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【建設業向け】3年後の人手不足を防ぐ、今から始めるインターンシップ採用

住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社の経営者、採用責任者向け

求人を出して待つ採用から、学生と早く出会い、現場体験を通じて採用・定着につなげる採用へ。制度改正、3つのメリット、失敗しない5日間プログラムの設計ポイントを解説

  • 早期接点:就職活動が本格化する前から学生に自社を知ってもらう
  • 会社理解:現場体験を通じて「きつそう・危険そう」といった先入観だけで判断されるのを防ぐ
  • ミスマッチ低減:学生と会社の双方が、実際の仕事との相性を入社前に確認する
  • 採用への接続:一定要件を満たすインターンシップでは、取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できる
  • 採用資産化:毎年継続することで、学校との関係や社員の育成ノウハウまで蓄積できる

【本記事で分かること】

  • なぜ建設業・専門工事業で若手採用を後回しにできないのか
  • 2025年卒からインターンシップと採用活動の関係がどう変わったのか
  • 採用につながるインターンシップの3つのメリット
  • 「現場見学だけ」で終わるインターンシップが失敗しやすい理由
  • 5日間以上のプログラムを設計するときの確認ポイント
  • 夏休み・春休みに向けて、いつから準備を始めるべきか
  • 継続実施で学校との関係・技術継承・採用チャネルを資産化する方法

「今は現場を回すだけで手一杯だから、新卒採用はまだ先でいい」。その先送りが、3年後・5年後の人材不足をさらに深刻にする可能性があります。

「若手を採用したいが、そもそも応募が来ない」

「求人サイトと人材紹介だけに頼っている」

「新卒採用に興味はあるが、何から始めればいいか分からない」

「採用しても、仕事のイメージ違いで早期離職してしまう」

このような悩みは、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社・専門工事会社で共通して起こりやすい採用課題です。

動画内で紹介されている業界データでは、建設業で働く人のうち55歳以上が約37%、29歳以下が約12%とされており、現場を支えるベテラン層に対して若手層が少ない構造が示されています。

また、動画では建設業の有効求人倍率が高い水準にあり、採用できても早期離職が起こる企業が少なくないことも指摘されています。つまり、「欠員が出てから求人を出す」だけでは、将来の施工体制や技術継承まで守りにくい状況になっています。

そこで重要になるのが、学生と早い段階で接点を持ち、実際の仕事を体験してもらうインターンシップです。

本記事では、動画の内容をもとに、なぜ今、建設業・専門工事業にインターンシップが必要なのか、制度改正のポイント、3つのメリット、失敗しない設計方法、実施までの準備を具体的に解説します。

▼詳しく解説している動画はこちらから▼

建設業がインターンシップに取り組むべき結論

建設業のインターンシップは、単なる学生向けイベントではなく、若手との早期接点・ミスマッチ低減・採用活動への接続を同時に狙える採用施策です。

特に重要なのは、現場見学だけで終わらせず、就業体験・社員による指導とフィードバック・実施期間などの要件を踏まえてプログラムを設計することです。思い立ってすぐ実施するのではなく、学生の長期休暇に合わせて数か月前から準備する必要があります。

1. なぜ今、建設業にインターンシップが必要なのか

1.1. ベテランが抜ける一方、若手の比率は低い

動画では、建設業で働く人のうち55歳以上が約37%、29歳以下が約12%と紹介されています。

建設業の年齢構成図

建設業の年齢構成図

この年齢構成のまま時間が経てば、ベテラン社員が退職したときに、技術や現場運営を引き継ぐ若手が十分に育っていない会社が出てきます。

塗装工事、防水工事、屋根工事、リフォーム、設備工事などの専門工事業は、施工品質や現場対応の多くを人の経験と技術に依存します。若手採用を先送りすると、単に「人手が足りない」だけでなく、受注しても施工体制を組めない、技術を承継できない、次の現場責任者が育たないという経営課題につながります。

1.2. 「必要になったら採る」では間に合いにくい

動画内では、建設業の有効求人倍率は高い水準が続いており、中小規模の企業ではさらに採用競争が激しいという趣旨のデータが紹介されています。

また、高卒で入職した若手の早期離職も課題として挙げられています。採用人数だけを増やしても、仕事内容を十分に理解しないまま入社すれば、「思っていた仕事と違った」という理由で定着しない可能性があります。

だからこそ、欠員が出てから募集するのではなく、学生の段階から自社を知ってもらい、仕事を体験し、入社後のイメージを持ってもらう採用活動が必要です。

インターンシップの目的は、参加人数を増やすことではありません。
3年後・5年後の現場を支える若手と早く出会い、自社の仕事を正しく理解してもらうことです。

2. 2025年卒から変わったインターンシップのルール

2.1. 4類型のうち「インターンシップ」に該当するのはタイプ3・4

現在の学生のキャリア形成支援は、大きく4つのタイプに整理されています。

インターンシップ4類型

インターンシップ4類型

類型 主な位置づけ 学生情報の採用活動への活用
タイプ1 オープン・カンパニー 不可
タイプ2 キャリア教育 不可
タイプ3 汎用的能力・専門活用型インターンシップ 一定要件を満たす場合、採用活動開始以降に活用可能
タイプ4 高度専門型インターンシップ 制度上の条件に沿って活用可能

動画で特に扱われているのは、一般的な中小建設会社でも検討しやすいタイプ3のインターンシップです。

2025年卒から、一定の要件を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を、採用活動開始以降に活用できるようになりました。つまり、正しく設計されたインターンシップは、会社理解の場にとどまらず、採用活動へつながる重要な接点になっています。

2.2. 採用につなげるには「就業体験」が必要

動画では、採用につながるインターンシップの主な条件として、次のポイントが紹介されています。

  • プログラムの半分以上を就業体験に充てる
  • 社員が学生を指導する
  • 実施後に社員からフィードバックを行う
  • 汎用的能力活用型では5日間以上を目安に実施する
  • 主な対象を学部3・4年、修士1・2年とする
  • 学業との両立を考え、長期休暇期間を中心に実施する
採用につながるinternship6つの要件

採用につながるinternship6つの要件

制度上の確認:タイプ3では、上記に加えてプログラム内容や学生情報の活用方針など、募集要項等での情報開示も重要です。専門活用型は実施期間などの条件が異なるため、実施前に最新の公的ルールを確認してください。

2.3. 「インターンをやれば自由に早期選考できる」わけではない

制度改正のポイントは、一定要件を満たすインターンシップで取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できることです。

インターンシップ自体が、そのまま無条件で採用選考になるわけではありません。実施時期、対象学生、プログラム内容、情報開示、採用活動の日程ルールを確認しながら設計する必要があります。

3. 建設業がインターンシップに取り組む3つのメリット

インターンシップ3つのメリット

インターンシップ3つのメリット

3.1. 学生と早期接点を持ち、自社を正しく知ってもらえる

建設業や専門工事業は、学生が実際の現場を見る機会が少ない業界です。

そのため、「きつそう」「危険そう」「休みが少なそう」といったイメージだけで、就職先の候補から外されることがあります。

インターンシップで現場を体験してもらえば、仕事内容だけでなく、次のような自社の魅力を直接伝えられます。

  • 工事が完成したときの達成感や仕事のやりがい
  • 職人・施工管理・営業が連携するチームワーク
  • 会社独自の技術力や施工品質へのこだわり
  • 現場社員の人柄や社内の雰囲気
  • 若手がどのように仕事を覚え、成長していくか

求人票の文章だけで伝えるよりも、実際の現場・社員・仕事を体験してもらう方が、学生の会社理解は深まります。

3.2. 入社後のミスマッチを減らせる

「入社してみたら、思っていた仕事と違った」。このギャップは、若手の早期離職につながる代表的な要因の一つです。

インターンシップで業務を実際に体験すれば、学生は「自分にこの仕事が合うか」を入社前に判断できます。

同時に企業側も、一緒に作業する中で、面接だけでは分かりにくい学生の行動やコミュニケーションの特徴を確認できます。

インターンシップは、学生が会社を選ぶ場であると同時に、会社が学生との相性を確認する場でもあります。

3.3. 就職活動が本格化する前から関係をつくれる

就職活動が本格化してから募集を始めると、大手企業や知名度の高い会社と同じタイミングで学生を取り合うことになります。

一方、インターンシップを通じて早い時期から関係をつくっておけば、学生が企業比較を始める前に、自社の仕事や社員を知ってもらえます。

動画内でも、求人サイトと人材紹介だけに頼っていた専門工事会社が、夏に5日間のインターンシップを初めて実施し、参加学生の複数名が「実際の現場を見てイメージが変わった」と感じ、その後の採用活動につながった事例が紹介されています。

4. 採用につながるインターンシップの設計方法

4.1. 失敗例は「とりあえず現場見学だけ」

動画で紹介されている代表的な失敗パターンは、学生を現場へ連れて行き、見学だけして終わるインターンシップです。

現場を見るだけでは、学生は「見学した」という印象で終わりやすく、仕事への理解も深まりにくくなります。また、タイプ3のインターンシップとして必要な就業体験の要件を満たさない可能性があります。

採用につなげるには、学生自身が手を動かし、社員から指導を受け、最後にフィードバックを受けるところまで設計することが重要です。

失敗するインターンと採用につながるインターンの違い

失敗するインターンと採用につながる

4.2. 5日間プログラムの基本構成例

動画の内容をもとに、建設会社・専門工事会社が5日間で実施する場合の基本構成を整理すると、次のようになります。

日程 内容例 学生に伝えること
1日目 会社・業界説明、安全教育、現場での役割説明 会社の存在意義、事業内容、安全への考え方
2日目 施工管理・現場業務の就業体験 工程・品質・安全を管理する仕事の意味
3日目 工事写真、測定、材料・施工工程などの体験 現場で求められる正確さとチーム連携
4日目 若手社員との同行・座談会・仕事体験 入社後の成長、社風、働く人のリアル
5日目 成果発表、社員からの個別フィードバック 自分の強み、仕事との相性、次のキャリア
建設業インターン「5日間プログラム」

建設業インターン「5日間プログラム」

注意:上記は動画内容をもとにした構成例です。実際に制度上のインターンシップとして実施する場合は、就業体験が実施期間の半分を超える設計になっているか、最新の要件に照らして確認してください。

4.3. 受け入れ社員の「教える力」も設計する

学生を受け入れるときは、人事担当者だけでなく、現場社員の協力が必要です。

「何を体験させるか」だけでなく、誰が担当し、どの場面で何を教え、どのようなフィードバックを返すかまで決めておきます。

この準備はインターンシップだけのためではありません。社員が学生へ仕事を説明することで、自分の業務を言語化する機会が生まれ、新卒・中途のOJTや社内の技術継承にも使える指導ノウハウが蓄積されます。

5. インターンシップは数か月前から準備する

5.1. 実施時期から逆算して準備する

タイプ3のインターンシップは、学部3・4年や修士1・2年の長期休暇期間を中心に実施します。

そのため、「来月やろう」と思ってすぐに実施できるものではありません。動画でも、夏休みや冬・春休みに向けて数か月前、場合によってはさらに早い段階から準備する必要があると説明されています。

最低限、次の項目を先に決めておきます。

  1. 採用目的:施工管理、職人、営業など、将来どの人材を採りたいのか
  2. 対象学生:学部・学科・学年・地域など、どの学生と出会いたいのか
  3. 体験内容:実際の仕事を何日、どの社員のもとで体験してもらうのか
  4. 受け入れ体制:指導担当、現場、安全管理、フィードバック担当を誰にするか
  5. 学生集客:学校、求人サービス、自社サイト、SNSなど、どこから参加者を集めるか
  6. 採用への接続:終了後の連絡、会社説明、採用活動開始後の案内をどう設計するか
インターンシップ準備ロードマップ

インターンシップ準備ロードマップ

5.2. 継続すると「自社独自の採用チャネル」になる

インターンシップを毎年続ける最大の価値は、1回の採用成果だけではありません。

継続的に学生を受け入れることで、求人広告や人材紹介だけに依存しない、自社独自の採用チャネルが育っていきます。

  • 学校の就職担当者に会社を覚えてもらえる
  • 過去参加者から後輩へ口コミが広がる
  • 若手社員が学生に仕事を教える文化ができる
  • 現場の指導方法や育成ノウハウが標準化される
  • 学生との接点を毎年継続的に作れる

動画では、毎年インターンシップを受け入れている専門工事会社が、学校の就職担当者から「ぜひ生徒を紹介したい会社」として名前が挙がるようになり、学校訪問をしなくても先方から声がかかる関係を築いた事例も紹介されています。

継続するほど、採用チャネルそのものが会社の資産になる。これが、単発の求人広告とは大きく異なる点です。

インターン継続での採用チャネル資産化イメージ図

インターン継続での採用チャネル資産化イメージ図


6. まとめ:若手採用は「募集」より前から始める

建設業・専門工事業では、ベテラン層の退職と若手不足が同時に進む中、欠員が出てから求人を出す採用だけでは将来の施工体制を守りにくくなっています。

インターンシップは、学生に会社を知ってもらうイベントではなく、若手との早期接点をつくり、仕事理解を深め、ミスマッチを減らし、採用活動へつなげるための仕組みとして設計することが重要です。

  • 若手採用を後回しにせず、3年後・5年後の人員体制から逆算する
  • 2025年卒からの制度変更を理解し、タイプ3などの要件に沿って設計する
  • 現場見学だけでなく、就業体験・社員指導・フィードバックを組み込む
  • 学生と会社の双方が相性を確認し、入社後のミスマッチを減らす
  • 長期休暇の実施時期から逆算し、数か月前から準備する
  • 毎年続けて、学校との関係・採用チャネル・育成ノウハウを資産化する

「来年こそ新卒採用を」と考えているうちに、準備できる長期休暇が一つ過ぎれば、採用活動のスタートはさらに1年遅れる可能性があります。

若手採用に本腰を入れたいのであれば、まずは「何人採りたいか」ではなく、どの仕事を体験してもらい、どの社員が教え、どのように採用へつなげるかを今から設計することが第一歩です。

7. よくある質問

Q. 建設業でインターンシップを行うメリットは何ですか?

A. 主なメリットは、学生との早期接点を作れること、現場体験によって仕事内容や会社を正しく理解してもらえること、入社後のミスマッチを減らせることです。一定要件を満たすインターンシップでは、取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できます。

Q. 1日の現場見学でもインターンシップになりますか?

A. 現在の4類型では、企業説明や短時間の見学はオープン・カンパニー等に該当する場合があります。タイプ3のインターンシップとして採用活動への情報活用を想定する場合は、就業体験、社員による指導・フィードバック、実施期間などの要件を満たす必要があります。

Q. 建設業のインターンシップは何日間必要ですか?

A. タイプ3の汎用的能力活用型インターンシップでは5日間以上が一つの基準です。専門活用型はより長い実施期間が求められるため、企画時に最新の公的要件を確認してください。

Q. インターンシップ参加者をそのまま採用選考に進められますか?

A. 一定要件を満たすタイプ3・4では、インターンシップで取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できます。ただし、インターンシップ自体が無条件で採用選考になるわけではなく、採用活動の日程ルールや対象プログラムの要件に沿った運用が必要です。

Q. インターンシップはいつから準備すればよいですか?

A. 学生の夏休み・冬休み・春休みなど長期休暇に合わせて実施するため、少なくとも数か月前から準備するのがおすすめです。プログラム、受け入れ社員、安全管理、学生募集、学校との連携まで考えると、早めの設計が必要です。

Q. 小規模な塗装会社・リフォーム会社でも実施できますか?

A. 実施できます。大人数を集める必要はなく、少人数でも実際の仕事を体験でき、社員が指導・フィードバックできる内容にすることが重要です。自社の施工現場、営業、積算、現場管理など、学生に体験させられる業務から設計できます。

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売上7億円の壁を超えられない?塗装・リフォーム・建設会社が見直すべき「組織の仕組み」

 

【本コラムで分かること】

  • なぜ塗装・リフォーム・建設会社は売上7〜10億円前後で成長が鈍化しやすいのか
  • 社長のカリスマ経営だけでは会社を伸ばしにくくなる理由
  • 幹部が「伝達係」にならず、経営を支えるために必要な役割
  • 役職ごとの責任と管理すべき数字を明確にする方法
  • 評価制度を整え、社員が「何を頑張ればいいのか」を分かる状態にする方法
  • 幹部会議と予実管理で、売上だけでなく利益を管理する方法
  • 7億円前後から10億円を目指す会社が組織を仕組み化するための考え方

売上7〜10億円前後で「組織が追いついていない」と感じている経営者様へ

組織図・役割・評価制度・幹部会議・予実管理などを整理し、社長だけに依存しない経営体制づくりについてご相談いただけます。

売上7億円を超えたあたりから、なぜか会社が伸びない。幹部は動かない、社員は辞める、売上は増えても利益が残らない――。その原因は「組織」にあるかもしれません。

「売上は伸びているのに、なぜか利益が残らない」

「幹部に任せたいのに、社長が細かく指示しないと動かない」

「社員が辞めるたびに、採用と教育を繰り返している」

「営業・施工管理・事務の役割が曖昧になっている」

このような悩みは、売上規模が大きくなった建設会社・専門工事会社で起こりやすい経営課題の一つです。

小規模な会社であれば、社長自身が営業・採用・現場・数字まで把握し、直接指示することで会社を動かせます。

しかし、社員数が増え、複数の現場や営業拠点を抱えるようになると、社長一人ですべてを管理することは難しくなります。

そこで重要になるのが、「社長が頑張る経営」から「組織と数字で動く経営」への転換です。

本コラムでは、ゲームチェンジ株式会社代表・中屋氏の動画内容をもとに、売上7〜10億円前後の建設会社・専門工事会社が成長の壁を突破するために見直したい、組織づくりと幹部育成のポイントを解説します。

▼今回のテーマを動画でも解説しています▼

売上7〜10億円前後で起こりやすい「組織の壁」と、幹部育成・予実管理の重要性について解説しています。

1. なぜ売上7〜10億円前後で「組織の壁」が起こるのか

売上7〜10億円前後の会社は、外から見るとすでに地域で有名な企業になっているケースがあります。

店舗や拠点があり、社員も増え、施工実績も積み上がっている。経営者自身も、創業から会社を成長させてきた実績があります。

ところが、会社の内部では次のような問題が起こり始めます。

  • 幹部が思うように動かない
  • 社員の離職が続く
  • 営業担当者が疲弊する
  • 施工管理の負担が増える
  • 社長が細かい判断まで行わなければならない
  • 売上は増えているのに利益が残らない
売上の成長と組織の壁のイメージ図

売上の成長と組織の壁のイメージ図

この段階では、単純に「もっと営業を頑張る」「もっと採用する」といった対策だけでは、根本的な解決にならないことがあります。

必要なのは、会社の規模に合わせて組織の仕組みを作り直すことです。

2. 社長のカリスマ経営だけでは10億円を超えにくくなる理由

会社が小さいうちは、社長の判断力や営業力がそのまま会社の成長力になります。

社長が顧客のことを理解し、営業現場を把握し、社員一人ひとりに直接指示することで、会社全体を動かすことができます。

しかし、社員が増え、現場が複数になり、管理すべき案件や数字が増えると、社長の声がすべての社員へ直接届く状態ではなくなります。

情報伝達構造のイメージ図

情報伝達構造のイメージ図

ここで重要になるのが幹部の役割です。

幹部が単なる「社長の伝達係」になっていると、社長の考えが現場へ正しく伝わらなくなります。

一方で、幹部が数字を見て判断し、部下を育成し、会社の方針を自分の言葉で伝えられるようになれば、社長がすべてを直接管理しなくても組織を動かせるようになります。

3. 最初に見直したいのは「組織図」と「役割」です

組織づくりの第一歩は、現在の組織を紙に書き出すことです。

営業、施工管理、事務、経理など、それぞれの部門について、

  • 誰が責任者なのか
  • 誰が誰を管理するのか
  • 誰が最終判断するのか
  • どの数字に責任を持つのか

を明確にします。

各部門の組織図

各部門の組織図

特に注意したいのが、「全員がフラットで、誰が責任者なのか分からない状態」です。

役割が曖昧な会社では、問題が発生したときに「誰が判断するのか」「誰が改善するのか」が分からなくなります。

例えば店長に対して、単に「売上を上げてください」と伝えるだけでは不十分です。

売上なのか、成約率なのか、粗利なのか、集客なのか。どの数字について責任を持つのかを明確にする必要があります。

4. 成長企業に必要な「3つの仕組み」

売上7〜10億円前後から組織を強化する際、特に重要になるのが次の3つです。

  1. 役割の定義
  2. 評価制度
  3. 幹部会議と予実管理
組織を強くする「3つの仕組み」イメージ図

組織を強くする「3つの仕組み」イメージ図

4-1. 役割を明確にする

まず、「誰が何に責任を持つのか」を明確にします。

例えば、営業責任者であれば、売上だけを見るのではなく、

  • 問い合わせ数
  • 商談数
  • 見積提出数
  • 成約率
  • 受注金額
  • 受注粗利

など、自社の営業プロセスに合わせて管理項目を設定します。

4-2. 評価制度を整える

社員が「何を頑張れば評価されるのか」が分からない状態も、組織が大きくなるほど問題になります。

営業であれば売上や成約率を評価しやすい一方、施工管理や事務などは、単純な売上だけでは評価できません。

そのため、職種ごとに「会社が期待する成果」を定義する必要があります。

評価基準が明確になれば、社員にとっても、

  • 何を目指せばよいのか
  • どの能力を伸ばせばよいのか
  • どのような行動が評価されるのか

が分かりやすくなります。

4-3. 幹部会議と予実管理を行う

3つ目が、感覚ではなく数字で会社を管理することです。

売上だけを見るのではなく、予算と実績を比較し、差異が生じた原因を確認します。

これによって、「売上は上がっているのに利益が残らない」といった問題も、どこで数字が崩れているのかを追いやすくなります。

5. 売上が増えても利益が残らない会社に起きていること

建設会社・専門工事会社では、売上高だけを見ていると経営状態を正しく判断できません。

例えば社長は「利益を残したい」と考えているのに、営業担当者が売上だけを追い、大幅な値引きを行ってしまうケースがあります。

また、受注時には十分な粗利があると思っていた案件でも、追加発注や手直しなどによって完工時の粗利が大きく下がる場合があります。

粗利と各工程のイメージ図

粗利と各工程のイメージ図

そのため、少なくとも次の数字は継続的に確認したいところです。

  • 受注金額
  • 受注時の予定原価
  • 受注粗利額・受注粗利率
  • 実際にかかった原価
  • 完工粗利額・完工粗利率
  • 受注粗利と完工粗利の差
  • 追加工事・追加発注・手直しの有無

重要なのは、数字が悪かったことを誰かの責任にすることではありません。

「なぜ差が生まれたのか」を分類し、次の案件で同じ問題を起こさない仕組みに変えることが重要です。

6. 幹部が機能しない会社では「社長の方針」が現場まで届かない

会社が大きくなると、社長が直接社員全員に指示することは難しくなります。

そのため、社長と現場の間にいる幹部が重要な役割を担います。

幹部には、単に社長の言葉を伝えるだけではなく、

  • 会社の方針を理解する
  • 自分の言葉で部下へ伝える
  • 数字を見て判断する
  • 部下を育成する
  • 問題を社長へ報告する
  • 改善策を実行する

といった役割が求められます。

つまり、幹部は「伝達係」ではなく「経営を現場へ落とし込む責任者」として機能する必要があります。

「幹部に任せたいのに、社長が全部見ないと回らない」という会社様へ

組織図・役職ごとの責任・管理数字・会議体制を整理し、社長だけに負担が集中しない組織づくりを一緒に考えます。

7. 社員が辞める原因を「個人の問題」だけにしない

社員が退職したとき、つい「本人に問題があった」と考えてしまうことがあります。

もちろん、退職には本人側の事情もあります。しかし、同じような理由で複数の社員が辞めているのであれば、会社側の仕組みにも目を向ける必要があります。

例えば、

  • 会社がどこへ向かっているのか分からない
  • 自分の役割が曖昧
  • 評価基準が分からない
  • 頑張っても評価されている実感がない
  • 上司によって言うことが違う
  • 育成の仕組みがない

といった状態が続けば、社員の不満につながる可能性があります。

特に「給与が低いから辞めた」と結論づける前に、評価・役割・育成・組織の方向性に問題がないかを確認することが重要です。

離職を防ぐためには、退職者を責めることではなく、同じ問題が繰り返される構造を見つけることが必要です。

8. 売上7〜10億円から10億円を目指すための組織づくり

ここまでの内容を整理すると、7〜10億円前後からさらに会社を成長させるためには、次の順番で組織を整えることが重要です。

年商ごとの成長ロードマップ

年商ごとの成長ロードマップ

  1. 組織図を作る:誰が誰を管理するのかを明確にする
  2. 役割を定義する:役職ごとの責任と管理数字を決める
  3. 評価基準を整える:何を達成すれば評価されるのかを明確にする
  4. 幹部を育成する:数字を見て判断し、部下を育成できる人材を増やす
  5. 予実管理を行う:感覚ではなく、予算と実績の差を見る
  6. 会議を仕組み化する:数字を確認し、改善策と担当者を決める
  7. 権限委譲する:社長がすべて判断する状態から脱却する

ここで大切なのは、単に「社長が仕事を手放す」ことではありません。

判断基準・数字・責任範囲を明確にしたうえで、幹部へ権限を渡すことが重要です。

9. 組織の壁を突破するために、社長が最初に確認すべき5つの質問

最後に、現在の組織が10億円規模の会社を目指せる状態になっているか、次の5つを確認してみてください。

  1. 組織図を見たとき、誰が誰の責任者なのか明確ですか?
  2. 各幹部が、自分の責任数字を説明できますか?
  3. 社員は「何を頑張れば評価されるのか」を理解していますか?
  4. 月次の会議で、予算と実績の差を確認していますか?
  5. 社長が不在でも、幹部が判断して会社を動かせますか?

もし複数の質問に「いいえ」と答えるのであれば、売上をさらに伸ばす前に、組織の仕組みを見直すタイミングかもしれません。

10. ゲームチェンジが支援できること

ゲームチェンジ株式会社では、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社・専門工事会社の経営者様に向けて、売上拡大だけではなく、会社の成長に合わせた組織づくり・幹部育成・数字管理をご支援しています。

  • 組織設計:営業・施工管理・事務などの役割と責任範囲を整理
  • 幹部育成:数字を見て判断し、部下を育成できる幹部づくり
  • 評価制度:役職・職種ごとの評価基準を整理
  • 予実管理:売上・粗利などの予算と実績を継続的に管理
  • 会議設計:幹部会議などで数字を確認し、改善につなげる仕組みづくり
  • 採用・育成:組織の成長に合わせた採用・人材育成の計画づくり

大切なのは、社長自身がさらに頑張ることではありません。

社長の考えを組織全体へ伝え、幹部が判断し、社員が役割を理解して動ける仕組みを作ること。

売上7〜10億円前後で成長が鈍化している場合は、営業や集客だけではなく、一度「組織」という視点から会社を見直してみることをおすすめします。

売上7〜10億円前後の「組織の壁」を突破しませんか?

「売上は伸びているのに利益が残らない」「幹部に任せられない」「社員が定着しない」などの経営課題を、組織・制度・数字管理の仕組みから整理します。

自社では何から見直すべきなのか分からないという場合も、まずはお気軽にご相談ください。

11. よくある質問(FAQ)

Q. なぜ売上7〜10億円前後で会社の成長が鈍化するのでしょうか?
A. 必ずしもすべての会社に当てはまるわけではありませんが、社員数・案件数・拠点数などが増えることで、社長個人の判断や経験だけでは管理しきれなくなり、組織や数字管理の仕組みが追いつかなくなるケースがあります。

Q. 売上10億円を目指すなら、まず何から始めればよいですか?
A. まずは現在の組織図を書き出し、誰が誰を管理し、各役職がどの数字に責任を持っているのかを明確にすることをおすすめします。

Q. 幹部が社長の指示を伝えるだけになっています。どうすればよいですか?
A. 幹部の役割を「伝達」だけにせず、数字を見て判断する責任、部下を育成する責任、会社の方針を自分の言葉で伝える責任まで明確にすることが重要です。

Q. 社員が辞めるのは給与が原因ではないのでしょうか?
A. 給与は退職理由の一つになり得ます。ただし、それだけが原因とは限りません。会社の方向性、役割、評価基準、育成環境などに不満がないかも合わせて確認することが重要です。

Q. 予実管理では何を見ればよいですか?
A. 売上だけではなく、受注粗利、完工粗利、原価、販管費など、自社の経営判断に必要な数字を設定し、予算と実績の差、その原因を継続的に確認することが重要です。

Q. 売上が増えているのに利益が残りません。何を確認すればよいですか?
A. 受注時の予定粗利と完工時の実際の粗利を比較し、追加発注、追加工事の未請求、手直し、原価超過、値引きなど、どこで利益が減少したのかを確認することをおすすめします。

Q. 社長がすべての仕事を手放す必要がありますか?
A. すべてを手放す必要はありません。重要なのは、社長が直接判断する業務と、幹部へ権限委譲する業務を整理し、責任範囲と判断基準を明確にすることです。

Q. ゲームチェンジでは建設会社・専門工事会社の組織づくりについて相談できますか?
A. はい。ゲームチェンジ株式会社では、住宅塗装会社・リフォーム会社・建設会社・専門工事会社の経営者様に向けて、組織設計、幹部育成、評価制度、予実管理、採用・育成などについてご相談いただけます。

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社長が頑張るほど会社は伸びなくなる?塗装会社が5億円の壁を超える人材育成と仕組み化

「社長がやる」から「社員ができる」へ。5億円の壁を超える人材育成と組織づくり

年商3億円、4億円までは順調に成長してきたものの、5億円前後になると売上が伸びたり下がったりして、なかなか次のステージへ進めない。

「営業マンを採用してもなかなか育たない」
「施工管理を任せられる人材がいない」
「幹部を育てたいが、結局社長が全部見てしまう」
「評価制度や会議を導入しても、人が育っている実感がない」

このような悩みを抱える塗装会社・リフォーム会社の経営者様は少なくありません。

実は、塗装会社が年商5億円前後で成長が止まる大きな理由の一つは、社長に業務や判断が集中し、営業・施工管理・幹部などの人材育成が仕組み化されていないことにあります。
5億円を超えるためには、社長自身がすべてを管理するのではなく、業務を分解し、育成フロー・業務フロー・評価基準を整備することが重要です。

本コラムでは塗装会社・リフォーム会社が年商5億を超えるための「人材育成」と「組織づくり」について解説します。

塗装会社の人材育成・組織づくりについて相談する

年商5億円の壁を突破するために。自社の「人が育たない原因」を整理し、育成の仕組み化を一緒に考えます。

1.塗装会社が年商5億円前後で成長が止まる理由

塗装会社やリフォーム会社では、年商3億円程度までは社長自身の営業力・判断力・行動力によって会社を成長させられるケースがあります。

社長が営業すれば受注できる。
社長が現場に行けば問題を解決できる。
社長が会議に参加すれば社員が動く。

これは会社にとって大きな強みです。

しかし、年商4億円、5億円と会社規模が大きくなるにつれて、社長一人ですべてを見ることは難しくなります。

社長依存から社員が動ける仕組み化イメージ図

社長依存から社員が動ける仕組み化イメージ図

そして、ここで起こりやすいのが「社長が優秀すぎることによる成長の壁」です。

社員が育たないのではなく、社員が育つ前に社長がすべて解決してしまうのです。

結果として、社長がいないと営業が進まない、現場の問題を解決できない、判断できないという状態になります。

これが、塗装会社が5億円前後で成長を止める大きな要因の一つです。

2.このようなお悩みはありませんか?

  • 年商3億円・4億円までは成長したが、5億円が見えてこない
  • ここ数年、売上が上がったり下がったりしている
  • 営業マンを採用してもなかなか育たない
  • 営業成績の悪い社員を「能力不足」と考えてしまう
  • 施工管理を任せられる人材が育っていない
  • 店長や幹部が社長の代わりに判断できない
  • 社長が営業・現場・会議・クレーム対応まで抱えている
  • 「見て覚えろ」「現場で慣れろ」という育成になっている
  • 社員教育をしているものの、担当者によって教える内容が違う
  • 評価制度や会議を導入したものの、人材育成につながっていない
  • 採用を増やしたいが、育成できる自信がなく採用に踏み切れない

ひとつでも当てはまる場合、問題は「社員の能力」ではなく「社員が育つ仕組み」にある可能性があります。

人材不足が続く中小企業では、最初から完成された優秀な人材を採用することは簡単ではありません。

だからこそ、採用した人材を一定のレベルまで育てられる仕組みを会社側が持っておくことが重要です。

3.塗装会社の人材育成を仕組み化すると分かること

塗装会社の人材育成を仕組み化するうえで、最も重要なのは、「誰を採用するか」だけではなく「入社した人をどう育てるか」を設計することです。

人が育たない会社では、「あの社員はセンスがない」「能力が低い」と社員側に原因を求めてしまいがちです。

しかし、本当に確認すべきなのは、「その社員が何をすれば一人前になれるのか、会社側が明確に定義できているか」です。

例えば、新しく入社した営業社員に対して、次のような基準が明確になっているでしょうか。

  • 入社1か月目に身につけるべき知識・スキル
  • 入社3か月目までにできるようになる業務
  • 半年後に任せる業務
  • 1年後に求める営業能力
  • 一人で商談を任せるための基準
  • 成約率や平均単価などの評価指標

これらが明確になっていなければ、社員は「何を頑張れば評価されるのか」「何ができれば一人前なのか」が分かりません。

営業社員の育成ロードマップ

営業社員の育成ロードマップ

業務を分解しなければ、社員には教えられない

育成を仕組み化する最初のステップは、社長自身が普段行っている業務を分解することです。

例えば営業であれば、単純に「営業を教える」のではなく、

  • 初回相談で何を確認するのか
  • 現地調査でどこを見るのか
  • 劣化診断をどう説明するのか
  • 見積書のどこを確認するのか
  • 競合との比較にどう対応するのか
  • クロージングでは何を確認するのか
  • 失注した場合に何を振り返るのか
  • 追客をどのタイミングで行うのか

というように、一つひとつの業務に分解します。

これができれば、社長が感覚的に行っていた仕事を「教科書」に変えることができます。

必要なのは「チェックリスト」だけではなく「仕組み」

ただし、チェックリストを作るだけでは十分ではありません。

重要なのは、業務フロー・育成フロー・評価基準をセットで設計することです。

人材育成を仕組みで回すPDCAサイクル

人材育成を仕組みで回すPDCAサイクル

「見て覚えろ」
「先輩についていけ」
「現場で慣れろ」

こうした育成だけでは、教える人によって内容が変わり、社員の成長にもばらつきが出ます。

誰が教えても「最低限ここまではできる」という基準を作ることが、5億円を超える会社には必要です。

①営業の標準化

営業では、担当者によって成約率や平均単価に大きな差が出ることがあります。

例えば、

  • 営業A:成約率60%・平均単価130万円
  • 営業B:成約率30%・平均単価95万円

この数字だけを見て「営業Bは能力が低い」と判断するのは早すぎます。

重要なのは、「どの工程で差が生まれているのか」を確認することです。

  • 初回相談でのヒアリング
  • 現地調査・劣化診断
  • 見積もりの作り方
  • 提案内容
  • クロージング
  • 競合対策
  • 追客

どこに差があるのかを分解すれば、社員個人の能力だけではなく、具体的な改善ポイントが見えてきます。

成約率60%と30%の営業プロセス比較

成約率60%と30%の営業プロセス比較

②施工管理の標準化

施工管理についても、担当者の経験や感覚だけに頼ってはいけません。

例えば、

  • 着工前に何を確認するのか
  • 職人への指示をどう出すのか
  • 現場へどのタイミングで行くのか
  • 品質をどの基準でチェックするのか
  • 追加工事が発生した場合にどう判断するのか
  • クレームを防ぐために何を確認するのか
  • 粗利をどのタイミングで確認するのか

こうした業務を明確にすることで、施工品質と粗利の両方を管理できる施工管理体制につながります。

③店長・幹部の標準化

会社が5億円を超えてくると、社長一人ですべての社員を管理することは難しくなります。

そのため、店長や幹部が「社長の代わりに判断できる状態」を作ることが重要です。

そのためには、

  • 部下をどう教育するのか
  • どのタイミングで進捗を確認するのか
  • どの数字を見るのか
  • 問題が発生したときにどこまで判断するのか
  • どの段階で社長へ報告するのか

といった幹部の役割と判断基準を明確にします。

これができれば、社長がすべての現場に介入しなくても、組織が動くようになります。

権限移譲の階層図

権限移譲の階層図

つまり、5億円を超えるための人材育成とは、単に研修を増やすことではありません。

「誰がやっても一定水準の成果が出る状態」を作り、その仕組みを社内に定着させることです。

社長依存から脱却する「仕組み化」の秘訣

営業・施工管理・幹部育成など、自社だけでは仕組み化が難しい場合、第三者の視点を入れることも一つの方法です。個別相談でヒントを得ませんか?

4.塗装会社の「人材育成・仕組み化」の考え方

塗装会社が5億円の壁を超えるためには、社長が自分の仕事を棚卸しし、社員へ渡せる業務を少しずつ切り出していくことが重要です。

①社長の仕事を分解する

社長の仕事棚卸イメージ図

社長の仕事棚卸イメージ図

まずは、社長自身が普段どのような仕事をしているのかを紙に書き出します。

見積もり、競合対策、クレーム対応、営業同行、会議、採用面接など、社長が感覚的に行っている仕事を一つずつ分解します。

その中から、社員に渡せる業務を2割、3割と増やしていきます。

②業務をマニュアル・チェックリストにする

仕組み化ステップイメージ図

仕組み化ステップイメージ図

次に、分解した業務をチェックリストやマニュアルにします。

ここで重要なのは、完璧なマニュアルを最初から作ろうとしないことです。

まずは「最低限ここまでやればOK」という基準を作り、実際に社員へ使ってもらいながら改善していきます。

③育成と評価を連動させる

育成の仕組みを作ったら、評価基準とも連動させます。

「何を覚えたら次のステージへ進めるのか」
「どの業務を一人でできれば一人前なのか」
「どの数字を達成すれば評価されるのか」

これらを明確にすることで、社員自身も成長の方向性を理解しやすくなります。

人材育成を「教育担当者の頑張り」ではなく「会社の仕組み」に変えることが重要です。

④「採用すれば解決する」という考え方を見直す

人が足りないから採用する。

これは間違いではありません。

しかし、育成の仕組みがない状態で採用人数だけを増やしても、教育担当者の負担が増え、かえって生産性が下がる可能性があります。

だからこそ、「採用」と「育成」をセットで考えることが必要です。

採用する前に、「入社した人をどう育てるのか」「誰が教えるのか」「いつまでに何ができればいいのか」を決めておくことが、5億円を超える組織づくりにつながります。

5.このような経営者さまにおすすめです

  • 年商3億円〜5億円前後で成長が止まっている塗装会社様
  • 5億円を超えてさらに会社を成長させたい経営者様
  • 営業マンを採用してもなかなか育たない会社様
  • 施工管理を任せられる人材を育てたい会社様
  • 店長・幹部を育成して社長依存から脱却したい会社様
  • 社員教育を仕組み化したい経営者様
  • 社長自身が営業や現場から離れられない会社様
  • 社員の能力不足ではなく、育成の仕組みを見直したい会社様
  • 業務マニュアルやチェックリストを整備したい会社様
  • 採用と育成を連動させて組織を強くしたい会社様

社長が現場を離れ、組織で動く会社へ。

年商5億円の壁を越えたい塗装・リフォーム会社の経営者様。育成の仕組み化や幹部教育についてお悩みでしたら、ぜひ一度ゲームチェンジにご相談ください。

5億円以降の成長に向けた育成体制の構築をお手伝いします。

6.よくあるご質問

Q. なぜ塗装会社は年商5億円前後で成長が止まりやすいのですか?

年商3億円程度までは、社長自身の営業力や判断力によって会社を成長させられるケースがあります。しかし、会社規模が大きくなると社長一人ですべての営業・施工管理・社員教育を行うことが難しくなります。そのため、社長に業務や判断が集中している会社では、5億円前後で成長の壁にぶつかることがあります。

Q. 社員が育たない原因は、本人の能力不足ではないのでしょうか?

社員本人の適性や能力が影響する場合もありますが、それだけで判断するのはおすすめできません。業務内容や育成基準が明確になっていなければ、社員自身も「何をすれば一人前なのか」が分からないためです。まずは会社側に育成の仕組みがあるかを確認することが重要です。

Q. 営業マンの育成では何を仕組み化すればよいですか?

初回相談、現地調査、劣化診断、見積もり、提案、クロージング、追客など、営業プロセスを分解することが重要です。さらに、それぞれの工程で「何を確認するのか」「どのように対応するのか」「どの基準を満たせば次へ進めるのか」を明確にすると、営業育成を標準化しやすくなります。

Q. 施工管理の人材育成では何を見直せばよいですか?

着工前の確認、現場管理、品質チェック、職人への指示、追加工事への対応、クレーム予防、粗利管理などを業務ごとに分解することが重要です。施工品質だけでなく、粗利を守るための管理基準も合わせて整備することがポイントです。

Q. 幹部が育たず、社長に仕事が集中しています。どうすればよいですか?

幹部に任せる業務と判断できる範囲を明確にすることが重要です。「何を任せるか」だけでなく、「どこまで自分で判断してよいのか」「どの段階で社長へ報告するのか」までルール化すると、社長への業務集中を減らしやすくなります。

Q. 「見て覚えろ」という教育では問題がありますか?

経験を積むことは重要ですが、「見て覚える」だけでは教える人によって内容が変わり、育成の再現性が低くなります。業務フロー、チェックリスト、育成基準、評価基準を整備し、誰が教えても一定水準まで育てられる状態を作ることが重要です。

Q. 採用を増やせば人材不足を解決できますか?

採用人数を増やすだけでは十分ではありません。育成の仕組みがない状態で採用を増やすと、教育する側の負担が増える可能性があります。採用と同時に、入社後の育成ロードマップや教育担当、評価基準などを整備することが重要です。

Q. 自社だけで人材育成の仕組みを作るのが難しい場合はどうすればよいですか?

社長自身が現場経験を積み重ねてきた会社ほど、自分では当たり前になっている判断基準や仕事の進め方を言語化することが難しい場合があります。その場合は、第三者の視点を取り入れながら、業務の棚卸しや育成フローの設計を行う方法もあります。

Q. ゲームチェンジでは塗装会社の人材育成について相談できますか?

はい。ゲームチェンジでは、塗装会社・リフォーム会社を対象に、営業・施工管理・幹部育成などの組織づくりや仕組み化についてサポートしています。「何から整理すればよいか分からない」という段階からでもご相談いただけます。

Q. 5億円を超えた後も仕組み化は必要ですか?

必要です。会社規模が大きくなるほど、社長一人ですべてを管理することは難しくなります。10億円、20億円とさらに成長するためには、営業・施工管理・幹部など、それぞれの役割と業務を標準化し、組織として再現できる仕組みを作ることが重要になります

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