬・評価・感謝を明確にする 次の紹介につながる動機をつくれる

この3つを単発で行うのではなく、「聞く→紹介→フォロー→還元→次に聞く」という循環にすることが、リファラル採用を仕組みとして定着させるポイントです。

 

自社に合ったリファラル採用の「仕組み」をつくりたい方へ

「何から始めればいいか分からない」「自社に合った還元方法やフォロー体制を相談したい」という経営者・採用担当者様は、お気軽にご相談ください。関連レポートも無料でダウンロードいただけます。

5. 建設業・専門工事業でリファラル採用に取り組むメリット

リファラル採用に取り組む大きなメリットは、社員が知っている人材との接点を採用活動に活用できることです。

特に建設業・専門工事業では、仕事を通じた人間関係や業界内のつながりが採用候補者との接点になる可能性があります。

また、紹介者が会社の仕事内容や働き方を事前に伝えられるため、入社前に会社への理解を深めてもらいやすいという側面もあります。

動画では、紹介によって入社した人材は紹介者との関係性があるため、入社直後のギャップが小さく、定着につながりやすい傾向があると説明されています。

求人広告のみとリファラル採用の違い

求人広告のみとリファラル採用の違い

ただし、リファラル採用だけですべての採用課題を解決できるわけではありません。求人広告、採用サイト、ハローワーク、SNSなど他の採用手法と組み合わせながら、自社に合う採用チャネルを設計することが重要です。

6. 求人広告費に依存しない採用体制をつくるには

採用難が続く中で、求人広告への投資だけを増やしていくと、採用コストが膨らむ可能性があります。

そこで、求人広告などの外部チャネルに加えて、社員の人脈を活用したリファラル採用という採用チャネルを社内に持つという考え方ができます。

動画では、「現在かけている求人広告費の一部をリファラル採用へ置き換えられたら、採用コストや定着、事業の将来がどう変わるか」という視点が示されています。

重要なのは、いきなり求人広告をやめることではありません。まずは現在の採用チャネルごとに、次の数字を確認してみましょう。

  • 採用チャネル別の応募数
  • 応募から面接までの移行状況
  • 採用チャネル別の採用人数
  • 採用にかかった費用
  • 入社後の定着状況

そのうえで、リファラル採用を新しい採用チャネルとして試し、結果を記録して改善していくことが重要です。

7. リファラル採用を始めるための実践ステップ

これからリファラル採用を始める会社は、最初から複雑な制度を作る必要はありません。次の順番で小さく始める方法が考えられます。

建設業リファラル採用ロードマップ

建設業リファラル採用ロードマップ

  1. 採用したい人物像を明確にする:職種・経験・資格・人物像などを整理する
  2. 紹介ルールを決める:誰に、どのように紹介してもらうかを決める
  3. ヒアリングの場を決める:班会議・営業会議など、定期的に聞ける場を設定する
  4. 紹介後の流れを決める:受付・連絡・面談・選考・入社後フォローの担当を決める
  5. 紹介者への還元を決める:報奨・評価・感謝などの方法を明確にする
  6. 結果を記録する:紹介数・面談数・採用数などを記録し、改善する

特に重要なのは、「誰がやるか」を決めることです。紹介を受け付ける担当者、候補者へ連絡する担当者、面談・選考を担当する人、紹介者へ進捗を伝える人が曖昧だと、制度を作っても運用が止まってしまいます。

8. リファラル採用が続かない会社のチェックポイント

現在すでに紹介制度を導入している場合は、次の項目をチェックしてみてください。

  • 社員への告知が年に数回だけになっていないか
  • 会議などで定期的に「紹介できる人はいないか」と聞いているか
  • 紹介を受けた後の担当者が明確になっているか
  • 紹介者に、共有できる範囲で進捗を伝えているか
  • 紹介者への還元ルールが明文化されているか
  • 紹介数・面談数・採用数などを記録しているか
  • 紹介が発生しなかった理由を振り返っているか

一つでも当てはまる場合は、制度そのものよりも運用の仕組みを見直すことで改善できる可能性があります。

9. ゲームチェンジが支援できること

ゲームチェンジ株式会社では、建設業・専門工事業に特化して、リファラル採用の仕組みづくりを支援しています。

支援の考え方は、単に「社員に紹介してください」と伝えることではありません。

  • ヒアリング設計:班会議・営業会議などに紹介のヒアリングを組み込む
  • 紹介管理:紹介から面談・選考・入社までの状況を管理する
  • フォロー設計:紹介者へ共有する情報とタイミングを整理する
  • 還元設計:報奨・評価・感謝など、自社に合う還元方法を検討する
  • 運用設計:誰が、いつ、何を行うのかを決め、継続できる形にする

リファラル採用は、制度を作るだけでは定着しません。日々の業務の中でヒアリングを続け、紹介後のフォローを可視化し、紹介者への還元まで設計することが重要です。

建設業・専門工事業のリファラル採用を仕組み化しませんか?

「社員に紹介をお願いしているけれど、紹介が生まれない」「紹介制度を作ったものの運用が続かない」といった採用課題を、仕組みの面から整理します。

10. よくある質問(FAQ)

Q. リファラル採用とは何ですか?
A. リファラル採用とは、自社の社員から人材を紹介してもらい、採用につなげる方法です。建設業・専門工事業では、社員が持つ業界内の人脈を採用活動に活用できる可能性があります。

Q. 社員に紹介をお願いしているのに、紹介がありません。なぜですか?
A. 動画では、社員に人脈がないのではなく、紹介を思い出すきっかけや、紹介について話す場がないことが原因の一つとして説明されています。年1回の告知だけでなく、班会議や営業会議などで継続的にヒアリングすることが重要です。

Q. 紹介報酬を高くすれば、紹介は増えますか?
A. 報酬だけで紹介が生まれるとは限りません。動画では、紹介報酬を提示しても紹介が発生しなかった企業例が紹介されています。ヒアリングの場、紹介後のフォロー、還元の仕組みを合わせて設計することが重要です。

Q. 紹介後の進捗は、紹介者にどこまで伝えればよいですか?
A. 候補者の個人情報や選考上の機密に配慮しながら、共有可能な範囲で進捗を伝えることが基本です。「紹介した後も会社がきちんと対応している」と紹介者が確認できる状態をつくることが重要です。

Q. リファラル採用は求人広告の代わりになりますか?
A. 必ずしも置き換える必要はありません。求人広告などの外部チャネルとリファラル採用を組み合わせ、自社に合う採用チャネルを構築するという考え方が現実的です。

Q. 建設業のリファラル採用は、どのように始めればよいですか?
A. まずは採用したい人物像を明確にし、紹介ルールと担当者を決め、班会議や営業会議などに定期的なヒアリングを組み込むところから始める方法があります。その後、紹介後のフォローと紹介者への還元を整え、紹介数や採用数を記録して改善します。

Q. ゲームチェンジではリファラル採用について相談できますか?
A. はい。ゲームチェンジ株式会社では、建設業・専門工事業に特化して、リファラル採用の仕組みづくりを支援しています。自社でも実施できるのか、どこから始めればよいのか分からない場合は、お気軽にご相談ください。

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【2026年下半期】塗装会社が年商2億円を超える5つの戦略

1人社長の限界を超える、集客・営業・施工管理・組織化の実践ロードマップ
2026年下半期、年商1億円前後から2億円を目指す経営者向けの実践コラムです

【本コラムで分かること】

  • 2026年下半期に住宅塗装会社が備えるべき経営課題
  • 材料不足・原価上昇に備える3カ月単位の対策
  • チラシとWEB広告を組み合わせる集客ポートフォリオの作り方
  • 社長の営業力を組織へ移植するアプローチブックの考え方
  • 年商2億円に必要な月商・商談数・施工棟数の目安
  • 社長・施工管理・パート・外部支援の役割分担
  • 年商1億円から2億円へ進むための実践ロードマップ

年商1億円の社長が2億円を目指すとき、最大の壁は集客不足ではありません。社長が営業・施工管理・集客・事務を抱え続ける「1人依存の経営体制」です。

「売上は1億円まで伸びたが、社長自身が忙しすぎて次へ進めない」

「問い合わせを増やしても、商談と施工管理を回し切れない」

「社員へ営業を任せたら、成約率と利益率が落ちてしまった」

「チラシとWEB広告のどちらに予算を使うべきか判断できない」

このような悩みを抱えている住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社の経営者は少なくありません。

本コラムでは、2026年下半期の住宅塗装業界で勝ち残るための戦略として、材料供給への備え、アナログとデジタルを組み合わせた集客、社長営業の仕組み化、施工管理の育成、そして1人社長が年商2億円を目指す際の役割分担を解説します。

結論からいえば、年商2億円を目指すために必要なのは、社長がさらに長時間働くことではありません。社長が担う仕事と、社員・パート・外部パートナーへ任せる仕事を明確に分けることです。

▼詳しく解説している動画はこちらから▼

 

1. 2026年下半期、塗装会社が向き合うべき5つの経営テーマ

2026年下半期の塗装会社経営では、集客だけを強化しても成長は続きません。取り組むべきテーマは、次の5つに整理できます。

2026年下半期 塗装会社成長戦略

  • 材料不足・原価上昇に耐えられる財務と仕入れ体制
  • チラシとWEB広告を組み合わせる集客ポートフォリオ
  • 社長の営業力を再現できる営業マニュアル
  • 社長が営業へ集中するための施工管理・事務の分業
  • 年商1億円から2億円へ進むための組織設計

これらは別々の課題ではありません。材料が不足すれば着工が遅れ、集客が増えても施工管理が追いつかなければ顧客満足度が下がります。また,営業を社員へ丸投げして成約率が下がれば、広告費を増やしても利益は残りません。

売上を伸ばすためには、集客・営業・施工・財務を一つの経営システムとして設計する必要があります。

2. 材料不足・原価上昇は「3カ月の行動計画」で乗り切る

ナフサショックや塗料・建材の供給不安は、一時的な特殊要因として片付けるべきではありません。今後もインフレや金利上昇、供給停止などが起こる前提で経営する必要があります。

危機的な供給不足が発生した場合、ただ「材料がない」と嘆くのではなく、3カ月間に何をするかを社長自身が決めることが重要です。

原価上昇に備える三か月行動計画

  • 今後の着工数から必要な材料量を逆算する
  • 必要な運転資金と借入額を確認する
  • 既存の仕入れ先だけでなく、複数の材料店へ相談する
  • 納期・利益・代替材料の条件を整理する
  • 材料切れによって工事と売上が止まらない状態を作る

特に年商2億円規模であっても、数字を細かく把握できていないケースがあります。材料不足への対応力は、会社の規模よりも、着工予定・資金繰り・必要在庫を日常的に管理できているかで決まります。

3. 集客は「チラシかWEBか」ではなく、商圏別に組み合わせる

塗装会社の集客では、「チラシは古い」「これからはWEB広告だけでよい」といった二者択一の考え方は危険です。

アナログで反応する顧客と、デジタルで反応する顧客は異なります。また、同じ商圏内でも、チラシが強い地域とWEB広告が強い地域があります。実績データをもとに予算配分を決める必要があります。

毎月確認すべき主な項目は、次の通りです。

  • 媒体別の問い合わせ数と集客単価
  • 媒体別の成約率と受注金額
  • 問い合わせ顧客の年代
  • 初回塗装か、2回目以降の塗り替えか
  • エリア別の反響数と成約数
  • チラシサイズ・配布量・配布内容ごとの費用対効果

たとえば、競合がほとんどチラシを配布していない地域では、紙面サイズや情報量を抑えても反響が取れる可能性があります。そこで削減できた費用をGoogle広告、Meta広告、SNSなどへ回すことで、全体の集客効率を高められます。

商圏別集客

正解は「チラシ」でも「WEB」でもありません。自社の商圏で、どの組み合わせが最も受注と利益につながるかです。

4. デジタル集客の受け皿は、SNSではなくホームページである

SNS、Google広告、Meta広告は、顧客と接触するための重要な入口です。しかし、広告やSNSだけで契約が決まるわけではありません。

顧客は広告を見た後、会社名を検索し、施工事例、価格、口コミ、対応エリア、会社の考え方を確認します。その受け皿になるのがホームページです。

受け皿はホームページ

ホームページでは、「外壁塗装」などの大きなキーワードだけでなく、次のような周辺ニーズまで網羅する必要があります。

  • 外壁塗装の費用相場
  • 屋根塗装・屋根修理
  • 雨漏りの原因と修理方法
  • ハウスメーカー住宅の塗り替え
  • 塗料別の耐久年数と価格
  • 地域別の施工事例

Meta広告やInstagramは、他媒体より若い顧客層へ届きやすい傾向があります。初めて外壁塗装を検討する層には、来店特典、相談会、ショールーム来場など、行動のきっかけが分かりやすい訴求が効果的です。

5. 年商5億円までは、社長が営業の前線から抜けない

年商1億円から3億円の成長過程では、社長自身が最も高い成約率を持っているケースが多くあります。売上が少し伸びた段階で営業を社員へ任せ、社長が前線から抜けてしまうと、成約率と粗利率が同時に下がる恐れがあります。

そのため、年商5億円程度までは社長が営業の前線に立つべきという考え方が重要です。

職人出身の社長が営業で強い理由は、主に次の2点です。

  • 塗装・施工に関する専門知識と現場経験がある
  • 創業・法人化の背景や会社への思いを自分の言葉で伝えられる

その強みを活かしつつ、まずは社長の営業方法を言語化し、社員が再現できる状態を作ることが先決です。

6. 社長の営業力は「アプローチブック」で仕組み化する

営業を組織化する際に必要なのは、一般的なトークスクリプトだけではありません。初回訪問時に、顧客が適切な会社選びをできるように情報提供する「アプローチブック」を整備します。

アプローチブックで仕組化

アプローチブックに含めたい内容は、次の通りです。

  • 塗装会社を選ぶ際の確認ポイント
  • 見積書で比較すべき項目
  • 下地処理・塗布量・乾燥時間など施工品質の基準
  • 塗料の違いと耐久年数
  • 保証とアフターサービス
  • 自社が大切にしている施工方針
  • 創業・法人化の背景と地域への思い

顧客へ一方的に売り込むのではなく、正しい判断基準を先に伝えることで、価格だけの比較を避けやすくなります。

7. 社長依存を減らすなら、営業より先に施工管理を任せる

年商2億円から3億円へ進む段階では、社長1人が営業と施工管理を両方担うことに限界が訪れます。

このとき、いきなり営業をすべて社員へ渡すのではなく、まず施工管理の一部を任せることが有効です。社長は高い成約率を生かして営業を続け、社員は施工管理の経験を段階的に積みます。

社長依存脱却

施工管理を育成する際は、重要タイミングごとに同行・確認します。

  • 着工前の打ち合わせ
  • 高圧洗浄の日
  • 下地処理・補修工程
  • 中間検査・完工検査
  • 施主への進捗報告

8. 年商2億円に必要な月商・施工棟数・商談数

年商2億円を月平均へ換算すると、必要な売上は約1,667万円です。ただし、繁忙期・閑散期や工事の入金時期を考慮すると、月商約1,800万円を目安とします。

戸建て塗装だけで月商1,800万円を作る場合、1棟当たりの平均単価を150万円とすると、月10棟から12棟の施工が必要です。さらに成約率50%の場合、毎月約20件の商談を行います。

【年商2億円の事業量イメージ】

  • 目標月商:約1,800万円
  • 平均単価:1棟150万円
  • 必要施工数:月10棟から12棟
  • 想定成約率:50%
  • 必要商談数:月約20件

9. 年商2億円を実現しやすい4つの役割分担

年商2億円規模の事例では、次の体制で事業を運営しています。

  • 社長:営業、重要な施工判断、施工管理者の育成、最終意思決定
  • 施工管理担当:工程管理、職人連携、品質確認、施主対応
  • パート・事務:見積作成、ブログ更新、施工事例更新、完工書類作成
  • 外部パートナー:ホームページ、広告、チラシ、集客分析、事務担当の育成支援

 

2億円を実現しやすい役割分担

ここで重要なのは、集客を外部へ任せても、経営判断まで丸投げしないことです。

社長は作業を手放しても、数字と意思決定は手放さない。
これが外部活用を成功させる基本です。

10. 年商3億円へ進むための「右腕」の条件

年商3億円前後になると、社長だけで売上を作る体制から、複数人で安定して受注する体制へ移行する必要があります。イメージとしては、社長が50%、右腕となる営業担当が30%、別の営業担当が20%を担う形です。

  • 社長と同等に近い成約率を維持できる
  • 価格だけに頼らず、自社の価値を伝えられる
  • 施工管理の品質も高い
  • 社長の営業方針と会社の理念を理解している

11. 年商1億円から2億円へ進む実践ロードマップ

ここまでの内容を、実際の行動順序に整理します。

2億円へ進むロードマップ

ステップ1:必要売上を月単位へ分解する

月商、平均単価、必要施工数、必要商談数、必要問い合わせ数まで逆算します。

ステップ2:社長が担うべき仕事を決める

成約率の高い営業、重要な経営判断、施工管理者の育成へ集中します。

ステップ3:社長営業を言語化する

アプローチブックや商談手順を整理し、社員が学べる状態を作ります。

ステップ4:施工管理を段階的に育成する

重要工程から担当させ、同行・確認・振り返りを繰り返します。

ステップ5:集客と事務を外部・パートへ分担する

ホームページや広告の実務を分担し、媒体別の費用対効果は毎月社長が確認します。

ステップ6:売上構成を多角化する

大規模修繕、法人案件、屋根工事、付帯リフォームなどを組み合わせます。

12. 年商2億円を目指す会社が避けるべき5つの失敗

  • 社長が営業から早く抜ける:成約率が下がり、利益が残らなくなる
  • WEB広告だけへ偏る:アナログで反応する地域・顧客層を取りこぼす
  • 社員へ一気に施工管理を任せる:品質確認と顧客対応にばらつきが出る
  • 外部へ判断まで丸投げする:自社に数字が蓄積されない
  • 社長がすべての雑務を続ける:最も売上を作れる時間が減る

13. まとめ:年商2億円は「社長の分業設計」で決まる

月商約1,800万円を戸建て塗装で作るには、月10棟から12棟、月約20件の商談が必要です。これを社長1人でこなすのは限界があります。

まとめ:社長の分業設計

1人社長が2億円を目指すために必要なのは、社長が2倍働くことではなく、社長の強みが最も生きる仕事へ集中できる仕組みを作ることです。

14. ゲームチェンジが支援できること

ゲームチェンジ株式会社では、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社に特化し、集客から受注・施工・組織まで一体で支援しています。

●マーケティング:WEBサイトリニューアル、SEO、Google・Meta広告、SNS、チラシ、商圏分析

●営業:営業力強化、アプローチブック作成、商談フロー整備、成約率改善

●施工管理:役割設計、確認工程の標準化、施工管理担当者の育成

●マネジメント:事業計画、予実管理、採用、人員配置、幹部育成

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15. よくある質問

Q. 1人社長のまま年商2億円を達成できますか?

A. 戸建て塗装を中心に営業・施工管理・集客・事務をすべて1人で行う体制では継続的な達成は難しくなります。施工管理や事務、集客実務の分担が必要です。

Q. 年商2億円には月何件の施工が必要ですか?

A. 平均単価150万円、目標月商約1,800万円の場合、月10棟から12棟が一つの目安となります。

Q. 社長はいつ営業から抜けるべきですか?

A. 社員が社長に近い成約率を安定して維持し、営業マニュアルと育成体制が整うまでは社長が前線に残るべきです(年商5億円程度までは社長が営業を続けるケースが多いです)。

Q. チラシとWEB広告はどちらを優先すべきですか?

A. 商圏や顧客層によって異なります。媒体別の反響数だけでなく成約率やエリアを毎月分析し、両方を組み合わせて予算配分を決めるのが正解です。

Q. 最初に採用・育成すべき役割は何ですか?

A. 社長が最も高い成約率を持つ会社では、営業を増やす前に施工管理担当を育成し、社長の営業時間を確保する方法が有効です。

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【塗装・リフォーム業】ツール導入だけでは失敗する|利益を残すDX活用9ステップ

【本コラムで分かること】

  • 塗装会社・リフォーム会社がDXを進める本当の目的と失敗の本質
  • 高額なシステムを入れる前に決めるべき管理項目とスプレッドシート活用法
  • 問い合わせ・見積もり・契約・施工・請求を一元管理する具体的な手順
  • 見積もり作成や劣化診断でAIを活用する際の正しい考え方
  • 受注粗利と完工粗利の差を見える化し、利益の漏れを防ぐ方法
  • 手直し率・クレーム率まで含めた業務改善の進め方
  • 3か月から6か月でDXを定着させる実践ロードマップ

塗装・リフォーム会社の粗利改善とDXを進めたい経営者様へ

貴社の業務フローを整理し、受注粗利と完工粗利の差を毎月確認できる仕組みづくりをご支援します。

塗装・リフォーム業におけるDXのゴールは、ツールを導入することではありません。問い合わせから完工後までの数字をつなぎ、利益が下がった原因を毎月改善できる会社に変えることです。

「見積書や提案書が営業担当者のパソコンにしか入っていない」

「契約時には粗利が出ていたはずなのに、完工後に利益が大きく減っている」

「営業・施工管理・経理が別々のExcelやスプレッドシートを使い、最新情報が分からない」

「高額なシステムを導入したものの、入力されず定着しなかった」

このような課題を抱えている住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社の経営者は少なくありません。

特に会社の人数や売上規模が大きくなると、社長がすべての案件や現場を直接確認することは難しくなります。営業は営業、施工管理は施工管理、経理は経理で情報を持つ状態が続けば、見積もり・発注・追加工事・請求のどこで利益が減ったのかを把握できません。

重要なのは、社員のやる気や注意力に頼ることではなく、誰が見ても同じ情報を確認でき、数字の差が出た原因まで追える業務フローを設計することです。

本コラムでは、塗装・リフォーム会社向けコンサルタントが解説した内容をもとに、DXを進める9つの工程と、受注粗利・完工粗利を改善するための月次管理方法を具体的に解説します。

▼詳しく解説している動画はこちらから▼

問い合わせから完工後の粗利改善まで、DXの進め方を解説しています

1. 塗装会社のDXは「ツール導入」がゴールではない

DXという言葉を聞くと、高額な施工管理システムや最新のAIツールを導入することをイメージしがちです。

しかし、塗装会社・リフォーム会社におけるDXの本質は、業務を格好よく見せることではありません。問い合わせから見積もり、契約、工事手配、施工管理、請求、完工後の改善までを見える化することです。

利益構造フロー

業務工程が見えるようになると、次のような判断ができるようになります。

  • どの媒体から何件の問い合わせが発生しているか
  • 営業担当者ごとの対応数・見積もり数・受注数は適正か
  • 契約時に想定した受注粗利はいくらか
  • 完工後の粗利がどこで下がったのか
  • 追加発注・見積もり漏れ・手直し・クレームがどれだけ発生したか
  • 営業・施工管理・間接部門の生産性は適正か

DXで最初に決めるべきものは、導入するツールではありません。
経営者が毎月確認したい数字と、その数字を作る業務フローです。

 

2. 年商5億円・10億円を目指す会社ほどDXが必要になる理由

塗装・リフォーム業は、人が増えるほど情報が分散しやすい労働集約型のビジネスです。

小規模なうちは、社長が営業・見積もり・現場・請求まで把握できるかもしれません。しかし、複数店舗や複数拠点を展開するようになると、社長の頭の中だけで管理する方法には限界がきます。

情報が分散したまま売上だけが伸びると、次のような問題が起こります。

  • 営業担当者によって見積もりの項目や精度が違う
  • 契約時の原価と実際の発注原価が一致しない
  • 追加工事や手直しの費用が現場ごとに記録されない
  • 請求済み・未請求・入金済み・未入金の確認に時間がかかる
  • 受注粗利と完工粗利がずれても原因を特定できない

年商10億円規模の会社で粗利が2〜3ポイントずれると、年間で2,000万円〜3,000万円規模の利益差につながり得ます。

売上を伸ばすことと同時に、利益の漏れを把握し、再発を防ぐ仕組みを作ることが、年商5億円・10億円を超えるための重要な経営課題です。

3. 塗装会社のDXを進める9つの工程

DXは、いきなりすべての業務をシステム化する必要はありません。まずは、問い合わせから完工後の改善までを9つの工程に分けます。

塗装会社のDXを進める9つの工程

  1. ツール選定:入力しやすく、必要な数字を確認できる管理方法を決める
  2. 問い合わせ管理:媒体・担当者・対応状況を記録し、反響分析を自動化する
  3. 見積もり管理:見積書・劣化診断書・提案書を標準化し、共有する
  4. 契約管理:電子契約を導入し、契約書類を一元管理する
  5. 工事手配:受注粗利を確定し、原価書・発注情報を会社で管理する
  6. 施工管理:工程・写真・連絡・マニュアルをクラウドで共有する
  7. 請求管理:現場別の請求・入金状況を会計ソフトと連携する
  8. 完工後チェック:受注粗利と完工粗利、手直し率、クレーム率を確認する
  9. 月次改善:試算表・人件費率・生産性・間接部門効率を毎月見直す

この9工程を一気に完成させるのではなく、入力が止まらない範囲から順番に整えることが、定着するDXのポイントです。

4. ステップ1:高額なシステムより「入力しやすさ」を優先する

最初の工程は、ツールの選定です。

ここでよくある失敗が、最初から高機能で高額なシステムを導入し、その機能を使い切ること自体が目的になってしまうことです。

必要な管理項目が少ない段階であれば、Googleスプレッドシートでも十分にDXを始められます。施工写真・工程・職人との連絡までまとめたい場合は、施工管理アプリを検討します。

スプレッドシート

ツール選定では、次の順番で考えることが重要です。

  • 経営者が毎月確認したい数字は何か
  • その数字を出すために、誰が何を入力する必要があるか
  • 現場や営業先からでも簡単に入力できるか
  • 入力した情報が自動集計・共有されるか
  • 担当者が変わっても同じ運用を続けられるか

高いツールだから成果が出るのではなく、必要な情報が確実に入力され、毎月の改善に使われるツールだから成果が出ます。

5. ステップ2:問い合わせ媒体と対応状況を自動集計する

問い合わせ管理では、最低限、問い合わせ日・媒体・顧客名・エリア・相談内容・担当者・現地調査日・見積提出日・受注結果を記録します。

スプレッドシートで管理する場合も、入力欄を統一し、関数やピボットテーブルを使えば、媒体別・担当者別・月別の反響数を自動集計できます。

営業担当者の記憶や個人メモだけに頼ると、実際には問い合わせが発生しているのに、担当者の予定へ正しく割り振られていない問題を見落とします。

会社全体では十分な反響があるにもかかわらず、営業担当者のスケジュールが既存顧客との打ち合わせで埋まり、新規顧客の予定を入れられなかった事例は多くあります。

問い合わせ数だけでなく、次の数字まで確認することで、現場で起きている問題を特定しやすくなります。

  • 媒体別問い合わせ数
  • 問い合わせから現地調査への移行率
  • 担当者別の対応可能枠
  • 現地調査から見積提出までの日数
  • 見積提出率・受注率・失注理由

6. ステップ3:見積もり・劣化診断・提案書の属人性をなくす

DXの中でも、見積もり管理は粗利に直結する重要な工程です。

見積もり項目や原価の拾い方が営業担当者ごとに違えば、契約時点から粗利のずれが発生します。また、優秀な営業担当者だけが細かな提案書を作れる状態では、組織全体の営業品質は安定しません。

改善方法は、主に次の3つです。

見積・提案書の属人化を防ぐ

  • 見積もり・劣化診断・提案書のテンプレートを統一する
  • Googleドライブなどの共有フォルダーへ案件別に保存する
  • 見積もり作成や劣化診断を支援するAIツールを試す

AIツールを導入する際は、安くするために最初から年間契約を結ぶのではなく、まず月単位で試し、いつでも見直せる状態にしておくことが重要です。

複数のツールを小さく試し、見積もり時間・入力負担・精度・共有のしやすさを比較しながら、自社の業務に合うものを選びます。

AIを導入する目的は、営業担当者を置き換えることではありません。
見積もりの抜け漏れを減らし、誰が担当しても一定水準の提案を作れる状態にすることです。

自社に合うDXツールと管理項目が分からない経営者様へ

現在の業務フローを整理し、スプレッドシートで始める範囲とシステム化すべき範囲を明確にします。

7. ステップ4:電子契約で契約書を一元管理する

契約工程では、電子契約・電子サインの導入が有効です。

電子サイン・電子契約書運用イメージ

紙の契約書は、押印のための訪問や郵送が必要になり、締結までに時間がかかります。また、書類の保管場所が分からない、控えを渡したか確認できないといった問題が、後のトラブルにつながることもあります。

電子契約を導入すると、遠隔でも契約を締結でき、契約済み案件を一覧で確認できます。契約書・見積書・重要事項・同意内容を案件単位で保存することで、担当者以外でも契約内容を確認しやすくなります。

選定時は、料金だけでなく、顧客側の操作性、契約書テンプレート、検索性、保存期間、社内権限、既存ツールとの連携を確認してください。

8. ステップ5〜7:工事手配・施工管理・請求をつなげる

契約後は、工事手配・施工管理・請求を別々に管理せず、案件情報をつなげる必要があります。

工事手配・施工管理・請求をつなげる

工事手配で行うこと

  • 契約金額と受注粗利を確定する
  • 材料費・外注費・足場費・諸経費の原価書を保存する
  • 発注先・発注金額・発注日を会社で管理する
  • 追加工事が発生した場合の承認ルールを決める

施工管理で行うこと

  • 工事マニュアルとチェック項目を統一する
  • 工程・写真・進捗・顧客連絡をクラウドで共有する
  • 担当者が休みでも、他の社員が状況を確認できる状態にする
  • 休日の担当者へ電話しなくても業務が回る仕組みを作る

請求管理で行うこと

  • 現場別に請求済み・未請求を確認する
  • 入金済み・未入金を一覧で把握する
  • 請求書をクラウドで発行・保存する
  • 会計ソフトと連携し、月末の締め作業を早める

情報がつながると、営業・施工管理・経理が同じ案件情報を確認できます。担当者への確認電話や紙書類の探索が減り、休みの日に連絡しなければ業務が止まる状態も改善できます。

9. ステップ8:受注粗利と完工粗利の差を必ず確認する

DXで最も重要な工程が、完工後のチェックです。

多くの会社では、問い合わせ管理や施工管理アプリの導入までは進めても、完工後に利益の差を検証する工程が抜けています。その結果、業務は早くなっても、粗利は改善していないという状態になります。

受注粗利と完工粗利の差を必ず確認する

完工後は、少なくとも次の数字を案件ごとに確認します。

  • 受注時の契約金額
  • 受注時の予定原価
  • 受注粗利額・受注粗利率
  • 完工後の実際原価
  • 完工粗利額・完工粗利率
  • 受注粗利と完工粗利の差
  • 追加工事・再発注・手直しの有無
  • アフター対応率・クレーム率

差が生まれた場合は、「営業の見積もりミス」「材料や外注の発注超過」「追加工事の未請求」「施工不良による手直し」「現場管理の不足」など、原因を分類します。

原因を分類しなければ、次の現場でも同じ問題が繰り返されます。逆に、原因別に件数と金額を記録すれば、教育・見積もりテンプレート・発注ルール・施工マニュアルのどこを直すべきかが分かります。

10. ステップ9:月1回の改善会議で4つの経営数字を見る

DXを定着させるには、データを入力するだけでなく、月1回の改善会議で数字を確認し、次の行動を決める必要があります。

月1回の改善会議で4つの経営数字を見る

経営者が毎月確認すべき項目として、次の4つが挙げられます。

  • 試算表:売上・粗利・販管費・営業利益の動きを確認する
  • 人件費率:粗利に対して人件費が重くなり過ぎていないか確認する
  • 営業・施工管理の生産性:人数に対して十分な売上を作れているか確認する
  • 間接部門の効率:経理・総務・事務の人員と費用が適正か確認する

一つの目安として、粗利に対する人件費率を40〜45%程度で確認する考え方や、販売型の会社では60%程度になるケースもあります。

また、営業と施工管理の合計人数で売上を割った「1人あたり売上」について、6,000万円を一つの生産性目安として確認する考え方も示されています。

間接部門については、営業・施工管理部門の人件費に対して30%程度に抑える考え方があり、正社員だけでなく、経験のあるパート・アルバイトを活用して組織を軽くする方法も検討できます。

これらは会社の事業モデルや内製比率によって適正値が変わるため、数字だけを機械的に当てはめるのではなく、自社の推移と差異原因を継続して確認することが重要です。

11. 3か月〜6か月で進めるDX実践ロードマップ

DXは、短期間ですべてのシステムを入れ替えるよりも、3か月から6か月で段階的に進める方が定着しやすくなります。

DX実践ロードマップ

最初の1か月:管理項目と入力ルールを決める

  • 現在使っているExcel・スプレッドシート・アプリを棚卸しする
  • 問い合わせから請求までの業務フローを書き出す
  • 受注粗利と完工粗利の計算方法を統一する
  • 誰が・いつ・何を入力するか決める

2〜3か月目:営業・契約・現場情報を共有する

  • 問い合わせ媒体と担当状況を自動集計する
  • 見積もり・劣化診断・提案書をテンプレート化する
  • 共有フォルダーの案件名・保存場所を統一する
  • 電子契約とクラウド施工管理を試験導入する

3〜6か月目:完工後の粗利改善を定着させる

  • 案件ごとに受注粗利と完工粗利を比較する
  • 粗利差の原因を営業・発注・施工・請求に分類する
  • 月1回の改善会議フォーマットを固定する
  • 試算表・人件費率・生産性・間接部門効率を定点観測する

DXは、入力する仕組み・確認する会議・改善する責任者の3つがそろって初めて定着します。

12. ゲームチェンジが支援できること

ゲームチェンジ株式会社では、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社に向けて、DX導入そのものではなく、利益改善につながる業務設計をご支援しています。

●業務フロー設計:問い合わせ・見積もり・契約・工事手配・施工管理・請求・完工確認までの業務整理

●管理表構築:媒体別反響、担当者別進捗、受注粗利、完工粗利、未請求・未入金などの見える化

●ツール選定:スプレッドシート、共有フォルダー、AI見積もり、電子契約、施工管理、会計ソフトの選定支援

●会議設計:月次改善会議のフォーマット作成、差異原因の分類、改善施策の進捗管理

●組織改善:営業・施工管理・事務・経理の役割分担、入力ルール、マニュアル、責任者設計

大切なのは、システムを増やすことではありません。経営者が毎月見るべき数字を決め、その数字から現場の問題を特定し、改善を継続できる会社に変えることです。

貴社でも「利益が見えるDX」を進めませんか?

問い合わせから完工後までの業務を整理し、受注粗利と完工粗利の差を改善できる仕組みづくりをご支援します。

13. よくある質問(FAQ)

Q. DXを始めるには、高額な施工管理システムが必要ですか?
A. 必ずしも必要ではありません。最初はGoogleスプレッドシートや共有フォルダーでも始められます。重要なのは、確認したい数字と入力ルールを先に決めることです。

Q. 最初に見える化すべき数字は何ですか?
A. 問い合わせ媒体、担当者別の対応状況、見積提出数、受注数、受注粗利、完工粗利、粗利差の原因から始めるのがおすすめです。

Q. AI見積もりツールはすぐに年間契約した方がよいですか?
A. まずは月単位で試し、見積もり時間・精度・入力負担・共有のしやすさを確認してください。自社の業務に合うと判断してから本格導入する方が安全です。

Q. 受注粗利と完工粗利がずれる主な原因は何ですか?
A. 見積もり漏れ、原価設定の誤り、追加発注、追加工事の未請求、施工不良による手直し、現場管理不足などが考えられます。原因を分類し、件数と金額を毎月確認することが重要です。

Q. DXが定着しない会社にはどのような共通点がありますか?
A. 入力項目が多過ぎる、担当者が決まっていない、入力後に数字を確認する会議がない、ツール導入が目的になっているといった共通点があります。

Q. どの程度の期間で仕組み化できますか?
A. 会社規模や現在の管理状況によりますが、最初の1か月で業務フローと管理項目を整理し、3か月から6か月で月次改善まで定着させる進め方が現実的です。

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WEBもチラシもCPA悪化。それでも集客昨対200%へ|ナフサショックも商機に変えた塗装会社

3店舗展開後に悪化したWEB・チラシのCPAを再設計。WEB反響は月20件から最大40件へ伸び、ナフサショックという逆境も商機に変えながら、四半期の集客は前年同期比200%を実現した再成長事例。

【お客様概要(支援前)】
・地域:中部地方
・事業内容:外壁塗装、リフォーム事業
・社員数:20名
・店舗数:大型店3店舗
・WEB反響件数:月20件前後

【お客様の悩み・課題】
E社は大型店を3店舗まで展開していましたが、WEB集客とチラシの双方でCPAが上昇し、「これまでの集客方法のままで、さらに店舗を増やしていけるのか」という課題を感じていました。

そんな中、同じ地域で業績を伸ばしている会社を見て「自社にもまだ伸びしろがあるのではないか」と考え、ゲームチェンジ株式会社のセミナーに参加。代表・中屋に支援いただけるとのことで依頼し、開始後はリスティング広告とチラシをそれぞれ単独で改善するのではなく、ターゲット、訴求、配布・広告媒体、問い合わせまでのWEB導線を一体で見直しました。

さらに、ナフサショックによって塗料・建築資材の価格や供給への不安が高まる状況にも直面しました。そこでE社は、この逆境を単なるリスクとして捉えるのではなく、成長のチャンスに変えることを意識。価格上昇を踏まえた見積もりの見直しや検討客への追客、材料の早期確保などを進め、増えた反響を確実に受注と利益へつなげる体制を整えながら、元請け事業の再成長を進めました。

その結果、WEB反響は月20件前後から多い月には40件まで増加。WEB・チラシなどを合わせた全体反響も、通常100件近い水準から150件を超える時期が生まれ、四半期では反響が前年同期比200%となりました。年間でも前年対比130%の成長が視野に入っています。

本記事では、WEBもチラシもCPAが悪化していたE社が、デジタルとアナログを組み合わせた集客へ切り替え、外部環境の変化にも対応しながら元請け事業を再成長させ、10店舗・30億円という次の目標を描けるようになるまでの実践事例をご紹介します。

1. 3店舗まで出店した一方で、WEBもチラシもCPAが上昇

E社は社員20名で、大型店を3店舗まで展開していました。地域内で一定の認知を獲得し、元請け事業をさらに伸ばしていくための店舗基盤はできていた一方、次の成長に向けて集客面に課題が表れ始めていました。

特に気になっていたのが、WEB集客とチラシのCPA上昇です。店舗数が増えれば、それだけ必要な反響数も増えます。しかし、広告費やチラシの配布量を増やすほどCPAが上がる状態では、店舗展開を進めるほど集客コストが経営を圧迫する可能性があります。

だからこそE社に必要だったのは、単純に広告予算やチラシの配布部数を増やすことではありませんでした。誰をターゲットにするのか、どの媒体で接点をつくるのか、どのような情報を伝えれば問い合わせにつながるのかを、もう一度整理する必要がありました。

E社の課題イメージ図

E社の課題イメージ図

そんな中、同じ地域で業績を伸ばしている会社の存在を知ります。「市場が悪いから仕方がない」のではなく、同じ商圏で伸びている会社があるのであれば、自社にも改善余地があるのではないか。この気づきが、集客の仕組みそのものを見直すきっかけとなりました。

2. 同地域で伸びる会社を見て、「自社もまだ伸ばせる」とセミナーへ

E社がゲームチェンジ株式会社のセミナーに参加した理由は、同じ地域で成長している会社の存在でした。

WEB広告のCPAが上がっている。チラシも以前ほど当たらない。しかし、同じ市場環境の中でも反響を伸ばしている会社がある。それを見て、「地域の需要がなくなったわけではなく、自社の集客方法に改善できる部分があるのではないか」と考えました。

セミナーへの参加をきっかけに、ゲームチェンジ株式会社の代表・中屋によるサポートが始まります。

そこで整理したのは、WEB広告だけ、チラシだけと媒体単位で施策を見るのではなく、どの顧客に、どの媒体で接点を持ち、何を伝え、どこで問い合わせにつなげるのかを一体で設計することでした。

目指したのは、一時的にCPAを下げるだけの改善ではありません。3店舗を安定して稼働させる反響数を確保し、その先の施工数増加や多店舗展開まで見据えた「再現できる集客の勝ちパターン」をつくることでした。

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3. リスティング広告・チラシ・WEBの受け皿を一体で再設計

E社が取り組んだ中心施策は、リスティング広告とチラシの制作・改善です。しかし、単に広告の運用方法やチラシのデザインだけを変更したわけではありません。

まずチラシでは、「誰に配るのか」「その顧客は何と比較しているのか」というターゲット設計から見直しました。

例えば、訪問販売を警戒している顧客、家電量販店や大手企業と比較している顧客、ポータルサイトを使って複数社を比較している顧客では、知りたい情報が異なります。相見積もりの必要性、中間マージン、専門店としての違いなど、顧客の比較対象に合わせて訴求内容を整理しました。

その結果、それまで「全くうまくいかなかった」と感じていたチラシでも反響が生まれるようになり、継続的に反響率を改善できる状態へ変わっていきました。

集客改善施策の全体像

集客改善施策の全体像

3.1. 顧客の比較対象に合わせて訴求を変え、チラシの反響率を改善

同時に、WEBではリスティング広告の運用を改善しました。ただし、WEB広告の場合も「広告から何件アクセスを集められたか」だけを見ていては十分ではありません。

広告でユーザーをホームページへ連れてきても、問い合わせまでの導線が分かりにくかったり、施工実績や具体的な数字といった信頼情報が不足していたり、問い合わせのハードルが高ければ、広告費を使っても反響にはつながりません。

そこで、流入数だけではなく、問い合わせフォームまでの導線、施工事例、実績・数字などの信頼情報、問い合わせのしやすさといったWEB上の「受け皿」まで含めて確認しました。

WEB集客が悪化している原因が「アクセスが足りない」のか、「アクセスはあるが問い合わせ率が低い」のかを分解して考えることで、リスティング広告だけを改善するのではなく、広告費を反響へ変える仕組みそのものを整えていきました。

WEB集客の成果を最大化する考え方

WEB集客の成果を最大化する考え方

3.2. 広告運用だけでなく、問い合わせにつながるWEBの受け皿まで再設計

今回の改善で重要だったのは、「WEBかチラシか」という二者択一にしなかったことです。

WEBで会社を探す顧客がいる一方、紙の情報をきっかけに比較検討を始める顧客もいます。また、チラシを見て会社名を検索したり、WEBで会社を知った後に折込チラシを見て安心感を持ったりするなど、実際の顧客行動ではデジタルとアナログが分断されているわけではありません。

「チラシが当たらないから止める」「WEBのCPAが上がったから広告を止める」と単月の数字だけで判断するのではなく、問い合わせ後の契約率や顧客の質まで含めて媒体を評価する必要があります。

E社では、それぞれの媒体がどの顧客層との接点を担うのかを整理したことで、WEBとチラシが互いを補完する集客体制へ切り替わっていきました。

WEBもチラシもCPAが上がり、次の打ち手に悩んでいる経営者様へ

御社の商圏・店舗数・現在の反響数を踏まえ、WEBとアナログを組み合わせた集客改善策を整理します。

4. WEB反響は月20件から最大40件、四半期の反響は前年同期比200%へ

WEB広告、チラシ、問い合わせまでの受け皿を一体で見直した結果、E社の集客状況は大きく改善しました。

WEB反響は、それまで月20件前後だった状態から、多い月には40件まで増加。WEBだけで見ると、多い月では約2倍の反響を獲得できる状態になりました。

さらに、WEBとチラシなどを合わせた全体反響も、通常100件近い水準から150件を超える時期が生まれました。

集客改善の成果

集客改善の成果

四半期で集計すると、反響は前年同期比200%となりました。長く悪化していたCPAも改善し、「費用を使っているのに反響が増えない」という状態から、投資に対して反響数を伸ばせる状態へ変わっています。

このタイミングでは、塗料や建築資材の価格・供給への不安が広がるナフサショックという外部環境の変化もありました。

ナフサショックは、ウッドショックのように住宅需要そのものが急増したわけではありません。一方で、資材価格の上昇や供給不安が顧客にも知られることで、「今後さらに値段が上がるのであれば、早めに工事を検討したい」という意思決定のきっかけにもなり得る局面でした。

そのため、この時期に重要なのは「ナフサショックだから売れる」と考えることではなく、集めた反響を取りこぼさないことです。価格上昇の情報を正しく伝え、検討中の顧客へ適切に追客し、工事時期を明確にすることで、集客改善によって増えた見込み客を受注へつなげる必要があります。

E社では集客改善と外部環境の変化が重なったことで、元請け事業を再成長させる手応えがさらに強くなり、年間でも前年対比130%の成長が視野に入る状態となりました。

5. 反響を増やすだけで終わらせず、施工数・利益・次の出店へ

5.1. ナフサショック下でも利益を守りながら、元請け事業を再成長

反響数が増えても、そのまますべてが利益につながるわけではありません。特に、ナフサショックのように塗料・建築資材の価格が上昇する局面では、以前と同じ価格で受注し続ければ、売上が増えても粗利が減る可能性があります。

だからこそ、集客改善と同時に重要になるのが、「受注数」だけではなく「利益」を見る経営です。

反響を「利益」につなげ、持続的に成長する仕組みイメージ図

反響を「利益」につなげ、持続的に成長する仕組みイメージ図

 

資材価格が変動する局面では、値上がり後の原価を前提に見積もりを作成すること、見積もりの有効期限を10日から2週間程度に設定すること、工事時期を明確にすることなど、価格変動リスクを受注条件へ反映する必要があります。

また、受注後に「材料は後からでも手に入る」と考えていると、供給状況によって工期が延び、施工効率や利益率まで悪化する可能性があります。そのため、工事が決まった段階で早めに材料を手配し、材料を確保したうえで施工スケジュールを組むという考え方も重要になります。

さらに、仕入れ先を1社だけに依存するのではなく、複数の材料卸や商社との関係を持つなど、調達ルートそのものを見直すことも経営リスクを下げるポイントです。

E社にとっても、今回の集客改善は単に問い合わせ件数を増やす施策ではありません。増えた反響を受注へつなげ、価格上昇局面でも利益を確保しながら施工数を増やせる状態をつくることで、元請け事業を再び成長軌道に乗せることが次のテーマとなっています。

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5.2. 3店舗から10店舗へ。30億円を目指す多店舗展開を加速

E社が次に見据えているのは、現在の3店舗からさらに多店舗展開を加速し、10店舗・30億円を目指すことです。

10店舗・30億円ロードマップ

10店舗・30億円ロードマップ

多店舗化では、1店舗で成功した施策をそのまま横展開するだけでは不十分です。店舗数が増えるほど広告費もチラシの配布量も大きくなるため、WEBとチラシそれぞれのCPAを管理し、どの商圏で、どのターゲットに、どの訴求で、どれだけ投資すれば反響を獲得できるのかを再現できる状態にする必要があります。

同時に、反響が増えた後の問い合わせ導線、営業、見積もり、材料調達、施工体制まで整っていなければ、せっかくの集客を売上や利益へ変えることができません。

今回の事例が示しているのは、「WEBかチラシか」という媒体選びだけでは、成長企業の集客課題は解決できないということです。

誰に届けるのかを決め、WEBとチラシそれぞれの役割を設計する。WEBでは広告だけでなく、問い合わせにつながる受け皿まで改善する。そして、市場環境が変化したときには、価格・見積もり・追客・調達まで含めて経営側で対応する。

この一連の改善によって、E社はWEB反響を月20件から最大40件へ伸ばし、全体反響も四半期で前年同期比200%まで改善しました。

現在は、増えた反響に合わせて施工数を増やすための計画を上方修正し、専門店業態をさらに深掘りすることで、元請け事業をもう一段成長させられるイメージが明確になっています。

今後はこの集客・営業・施工の勝ちパターンを各店舗へ展開し、3店舗から10店舗、そして売上30億円という次の目標に向けて、多店舗展開を加速していきます。

御社も、WEBとチラシのCPA悪化から「再び伸びる集客」へ切り替えませんか?

現在の反響数、CPA、商圏、店舗展開を整理し、WEB・チラシ・問い合わせ導線まで含めて元請け事業を伸ばす具体策をご提案します。

fc-exit-marketing-case

10年続けたFCを脱退。集客130%・黒字化を実現した再成長事例

地域一番店からシェアが低下し赤字へ。10年続けたFCを脱退し、チラシ×WEBの自社集客へ再設計。
集客は前年対比130%、WEB反響は月5件から最大10件まで増加した再成長事例。

【お客様概要(支援前)】
・地域:関東地方
・事業内容:住宅塗装・リフォーム事業
・社員数:10名
・WEB反響:月5件程度

【お客様の悩み・課題】
課題:地域一番店から徐々にシェアが低下し、長年続けてきたFC施策やチラシ、WEB集客でも思うように反響を伸ばせず、赤字に転落

【改善後】
10年続けたFCを脱退し、元請け事業の再成長に向けてリスティング広告とチラシを再設計。WEBとアナログを組み合わせた自社集客へ切り替えた結果、集客数は前年対比130%、WEB反響は月5件から多い月で10件まで増加。チラシも継続的に反響が出るようになり、通常20件近くだった全体反響が30件を超える時期も生まれ、赤字から黒字へ戻すことができました。

今回の成功要因は、FCを脱退したこと自体ではありません。財務と集客の両面から戦略・戦術を見直し、「誰に、どの媒体で、何を伝えるか」を整理したうえで、チラシとWEBを連動させたことです。本記事では、地域一番店としての失速から再成長へ切り替えた実践事例を紹介します。

1. 地域一番店からシェアが低下。10年続けたFCにも限界

赤字の原因を広告費だけに求めず、売上・原価・人件費・販促費まで分解して確認。

D社は、自社職人7名、広報2名、社長の計10名で住宅塗装・リフォーム事業を展開していました。以前は地域一番店として一定のシェアを持っていたものの、徐々に競争力が落ち、「このままでは限界ではないか」と感じる状態になっていました。

集客強化のためにFCへ加盟し、約10年間継続してきましたが、次第に成果が出にくくなって、WEBからの問い合わせも月5件程度にとどまり、チラシも「配っても当たらない」という状態が続いていました。

さらに業績は赤字へ転落。そこで必要になったのが、媒体を一つ増やすことではなく、なぜ利益が残らないのか、なぜ反響が増えないのかを戦略・戦術から見直すことでした。

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2. 赤字の原因を「広告費」ではなく戦略・戦術から分解

損益分岐点から考える集客計画

損益分岐点から考える集客計画



広告費を削るだけではなく、損益分岐点と必要粗利を確認して集客計画を設計

赤字になると、最初に広告費や経費を削ろうとしがちです。しかし、集客まで削ってしまえば売上と粗利が不足し、さらに苦しくなる可能性があります。

ゲームチェンジの戦略・戦術見直しでは、まず①固定費の確認、②目標数値の設定、③販促費の設定と集客計画の順番で整理します。どこまで売上と粗利を確保する必要があるのかを確認したうえで、必要な集客数と販促の配分を考えるためです。

D社でも、「FCを続けるか」「チラシをやめるか」「WEB広告を増やすか」と施策単体で判断するのではなく、元請け事業を再成長させるために何を残し、何を変えるべきかを整理しました。その結果、長年続けてきたFCから脱退し、自社で反響を生み出す集客へ軸足を移すことになりました。

3. 10年続けたFCを脱退し、チラシ×WEBの自社集客へ

媒体の良し悪しだけでなく、戦略・戦術・実行レベルを分けて課題を整理

D社が実行した中心施策は、リスティング広告によるWEB集客の強化と、チラシの再制作です。どちらか一方へ全振りするのではなく、デジタルとアナログの役割を分けながら、元請けとして直接相談を獲得する仕組みへ切り替えました。

デジタルとアナログ両面の集客改善

デジタルとアナログ両面の集客改善

 

チラシでは、単に価格を大きく見せるのではなく、ターゲットを明確にし、施工事例や写真などの鮮度、インパクト、商品の絞り込み、自社の強み、問い合わせまでの導線、誤字・解像度などの細部まで確認します。これにより、「誰に何を伝えるチラシなのか」が曖昧な状態から脱却しました。

一方、WEBではリスティング広告を活用し、今まさに塗装会社を探している顕在層との接点を増やしました。チラシで会社を知った人がWEBで検索・比較する動きも想定し、チラシとWEBを別施策ではなく、相互に補完する集客導線として考えたことがポイントです。

参考動画でも、チラシは「反響があるかないか」だけではなく、契約率まで含めたコストパフォーマンスで評価し、WEBとアナログをハイブリッドで運用する重要性を解説しています。

FC・チラシ・WEBを続けても成果が伸びない経営者様へ

広告費を削る前に、固定費・目標数値・販促費・集客計画を整理し、利益が残る自社集客へ見直しましょう。

4. 集客は前年対比130%。WEB月5件から最大10件、赤字から黒字へ

集客の仕組みを見直した結果、D社の集客数は前年対比130%まで成長しました。改善前は月5件程度だったWEB反響も、多い月には10件まで増加し、最大で約2倍になりました。

それまでほとんど成果が出なかったチラシからも継続的に反響を獲得できるようになりました。通常は20件近くだった全体の反響が、時期によっては30件を超える水準まで伸びています。

集客の再設計で黒字化へ

集客の再設計で黒字化へ

 

重要なのは、反響数だけではありません。元請け事業の集客を再設計したことで、赤字に落ちていた業績も黒字へ回復し、「ここからもう一度成長できる」という見通しを持てる状態へ変わりました。

FCという外部の仕組みに頼り続けるのではなく、自社でチラシとWEBを運用し、反響が出た条件を次の販促へ反映できるようになったことが、再成長の大きな土台になっています。

5. 「媒体を増やす」から「勝ちパターンを深掘りする」経営へ

5.1. チラシとWEBを競わせず、顧客層ごとに役割を分ける

今回の事例から分かるのは、「WEBかチラシか」という二者択一では集客を最適化しにくいということです。WEBで会社を探す顧客がいる一方、紙の情報をきっかけに比較検討を始める顧客もいます。

訪問販売を警戒している層、大手や量販店と比較している層、ポータルサイトを使う層など、顧客の比較対象によって伝える内容を変える必要があります。複数の接点を持つ場合も、ターゲットと媒体の役割を整理することで、無駄な配布や広告を減らしやすくなります。

「チラシが当たらないからやめる」「WEBのCPAが高いから止める」と単月の数字だけで判断するのではなく、問い合わせ後の契約率や売上まで確認し、経営全体で販促効率を見ることが重要です。

デジタルとアナログのハイブリッドで最適化

デジタルとアナログのハイブリッドで最適化

 

5.2. 専門店業態をさらに深掘りし、地域での再成長へ

D社は、地域一番店として成長した後にシェア低下と赤字を経験しました。しかし、FC脱退をきっかけに自社集客を再設計し、集客130%成長、WEB反響の増加、チラシ反響の安定化、黒字回復まで進めることができました。

次のテーマは、単純に広告量を増やすことではなく、住宅塗装の専門店として「なぜ自社に直接頼む価値があるのか」をさらに明確にすることです。チラシ、WEB、営業、施工品質、地域での実績を一つのブランドとして磨き込むことで、競合との違いをより分かりやすく伝えられます。

地域一番店からシェアが落ちたとしても、集客構造と事業モデルを見直せば再成長の余地はあります。今回の事例は、長く続けてきた施策に固執せず、財務・販促・集客を一体で見直すことが、黒字化と次の成長につながることを示しています。

御社も、長年続けてきた集客施策を一度見直してみませんか?

現在の固定費、販促費、反響数、契約率、商圏を整理し、チラシとWEBを組み合わせた「利益が残る自社集客」の改善策をご提案します。

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